三月に_14🎙️(最終話)【追憶食堂】【シロクマ文芸部】
「三月になりましたら、新しい追憶食堂の調査依頼を紹介したいと思います。調査依頼のメールを送って頂いているリスナーのみなさん。もうしばらく、お待ちください。
さてと、先日放送した『とんかつ公望』のアジフライの続きです。ナオキさんの依頼を見事に叶えて、お父様にアジフライを食べて頂くことができました。今回、そのアジフライを再現して頂きました、イタリア料理店『ロッソ』のリョーマさんからメールが届いておりますので紹介したいと思います。リョーマさんは『とんかつ公望』の店主の息子さんです。
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「先日はイタリア料理店『ロッソ』にお越し頂きまして、ありがとうございました。父のレシピを元にアジフライを再現しましたが、ナオキさんのお父様が涙を滲ませながら食して頂いたことは、料理人冥利に尽きます。きっと、天国にいる父も喜んでいると思います。
皆さまがお帰りになったあと、母にもアジフライを食べてもらいました。ちょっと複雑な顔をしていましたが、美味しいと言ってくれました。そして、離婚して辛い思いをさせてごめんねと自分に向かって謝ってくれました。
謝ることなんてないよ、自分を立派に育ててくれたし、いまでは自分の店まで持つことができたのも母さんのおかげだよ、と伝えました。
実は、父のレシピノートですが、母は忘れてはいませんでした。なんだか息子を取られてしまう気がして、ずっと隠していたそうです。しかし、今回、ナオキさんがガンを患ったお父様にアジフライを食べさせてあげたいと聞いて、心の変化があったようです。
今回、このような機会を与えてくれました、ナオキさん、ナオキさんのお父様、それから篠崎光さん、『ラジデカ』のスタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
感謝の気持ちとして、今回、作ったアジフライを自分なりにアレンジして『ロッソ』のメニューに加えたいと思います。いつでもお越しください。お待ちしております」
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いやー、リョーマさん、メールありがとうございます。今回ご依頼頂いたナオキさん、それからアジフライを再現して頂いたリョーマさん、両方のご家族の歴史にこの番組が関われたことに、わたくしとしても、とても感謝しております。
以上、『追憶食堂』のコーナーでした」
ショートストーリー?をつなげて連載中です。毎週金曜日頃投稿予定です。
目次に各話のリンクを貼っていますので振り返りにどうぞ。
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