おやすみ、モンロー
小さな愛を拾い集めて、私の心には海ができた
穏やかで、外気温より暖かく、波打ち際に寄せる波を苦しい時は触るのだった
水に触れていると私の嫌な部分も不快だと感じた出来事も指先からお湯を注がれた紅茶のようにゆっくり穏やかに溶け出していく。
私は全て出し切るまで波と戯れ、海から伝わる愛情を思い出すのだった。
おやすみなさいの後には、いつも必ずいい夢を見られますようにという言葉が隠されている
現実は過酷で、嫌なことも多い
嫌な上司に叱られることも、花を買って歩いているだけで私よりも身長が高い男の人に笑われることもある
そんな現実とは違う夢の世界では私が幸せでありますようにという願いなのだ。
夢の中の幸せ
それは手に入らない永遠の虚構
それでも君が幸せでいるように私はおやすみなさいと声をかけられて来た
花に罪はなく私は持って帰った花を青色のガラス花瓶に挿した。
私は愛されている。
誰にどんな扱いをされてもおやすみなさいと言われたあの時の私は誰かにとって大事な人だった。
心の中の大きな海はいつもそれを思い出させてくれた。そうして、私はまた海から離れ、嘘と解釈を愛して生きる
次は私の愛する人たちにおやすみなさいと声をかけて。
残念ながら私は一人暮らしだけど
そんなことを花を見ながら考えていた。
お風呂のお湯が沸いたとアナウンスが部屋に響いていた。
