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オフィスサンサーラとの25年 5 KDD「月刊ON THE LINE」的特集記事の作りかた2 地味な職場と人を最高にカッコヨク


PR誌編集の裏技は、社内向きスター作り
「月刊ON THE LINE」の話をもう少し。企業PR誌の成功の秘訣のもう一つは、これはあくまでも企業のPR媒体だということ。そして、そのPRの対象は、社外だけではないこと。企業規模が大きくなると、だいたいおんなじ問題に悩む。社内の働く人たちへ、経営陣のメッセージを好意的に、そして効果的に受け入れてもらうこと。

 その目的にPR誌を有効な媒体として機能させます。では「月刊ON THE LINE」では、この課題にどう応えたか。
 その答えが「FROM LABORATORY」。このコーナーでは、いくつもあったKDDの情報通信技術研究所の若い研究員の方たちにご登場いただきました。このページの編集方針は、地味な職場と、地味な研究員の方達を、目一杯、他の市販媒体以上にカッコいいビジュアルで紹介すること。写真もファッション誌なみに凝って、担当している研究課題についても、できるだけ平明で完結な、素人にも面白く読める物語に仕上げます。当然、必要があれば、私が技術情報を図解します。


 基本、研究所の若い研究員の皆さんは、自分自身も地味な存在で、研究領域の話も、一般の人にはわかってもらえないと思っています。ところが、完成したPR誌が届いてみると、俺ってカッコイイじゃない、と思ってもらえる。当然、周りの人たちも注目する。普段は絶対縁のない本社の女性たちの目にも留まる。それ以上に経営幹部の目にも留まる。
 そうなのか、うちの会社って、こんな重要な基礎技術にこんなに投資しているんだ、とか、社内の情報交流が活性化します。


「FROM LABORATORY」で紹介された研究員のかたは、少なくとも掲載1週間は、社内のスターです。そして、イイなあと思う周りの研究者の方達は、次は自分に依頼がこないかなあと、期待します。この人選は、KDDの広報室の方達。この人選が、この部署の方達の腕の見せ所でもあります。
 そして私も、このページ作りは楽しいものでした。好きな技術情報について、貴重な専門家のお話が聞ける。ここで私も、最先端の情報技術情報を得ることができました。
 本当に「月刊ON THE LINE」は、幸せな媒体でした。 



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