武器屋の餌付け【毎週ショートショートnote】
「槍は千本、揃ったか」
「はい、揃っております」
「では城まで届けてもらおう」
「承知しました」
大きな戦が始まろうとしている。信玄亡き後、信長は勢力を増しているが、武田軍の騎馬隊が槍を持って力押しすれば圧勝するだろう。いままでの戦であれば…
「武器屋はおるか?」
「これは、信長様のご家来様」
「鉄砲は千丁、揃ったか」
「はい、揃っております」
「武田軍の様子はどうだ」
「槍を揃えて、長篠へ向かっているようです」
「お主の諜報はさすがだな」
「ありがとうございます」
「よい忍びの者がいるのか?」
「ええ。空を飛ぶようにやってきます」
「まあいい。これを取っておけ」
「おお、こんなにも。さすがは信長様」
信長は楽市楽座を開くなど金の使い方をよくわかっている。これからは武器以上に諜報が金になる。諜報は早ければ早いほど値打ちがある。忍びの者を頼っているようではまだまだだ。
「ポロッポー」
「おお、餌の時間だったな。たくさん食べて、しっかり働いてくれよ」
(410文字)
たらはかにさんの企画に参加しています。
毎週ありがとうございます。
#毎週ショートショートnote
#ショートショート
#武器屋の餌付け
いいなと思ったら応援しよう!
サポートして頂いたら有料記事を購入します!