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島根県・出雲大社──縁が集まる大きな柱

出雲大社は、縁結びで知られるだけでなく、国譲り神話、神在月、大社造の本殿が一つに重なる古社になる。
そこを追うと、大国主命を祀る社が、古代出雲の信仰と建築の大きさを今へ伝える場だったことが見えてくる。

島根県出雲の出雲大社は、縁結びの社として親しまれる一方で、神話と建築の重さを今も強く残す古社になる。

祭神の大国主命と、高い床を持つ大社造の本殿を並べて見ると、ここが参拝名所にとどまらず、古代出雲の中心を伝える場だったことが見えてくる。

出雲大社 本殿

大国主命と出雲大社の起点

祭神は大国主命で、公式には大国主大神とされる。
神の国として知られる出雲の中心に立つ出雲大社は、古くから特別な崇敬を集めてきた。

大国主命は広く「だいこくさま」としても親しまれ、多くの土地で祀られている。
だから出雲大社は一つの地方社というより、出雲の神話と信仰を受け止める大きな中心として見られてきた。

国譲り神話は何を残したか

この社の背景にあるのが国譲り神話になる。
大国主命は国づくりを進めたあと、国を天照大神の側へ譲り、自らのために大きな宮を営む約束を受けたと伝えられる。

国譲り神話

その舞台として語られるのが稲佐の浜で、今も神迎えの神事と結びついている。
出雲大社を重くしているのは、国を譲ったあとの大国主命が鎮まる場として受け止められてきたからになる。

稲佐の浜

神在月と縁結びはどう結びついたか

出雲がよく知られるのは神在月のためでもある。
公式案内では、旧暦十月に全国の神々が出雲へ集まり、旧暦十月十日の夜に神迎祭、翌日から一週間は神在祭が行われるとされる。

神在祭

ここで語られる縁は、男女だけに限らない。
人と人、人と仕事、人と土地など、さまざまな結びつきを神々が話し合うと考えられてきたため、出雲大社は縁結びの社として広く親しまれるようになった。

大きな柱と大社造は何を伝えるか

建築でまず重いのは御本殿になる。
現在の本殿は1744年の造営で国宝に指定されており、大社造と呼ばれる日本でも古い段階の神社建築様式を今に伝えている。

さらに境内遺跡からは巨大な柱が見つかり、古くから伝わる高大な本殿の記憶を裏から支えた。
太い柱と高床の建物を重ねて見ると、出雲大社が縁だけでなく、古代出雲の大きな建築技術まで伝える場だったことが分かりやすい。

縁と建築が一つになる社

出雲大社の面白さは、縁結びの社という親しみやすさだけで終わらない。
神在月の祭りと大社造の本殿が重なることで、神話と建築の両方を今の参拝で感じられるところにある。

大きな柱の先に見える古代出雲

この回の核心は、出雲大社を縁結びの名社としてだけでなく、国譲り神話、神在月、大社造が一つに重なる場として読むところにある。
そこを押さえると、大国主命を祀る社が、なぜ今も出雲の中心として特別に見られるのかが分かりやすくなる。

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ひとつ上のまとめ:悠久の記憶・神社

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