バッドからの脱出、そして
2025年1月1日、私のチーフ昇格が確定した。
小売業の前職から7年間望み続けた万年平社員からの脱却は、飲食業に転職して僅か9ヶ月で達成の運びとなった。
素直に喜べば良いのだろうが、筆記試験・レポート・面接のいずれも“余程ひどくない限り誰でもパスできる”レベルの試練であり、とどのつまり“激務と労働時間の長さに耐えさえすれば誰でも昇格できる”とも思ってしまう。
そして何より、平社員からの脱却は前職で達成したかったし、チャンスは何度も訪れていた。その後悔は未だに心の奥底に残り続けている。
***
「このままだとお前は契約社員に降格になる」
2019年3月、まだ前職に居た頃、店長経由で聞いた社長の言葉。私の評価は最悪だった。降格は脅しではなく、その一年前に本当に正社員から契約社員に降格した人を目の当たりにしているからこそ現実味を帯びていた。
それからの一年間、私は常に正念場で、窮地に追い込まれ、崖っぷちに立たされた状態で仕事に勤しんだ。あっという間に一年が経過し、2020年3月。社長からの評価は“現状維持”。降格は無くなった。とても嬉しかったのを今でも覚えている。
「ありがとうございます。契約社員は免れました」
店長とチーフに感謝を伝えた。「喜ぶのは違う。マイナスがゼロになっただけ。そもそもまだ終わったわけではない。今後も降格の可能性はある」。結局怒られた。当時34歳、その年齢なら既に役職に就いている人や妻子の生活を守る為に必死な人も少なく無いのに、「契約社員は免れたぞ、やったー!」って馬鹿じゃないの。絶望と自己嫌悪に苛まれた。
その後も部門異動や店舗異動など環境の変化はあったものの、私の評価が改善されることは無く(むしろ訓告処分など悪化していた)、幾人もの後輩社員が私を追い越して行った。中には新卒入社から僅か2年、若干24歳で昇格した女子も。
2023年12月、以下の記事を書いている頃には完全に“バッドに入っていた”。
この記事には「高校中退を言い訳にするな。ビハインドを埋めようとしなかったお前が悪い」みたいな厳しいコメントも付いていた(※その方のアカウント消滅により現在は削除されています)。その2日後に投稿した記事には以下の文章が残されていた(※現在は非公開)。相当なバッド状態である。
バイトをしていることが本職の会社にバレました。(中略)結論から言うと、転職するしか道は残されていない。
勤務中、泣きそうになった。結局私は今の会社でも花開くことないまま、平社員の任務すら全うできないまま辞めることになる。この6年間は一体何だったのか。(中略)私はただ、生きるために必死だっただけである。
それからの一年で激変した。転職活動、内定、転職、給料の増加でお金に余裕ができ、心の余裕も生まれる……そしてついに昇格である。それ自体は複雑ではあるが、“バッドから脱出した”事実には安堵している。あの頃の苦しみからは解放された。それで良いではないか。
***
前職から7年もの時を経て“万年平社員からの脱却”が達成されたことで、私の中では一つの区切りが付いた。第一章の終幕である。ここからは第二章、“現状維持”の戦いになる。最低でも数年間は続くだろう。何せ次の役職はもう“店長”なのだから、そう簡単になれるはずがない。何なら一生チーフのまま終わるかもしれない、果てしなく長い“現状維持”だ。そして、現状を維持するには上を目指さなければならないとも思っている。
アイドルでい続けるためにスーパーアイドルにならなきゃいけない。
この言葉はとても深いと思う。現状維持とは“成長を止めること”では無い。常に上を目指す志を持ち続け、成長し続けることでようやく現状維持が可能となる。それを決して忘れてはならない。
***
また、バッドから脱出できたことも一つの到達点と考えている。もう自分のことだけで精一杯になる必要も無くなった。少しは利他的になっても良いのではないか。2025年は“誰かのために”をテーマにnoteを発信しようかな、なんて考えたりもしている。
