「動物病院四方山話」52(えっ!、私たちも?)
私の名前は「みぃ」
動物病院で暮らしている猫
私が経験した動物病院での四方山話を紹介しています
前回の動物病院四方山話はこちら
フォローさせていただいている石子さんが、狂犬病の事について書かれているのを読ませていただいて、
以前「フーテンのトラさん」シリーズで、狂犬病の事について触れていた事を思い出しました。
そこで、みぃちゃんの語りでもう一度書アップしちゃおうと思います。
皆さん、『狂犬病』って聞いたことあるかしら?
狂犬病ってね、人間がかかると、発症したら100%死んでしまうって恐ろしい病気なんだそうよ。
狂犬病って言うくらいだから、ワンちゃん達がかかる病気でしょ!
と、思ったそこのあなた!
それも正しいんだけどね、さっき話したようにニンゲンさん達もかかるのよ。
ニンゲンさん達も大変!!!
なんて思ってたら、
「『狂犬病』って病気は俺たち猫にもかかるんだぞ!」
って、タキさんが言ってたらしいのよ。
あっ、タキさんって、トラさんがお世話になった物知り猫のタキさんの事ね。

タキさん(本名:瀧三)
それどころかね、ほとんどの哺乳類がかかるらしいのよ!
ビックリでしょ😲
日本国内では、1956年に人と犬で確認されて以降は、狂犬病は撲滅されているんだって。
だけどね、日本みたいな国は珍しいの。
日本って、島国でしょ。
という事は、狂犬病にかかった野生動物達が海を越えて自由に入って来られないのよ。
だけどね、世界中のほとんどの国は陸続きだから、動物が自由に移動できちゃうのよ。
だから「狂犬病」がまだまだ蔓延してるんだって。

狂犬病が発生していない主な国
日本
オーストラリア
ニュージーランド
アイスランド
アイルランド
スウェーデン
ノルウェーの一部
英国の一部
上の国を見ても、島国か、国の大部分が海に囲まれている国ばかりなのが分かるかしら。
でもね、日本も完全に安心、って訳でもないの。
石子さんも書いておられたんだけど、
地方の大きな港には外国の貿易船がよく来るのよ。
釧路や根室、舞鶴、その他の日本海側の港には、ロシアの貿易船が良く来てたんだって。

その港ではね、本当はダメなんだけど、外国の船員が一緒に連れてきた犬を無断で港の中を散歩させたりしてたのよ。
もしその犬が狂犬病にかかっていたら危いと思わない?
そこで、当時の厚生省が
『日本で狂犬病が発生した時のシミュレーション』
って物を作ったらしいの。
そのシミュレーションがね、ちょっと驚きの内容なの。
ある意味、私たち猫が主役になってるのよ!

私達?
まずはね、
外国の船員が連れていた犬が狂犬病にかかってたとする。
↓
その犬が小さな動物を追いかけるとする。
港にはネズミも多いからね。
↓
もしその犬がネズミを咬んだとする。
↓
そうしたらそのネズミが狂犬病にかかる。
私たち猫の中にはネズミを見つけたら追いかけずにはいられない!って子も多いって聞くから・・・
それに、お世話になってるニンゲンさんにお礼として献上する子もいるからね。

問題はね、「ネズミを捕まえてしまった私たち」らしいの。
そう、私たち 猫達が 狂犬病にかかるっていうのよ!
日本で狂犬病が再び発生した時は、高確率で
「港近くの猫が発症して初めて気づく」
って事になるんだって。
他の動物たちもかかってるかもしれないのに、どうして私達ネコ達の様子で気づくって決めつけるのかしら?
それはね、他の野生動物達って人が近づいたらほとんどが逃げるわよね。
だから、狂犬病にかかっていたとしても人目に付きにくいんだって。
それに引き換え、私たち猫はニンゲンさん達と仲良しだから人目に付きやすい、って理由らしいわ。
最後に、狂犬病が発症したらどうなるか知りたい?
狂犬病のウイルスは脳で悪さするの。
だから、性格が変わって狂暴になったり、変な行動をとったりするのよ。
よだれが止まらなくなったり、物を飲み込めなくなったりもするらしいわ。
だから、日本で狂犬病が再び発生する時は、
「港に変な行動をしている猫がいる」
って事から分かるんじゃないか、って言われてるの。
まさか私達ネコが主役になるなんて、ビックリよね。
おわり
