大人の涙腺
大人になると、涙腺が緩くなる。なんて話は聞いていたが、本当に年々緩くなってきている。
最初に自分の異変に気づいたのは箱根駅伝だった。毎年正月2日になると放送される箱根駅伝では大人達との興味の差が大きく、初詣の行き帰りでラジオ中継を聞き、家に着いたら有無を言わさず駅伝にテレビを奪われるから、できるだけ早くゴールしてくれと思っていた。
それがいつの間にか、箱根駅伝を楽しみにするようになり、襷を繋ぐためにフラフラになりながら走る姿を見て涙を流すようになっていた。
次の変化は高校野球。勝敗が決するその瞬間まで諦めることなく喰らいつく姿に涙。
どうやら学生がスポーツを頑張っているというのに弱いらしい。
そして今年、ついに甲子園の開会式の練習を見て涙。これは自分でも意味が分からない。
試合でも開会式でも無く、開会式のリハーサル。選手含め、恐らく日本中で誰一人まだ泣いていない。大人の涙腺は一体どこまで緩くなるのだろう。数年後にはユニフォーム姿の学生を見かける度に泣くことになるのでは無いかと少し不安になる。
