夢を見る_07🍕【追憶食堂】【シロクマ文芸部】
『夢を見ると願いが叶う』という恩師の言葉を信じてここまで歩んできた。渡部涼真の夢とは自分の店を持つことだった。
高校を卒業して、料理の専門学校へ進学した。手に職を持って、早く就職して母を楽にしてあげたかったからだ。専門学校を卒業して、イタリア料理店に就職した。修行期間は厳しかったが、いつか自分の店を持つんだと夢を見続けて乗り越えてきた。
そして5年前、春日部にイタリア料理店『ロッソ』を開業した。願い続けてきた夢を35歳で叶えたのだった。
今日はお店を貸し切りにしていた。女手一つ育ててくれた母の誕生日を祝うためだった。母の友人たちを招待して、ささやかながら毎年誕生日パーティーを開催している。
「涼真くん、立派になったわねえ」
「おかげさまで、ありがとうございます」
「涼真くん、腕が上がったわね」
「いつも、ご贔屓にして頂きまして、ありがとうございます」
40歳になった今でも子ども扱いだ。それでも、母を精神面で支えてくれた母の友人たちには感謝の気持ちでいっぱいだ。
ショートストーリー?をつなげて連載中です。毎週金曜日に投稿予定です。
目次に各話のリンクを貼っていますので振り返りにどうぞ。
小牧幸助さんの企画に参加しています。
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