聖徳太子
仏教が入ってきた直後の日本は、信じるかどうか以前に、国の形そのものがまだ固まっていない世の中でした。豪族の力関係は揺れ、外交の場では外の大国のルールが迫ってきます。ここで必要だったのは、争いを収めるだけでなく、国内をまとめるための共通の枠組みを作ることでした。聖徳太子は、その方向へ国を寄せていく役割を担っていきます。
聖徳太子〜仏教と日出づる国の書〜
聖徳太子の軌跡──斑鳩から日出づるまで
仏教を選ぶ朝──祈りが政になる
冠位十二階の朝──冠の色と功の秩序
十七条の和──言葉で国を結ぶ
日出づる処の国書──遣隋使のことば
蘇我と物部の岐路──信仰と力のせめぎ合い
斑鳩という舞台──寺と道が交わる
摂政の座の内側──推古と馬子の力学
冠位十二階の運用──家から功への転換
十七条憲法の読み──口和の本音と行政
造寺の経済と政治──祈りの費用と見返り
物部終焉の政治学──恩賞の再配分
遣隋使の交渉術──対等の演出と実務
法と徳の二本柱──律令前夜の設計
太子像の生成装置──絵像と説話の変容
官人ネットワークの現場──小野妹子と実務の背骨
斑鳩の空間演出──儀礼と権威のデザイン
ひとつ上のまとめ:古代・平安時代
