山口県
海峡の風が強まると、潮の匂いが一気に濃くなり、道の先に別の海があるのが分かります。
境目の土地は、外とつながる期待と、守りを固める緊張を同時に抱えてきました。
交通の結節点として往来が積み重なり、港と城下の営みが人と物の流れを支えていきます。
瀬戸内と日本海の二つの表情が近く、景色と暮らしが場所ごとに切り替わってきました。
山口県は、端に見えて実は要の役割を担ってきた土地です。
海の幸に恵まれ、食の幅が広く、旅の満足度が自然に上がります。
城下町の落ち着きは萩市に残り、町並みに時間の層がにじみます。
海峡の気配は関門海峡に集まり、潮の流れが土地の緊張感を伝えてくれます。
同じ県内でも、瀬戸内側の穏やかさと日本海側の表情では空気が変わり、移動するほど印象が切り替わります。
風の向きを意識して歩くと、この土地の奥行きがふっと伝わってきます。
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