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福島県

山から吹き下ろす冷たい風と、海から上がる湿った気配が、同じ空の下で交わっています。
内陸と沿岸の距離感は、暮らし方の違いを生み、ときに緊張も、ときに助け合いも育ててきました。
奥州の要として道が通い、会津の城下の記憶から浜通りの港の気配まで、時代の層が重なっていきます。
山の盆地と中通りの平野、太平洋沿岸という違いが、県内に複数の表情を持たせてきたように見えます。
福島県は、一枚の景色で言い切れない多様さが魅力の土地です。
果樹や米の実りが豊かで、場所によっては海の幸も近く、食の幅が自然に広がります。
同じ県内でも、季節の移ろい方や空の色が変わり、旅の体験がくるりと変化していきます。
会津の凛とした空気と、浜の開放感は対照的で、その間にある暮らしの積み重ねが福島らしさをつくっています。
役割の違いを抱えたまま、それでも一つの土地として続いてきたところに、静かな強さがあります。
断定しすぎずに辿ると、福島県は「違いを束ねる力」を持つ場所として立体に見えてきます。

寺院

会津さざえ堂──ねじれた回廊に残る願い

鶴ヶ城──白壁に刻む抵抗

都道府県の歴史

会津藩と戊辰戦争の記憶

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