石村嘉成展@兵庫県立美術館
ヤギとか羊みたいな動物に似てると妻に言われました。そう言う妻はウーパールーパーにそっくりです。
動物だいすき田中弥三郎です。鍼灸マッサージ師をしています。
兵庫県立美術館に行きました。石村嘉成さんの展覧会です。
「石村嘉成展」@兵庫県立美術館
Animal History
兵庫県立美術館には初めての訪問。行って分かったけど、安藤忠雄さんの建築で、「Ando Gallery」のコーナーもありました。そちらは帰りに覗くとして。
今日のお目当て、「石村嘉成展」。11時に着いたけど並んでます。子供さんもシルバー世代も来てて良い感じ。
入ってすぐにあった巨大壁画が、『Animal History』。

古代から始まって、現代までの動物の進化が巨大な1枚の絵になっています。
横幅はなんと26メートル!!はしっこが見えねぇ。
とんでもない迫力です。
初っ端から打ちのめされました。
おしゃれなウーパールーパーちゃん

色使いも素敵なんですが、なんと言っても目の表情ですね。動物たちの感情まで絵に乗り移ってるような迫力がありました。
ワタリガニ

トゲトゲごつごつした感じが、いかにもものものしい。そうそう、足のまわりは青っぽい色をしてるよね。
オオスズメバチ「負けないぞ」
オオカマキリ「俺と勝負だ」

こちらは版画。版画ならではの太い黒線と、色使いの組み合わせがなんとも言えない。
二匹の真剣勝負に見入ってしまう。
シロクマの親子

母クマと子グマたちのなんとも言えない表情。
平和ってこういうことだよね。
子供を守るアメリカヒグマのお母さん

ぜひ画面の角度を変えて見てほしい。どこから見ても目が合ってしまう。
画面で見てもこの迫力だけど、実物は60cm角のサイズ。圧巻。
石村嘉成とは

プロフィール
1994年生まれ。
愛媛県新居浜市在住。
2歳で自閉症と診断される。
家族と周囲の支援で、 厳しい療育を受けるが、 以降、父と二人三脚で歩む中、 高校3年生の選択授業で 版画に出会い、転機が訪れる。
翌2013年、小学5年生の時、最愛の母が他界。
第2回新エコールドバリ浮世・絵展 にて優秀賞。
以降、各賞を受賞。
左側の『アリとキリギリス』は、2012.7.18のサイン。そこから考えると、小学校2年生のときかな?
ここまで書き込めるのがそもそもスゴいよ。
母の肖像 高野山にて

こんなの、ただ肖像画じゃない。
彼はどんな気持ちで刷っていたのか。
My favorite things


嘉成さんの好きなモノを、お母さんの周りにデコレート。カマキリの表情が、どこか優しい。お花もステキですね。
お母さんから担任の先生への手紙


◆写真から文字起こし◆
石川先生
この一年間は本当にお世話になりありがとうこざいました。 また、心のこもったお手紙をいただき、一年前先生が担任して下さる事が決まり、「お母さん、お勉強よりも、もっと大切な事がありますから あまり他のお子さんに迷惑がかかると等と心配しないで」と いって下さり、それからいろいろな事があり……とお手数を読みながら思わず涙がこぼれてしまいました。嘉成がいつも人の迷惑になっていないか、お世話ばかりかけて申し訳ないという気持ち の私にとってこの一年間 接していただいた先生や友達から、嘉成 君といっしょで良かった、と言っていただく事が何より、うれしい言葉です。 思えば、入学前から不安で不安で常に「嘉成を無理して普通学級に入れてよかったのか?嘉成にとってクラスの皆さんにとって、どうなのか?」の問いの繰り返しでした。しかし私が黒子として(少々 嘉成にとっては強引な黒子ですが!!)学校に行き見た様子は、
子供達の純粋な優しさにささえらされている嘉成の姿でした。 今日の下校時も、一年生の仲間二人が「嘉成くんがんばって えらかったね〜」と声をかけてくれました。私も思わず「みんなもえらかったよね!!」とありがとうの気持ちを込めて答えていました。 以前、障害児を持つ先輩お母さんから 「良い先生のもとでは 本当に良い子供集団が育つ」と聞いた事があります。一年生からそんな経験をさせてもらった私共夫親子は幸運だったと思います。これからのまだまだ長い小学校生活の中ではいろいろと思い考えなくてはならない場面が出て来るかと思いますが、良いスタートをきれたのだからきっとがんばって行けると思います。二年生も、石川先生に受け持っていただければ、こんなに嬉しい事はないのですが・・・。もし無理でも 学校の移動がなく惣開小には、いていただきたい!!願いでいっぱいです!!
障害児を持ったことで予想外の人生になりましたが 、こうやってささえて下さる人達にお会いでき感謝しながら過ごす日々の思い出は、私の一生涯の宝です!。嘉成が大人になった時、この一年間を思い出し、自分の言葉で 「先生、あの時はありがとうございました」とお礼を言いに行ける日を夢見ています。 石川先生、本当にありがとうございました。
石村
平成十四年三月二十五日
石川美鈴 先生
◆文字起こし終わり◆
あかん、こんなん泣いてまうやん……
お母さん、この4年後に、なんやろ?
あー、もう……
上段左上から
にらんでいるヒクイドリ
狩りに出かけるワシミミズク
襲いかかるヒメコンドル
子供を守るライオンのお父さん
悩んでいるニホンザル
仲間を守るインドサイ
力強いミズダコ
決意するウミイグアナ
友達を待っているマダイ


もうちょっとキレイに写せよ……
美術館は、ライブだ
浮き出すんだぜ
ミズダコさんの絵を角度を変えて写してみたよ。



この絵は9枚を寄せ集めて置いてあるんで、左右を見るにはベストじゃないチョイスだったかも。
どの絵も側面までしっかり描き込んであります。
ある意味、側面から見るほうがリアルにも感じるくらいです。この感覚は、真正面から写した画像では伝わらない。
ライブなんですよ。
こんな展示もあったよ。
画像の右側は全面が鏡になっています。
左側には、鏡張りのマスがひとつあります。(2枚目の写真)


ウーパールーパーちゃんの右側は鏡のマス。
鏡のマスは、鏡の壁面は、何が映って何を意味するんでしょうね。
最後に挙げた9枚を寄せ集めたやつもそうだし、冒頭の横幅26メートルの巨大壁画なんかも、あのサイズ感がなくては伝わりきらないものがあります。
まさに美術館は「体験するもの」。
ライブなんです。
『Animal History』の最後は
冒頭の『Animal History』は、生命の誕生から現代の動物までの進化が描かれています。全長26メートルで作者が描きたかったものは、なんだったのか。
動物たちは、どんな目をしていたでしょうか。
ネタバラシになってしまうので、今回はここまでにさせていただきます。
その答えは次の記事に書くつもりなので、よければまたご覧ください。
石村嘉成さん、もっともっと世間に知られるべき絵描きさんだと思います。
