『しぐれうい』という唯一無二の存在に、圧倒された。
現代には多才な人がたくさんいます。
作家でありながら現役医師だったり。
歌手でありながら俳優だったり。
アイドルでありながら士業だったり。
しかし、その中でも『どこまで活動範囲を広げるのだろう』と驚かされる人物がいます。
それが しぐれうい さんです。
イラストレーター。
Vtuber。
配信者。
歌い手。
一体どこまで肩書きを増やすのだろうかと思うほど、
多方面で活躍しています。
この記事では、そんなしぐれういさんの魅力について
語ってみたいと思います。
『しぐれうい』、とは。
1. 本業:イラストレーター、という事実が強すぎる
しぐれういさんを知らない人が意外と驚くのが、
『そもそも本職はイラストレーターである』
という点です。
Vtuberとして知った人は、
『面白い配信者』
『中毒性のある歌がバズった人』
という認識かもしれません。
代表曲となってしまった「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」に関しては、公開当初から大きな話題を呼び、現在1.4億再生(2026年5月31日時点)という偉業を成し遂げています。
しかし実際には、商業イラストレーターとして長年活動している実力者です。
柔らかく優しい色使い。
繊細で透明感のある絵柄。
可愛らしく、命を感じる表情表現。
キャッチーかつ高いセンスを感じるキャラクターデザイン。
瞳の表現ひとつでもハッとさせられる魅力。
イラストを一目見ただけで、
『あ、うい先生だ』
と気付けるほどの個性があります。
イラストレーターという職業は競争が激しい世界です。
その中で第一線を走り続けている、それがいかに難しいことか。
ところが本人はそこで止まりませんでした。
2. 「ママとコラボしたい!」「いいよ〜ん」で、Vtuberになった。
そして始まったVtuber活動。
正直なところ、多くの人が最初はこう思ったのではないでしょうか。
イラストレーターとして成功しているのに、なぜVtuberを始めたのか?
それは、彼女がママとなった、大手Vtuber事務所「ホロライブ」所属の『大空スバル』というVtuberからの、軽い誘いがきっかけでした。
(ママというのはVtuber業界において、キャラクターデザインを担当したイラストレーターのことを指します)
スバル「母ちゃん(しぐれうい)とコラボしてみたい!」
しぐれうい「いいよ〜ん」
とスバルの配信にゲスト出演
(この時点ではLive2Dではなく静止画イラスト)スバル「動いた母ちゃんが見たい!」
しぐれうい「いいよ〜ん」
とLive2Dモデルを作成、配信開始
非常に軽いノリだったのだと思います。
しかし蓋を開けてみると、これが異常なまでに面白かったのです。
配信では独特のトークセンスを発揮します。
可愛らしい見た目とは裏腹に、
妙に生活感がある。
妙に現実的。
妙に言葉選びが鋭い。
あからさまにリスナーに媚びることはなく、
しかし本人自身もオタクでもあり、
塩対応ながら求められている「ファンサ」を絶妙に繰り出す。
そのギャップが強烈でした。
キャラクターを演じるというより、
『しぐれうい本人が面白い』
という稀有なタイプです。
だからこそファンは増え続けました。
3. かわいいのに面白い
これは実は非常に難しいことです。
ビジュアルにおいても声においても、
かわいいだけなら競合となる存在はたくさんいます。
面白いだけなら芸人もたくさんいます。
しかし、
かわいくて面白い。
さらに絵も描ける。
歌も歌える。
となると一気に希少性が増します。
しぐれういさんを見ていると、
本人は真面目に話しているのに面白い。
本人は普通にしているつもりなのにネタになる。
本人のチャンネルではない、
彼女の友人 博衣こより 氏の3Dライブ配信に
ゲストのひとりとして登場した際の「猫背」が、
何故か異様にネットミームにされたこともありました。
海外勢が何を言ってるかわからないが笑いものにされていることだけはわかる https://t.co/vgmurc6NgK
— しぐれうい🌂 Kアリーナ横浜5/30 & 企画展5/2〜6/7 (@ui_shig) March 16, 2025
彼女の配信を見始めると、
『この人、本当に一体何なんだろう』という気持ちになります。
気づけば配信を、動画を、何本も見ている。
そういう吸引力を持っています。
4. 歌でも大成功
実は彼女は配信活動を開始した当初、
歌に対してはあまり積極的ではありませんでした。
あくまで、趣味でやっているVtuber活動。
最初の歌枠は、「罰ゲーム」として行われたほどです。
しかし、それが大好評。
「歌はやりたくない」と発言していたはずの彼女が、
2021年5月の2周年記念に、また歌枠を配信。
さらには、ついには、2021年8月。
娘であるスバルとのコラボの歌ったみた動画
「adrenaline!!! / TrySail (covered by しぐれうい&大空スバル)」も公開。
そして、何よりも飛躍となった楽曲があります。
2023/09/10にMV公開された、「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」。
楽曲自体は、実は前年である2022年にリリースされた
1stフルアルバムアルバム 「まだ雨はやまない」
に収録されていたものでした。
当時から、それなりに反響はありました。
しかしMVが公開され、状況は一変します。
圧倒的なクオリティの構成、
平成ニコニコ動画全盛期を思わせる演出、
あまりにも唯一無二の、尖った歌詞、
インパクトのあるダンスアニメーション。
そのあまりの話題性に、SNSで爆発的に拡散され、
国内外で大きな話題となりました。
ただ、楽曲そのものも中毒性がありますが
何より本人の存在感が強烈でした。
元々イラストレーターだった人物が、
音楽シーンでも存在感を放つ。
なかなか前例のない出来事です。
元々、「ロリ神」MVが公開される以前から
チャンネル登録者数は80万人を突破していました。
しかしMV公開以降、登録者数は圧倒的な鰻登り。
2週間後には100万人を突破、
同年11月には、MV公開前の2倍である160万人を突破しました。
なお、現在では個人勢Vtuberとしては偉業とも言える
チャンネル登録者数228万人を突破しています。(2026年5月31日時点)
5. もはやアイドルでは?
ここまで来ると、『Vtuber』という肩書きだけでは説明できなくなります。
配信をする。
歌う。
ライブをする。
グッズが売れる。
ファンが応援する。
これを見ていると、もはやアイドルです。
しかも面白さで人気を集めながら、しっかりと可愛さも持っている。
この両立が非常に強い。
アイドルらしい華やかさと、
親しみやすい距離感。
そのバランス感覚が絶妙です。
6. なぜ多くの人に愛されるのか
しぐれういさんの魅力を一言で表すなら、
『圧倒的な才能を持ちながら、等身大の人間であること』
という点かもしれません。
絵が上手い。
歌える。
配信もできる。
企画力もある。
普通なら近寄りがたい存在になりそうです。
しかし本人の発言や振る舞いからは、
どこか身近な空気を感じます。
だからファンは応援したくなるのでしょう。
完璧超人ではなく、親近感のある天才。
そんな印象があります。
……ただ、ゲームに関しては、お世辞にも上手いとは……?
しかしそれすらも愛嬌であり魅力のひとつであることが、
『しぐれうい』という存在の強さなのではないでしょうか。
そして行われた、「伝説のライブ」
昨日、2026年5月30日。
しぐれうい7周年記念ライブ、
SHIGURE UI Birthday Live “Wishing Umbrella”
が開催されました。
冒頭のみ無料配信で見ることが可能です。
冒頭無料パートから、物凄い。
まずは、ゲスト出演として発表されていた面子の豪華さ。
ホロライブ所属、チャンネル登録者数436万人を誇る人気Vtuber
会場となったKアリーナでのソロライブ経験もある
『宝鐘マリン』
さらには、
収容人数(動員数)最大約2万人という高いキャパシティを誇る
Kアリーナ横浜という大箱が完全に埋まっている本業イラストレーターということを忘れてしまうレベルの
クオリティの高い歌とダンス生バンドによる迫力ある演奏
冒頭時点で既に新3D衣装を2着披露
これだけでも、「凄すぎない?」と思ってしまうことは間違いないでしょう
しかし、この冒頭以降。
本当に現実だったのか、信じられなくなるような偉業が続きました。
以下、本編ネタバレを含みます。
ライブステージ配信サービスSPWNにて配信チケットが販売されており、
来月6月13日20:00まで本編の配信を視聴することができます。
まだ見ていないという方は、是非、その目に焼き付けてください。
まずは、セットリストを見ましょう。

お気づきになりましたでしょうか。
シークレットゲストが、エグい。
雨衣
彼女がキャラクターデザインとキャラクターボイスを担当した、VoiSonaというAI歌唱ソフトによるバーチャルシンガー。
披露した1曲目の「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」はキャッチーすぎる歌詞と曲調から反響が大きく、4000万回以上視聴されています。
昨年の6周年記念3Dライブにおいても、当日が発売日であったため、「雨衣ちゃんも誕生日なの!」とシークレットゲスト出演していました。舞元啓介(合いの手の声での出演のみ)
大手Vtuber事務所「にじさんじ」所属のおじさんVtuber。
ライブ前に発表されていたコール&レスポンス練習用ショート動画においてもレスポンス役として出演していました。
また、5thライブのコーレス練習動画においてもレスポンス役で出演。
彼女がVtuber活動を始めた初期からスバルと共に配信で共演することが多く、「大空家」のグループ名で活動をしていました。デコミク(ライトネス)
人気ボカロP DECO*27 氏仕様にデザインされたボーカロイド「初音ミク」の、オリジナルブランド。出演した楽曲「チェリーポップ」のMVにてイラストとコーラスを彼女が担当しており、彼女自身歌ってみた動画を公開していました。
彼女は DECO*27 氏の楽曲が元々大好きで、MVイラストを担当したという話題の際、「学生時代の自分に伝えたい」と発言していたほどです。黛 冬優子
スマホゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」に登場する、彼女のシャニマスにおける担当(推し)アイドル。人気楽曲「SOS」のMVにおいて、彼女がイラストを担当し、また歌ってみた動画も公開しています。
冬優子の所属するユニット「ストレイライト」の単独ライブにもプライベートで参戦しているほど、かなりの熱量を持って推していることが推察されます。
(『ういだがー』、『クマリン』については少々説明が複雑になるため割愛)
これらのシークレットゲストの面々は、
それぞれが強いインパクトのある存在です。
けれど、彼女のこれまでの、
イラストレーターとしての実績が、
Vtuberとしての活動経歴が、
この豪華な面々の出演に繋がったのです。
選曲が、とんでもない。
彼女は「体力がない」ことで知られています。
直前の配信においても、「酸素ボンベ使おうと思う」(実際に本編内で使用)と発言していたり、これまでのライブ出演においても2、3曲で休憩を挟むことが当たり前でした。
それが、初っ端から6曲ぶっ通しで披露。
さらには、ハイレベルなラップ系楽曲
「仮装狂騒曲」「ひっひっふー」をダンス込みで披露。
特に「ひっひっふー」に関しては、以前の配信で「あれをライブで歌うのは難しすぎる」と発言していたレベルです。
それを、彼女はやってのけた。
彼女のファンとして、空いた口も、涙も、
止められないライブとなりました。
個人勢かつライブが大好きな彼女だからこそできる、気配り。
彼女はライブ参戦が好きなことで知られています。
だからこそ、実際の現場を知っているからこその細やかな気配りがありました。
大きな会場だから、遠い席からでも見やすいよう上部にも画面を配置
ペンライトの使用ルールについての周知を徹底
ルール違反者がいたらしっかりと排除
最後に、マイクを通さない生の声を会場に届けるためのアナウンス
これらがいかにライブ参戦者にとって大きな意味を持つことか、
参戦経験がなければ想像することは難しいかもしれません。
また、このような配慮は
「企業所属」であればここまで徹底することは難しいでしょう。
個人勢だからこそ、ここまで徹底できた。
そして「伝説のライブ」でこれが行われたことは、
今後の他のVtuberのライブに影響されることが考えられます。
正直なところ、語り尽くせないことがたくさんあります。
ですが、一旦この辺りでライブについては締めさせていただきましょう。
(気になった方はぜひライブの配信チケットで本編を観てください!)
創作者として、『しぐれうい』という存在から学ぶことはあまりにも多い
創作をする人間から見ると、
しぐれういさんの活動は非常に参考になります。
なぜなら、
一つの才能だけに依存していないからです。
絵を描く。
発信する。
配信する。
歌う。
企画する。
彼女は時代と需要に合わせて、柔軟に活動の幅を広げ続けています。
創作者はつい、
『作品さえ良ければ読まれる』
と思いがちです。
しかし現代は発信力も重要です。
しぐれういさんはその好例でしょう。
作品だけでなく、人そのものがコンテンツになっています。
まとめ
しぐれういさんは単なるイラストレーターではありません。
単なるVtuberでもありません。
単なる歌い手でもありません。
それらすべてを高いレベルで成立させている稀有な存在です。
絵が描ける。
話が面白い。
歌える。
人を惹きつける。
その全てを兼ね備えているからこそ、
多くの人から支持され続けているのでしょう。
創作者として見ても、発信者として見ても、
そして一人のエンターテイナーとして見ても。
しぐれういという存在は、間違いなく現代インターネット文化が生んだ尊い才能の一つだと思います。
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