母、7針縫われて帰宅したら、息子にメロンと言われた日
20代後半の頃、友人たちとスノーボードに行った。
「中級コースぐらい、いけるいける!」
根拠のないテンションで滑り出した私。
結果は、案の定。
派手に転び、ゲレンデのど真ん中で立ち上がれずにいたところ、
後ろから来た友人がそのまま転倒。
スノーボードのエッジが、
私の頭にクリーンヒット。
気づけば、頭から血が流れていた。
そのままスキー場の救護室へ直行。その後近くの総合病院へ。
人生初の 7針。
ネット包帯を頭にかぶされて帰宅した私の姿は、
自分で見てもインパクト強めだった。
家に帰ると、長男がじーっと私を見て言った。
「お母さん……マスクメロンみたいで恥ずかしいから、
明日の保育園の送り迎えはお父さんがいい。」
刺さったのは頭じゃなくて、心のほうだった。
「マスクメロン」だなんて…
おっしゃるとおり…
子供の言葉って、時々とんでもない角度から来る。
悪気がないからこそ、よけられない。
今でも、スノボのワードで思い出す。
あの日のゲレンデと、
マスクメロンと呼ばれた自分を。
