【長尾の読書感想文】火花 又吉直樹
こんばんは。不定期更新予定の読書感想文。第一回は又吉直樹作『火花』です。
今作を手に取ったのは2015年。発売開始すぐに買いました。
これを初めて読んだとき、わたしは高校生でした。初めて読む芥川賞作品。
率直な感想は、うーん、わからん。
昨年改めて読み返したので、そのときの読書記録から引用します。
あらすじ
下積み時代に“あほんだら”というコンビの神谷という男に惹かれ、勢いで弟子入りを志願し、彼の伝記を書くべく神谷と交流を深める“スパークス”の徳永。
神谷の生まれ持った才能に惹かれながらも、徐々にその不器用すぎる生き方についていけなくなっていく。
神谷は面白い奴だ、彼に認められてこその芸人なのだ、と信じていた徳永だが、“スパークス”の方が仕事量が増えていき、何かが変わっていくのをゆっくりと痛感する。
感想 2024/06/15
初読時はまだ10代だったから、ラストシーンの謎展開に全て持っていかれてしまい、「変な話だな……」としか思えなかったが、自分も文章を書くことで日銭を稼ぐことを覚えてから読み直すと、表現者の苦悩、『天才』だと側にいる人に純粋に信じられていることの残酷さ、『天才』だと信じている人がどんどん落ちぶれていくことの残酷さ、ヒリつくような焦燥感を肌で感じた。これはすごい話だ。
と、読書記録に書いてありました。
芥川賞という賞に選ばれる作品は純文学というジャンルの小説です。そして純文学というジャンルは、一般的な尺度で見ると「変」な話が多いです。
わたしの小学校の恩師であるU先生も「ぼくも芥川賞は時折断念するのだけれども……」と仰っていたくらいです。
久しぶりに読書をする、もしくは話題だから読もうと思っているけれど読書はあまりしない、という方には残念ながらおすすめできません。無難に本屋大賞を読むのがいいかと思います。なぜなら高校生のわたしが小説の概念を『火花』にぶっ壊されたからです。あんな終わり方でいいんだ……、小説ってこうなんだ……と、大衆文芸しか読んでこなかったお子様は思い、マジで迷子になってしまったのです。(馬鹿なわたしは文藝賞でも同じことをして、筆を折ろうかと本気で悩みました)
芥川賞が口に合わないという方でも大丈夫、小説の世界は広いですよ。
これから不定期で更新する長尾の読書感想文は、ライトノベル、伝奇バイオレンスも読んでいるというガチの雑多本棚をのぞき見できる連載になっております。一緒にいろんな本を読んでみましょう。
この記事を読んで『火花』面白そうだな、と思っていただけたなら、それ以上の幸せはありません。
では、またこの読書感想文でお会いしましょう。
またね!
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