床屋さんでモジモジ
みなさん、おはようございます。
kindle作家のTAKAYUKIでございます☆彡
1500円の床屋から、4500円の床屋に変更したのがおよそ4ヶ月前。今回2回目の来店となります。出迎えてくれたのは50代のマダム。一番奥の席に通されます。
「今日はどうなさいますか?」
マダムに言われた僕は、もうモジモジしてしまいます。だって、今回で2回目ぢゃん。ってことは1回目にオーダーした内容を果たしてマダムは覚えているのだろうか。それともここは初対面の感じでオーダーするのか。
でも予約の電話をしている訳だから、「TAKAYUKIさんって、前にも来たことあるのかしら?」と、予約帳を確認しているはず。でも2回目の感じでオーダーするも1回目のオーダーをマダムが覚えていなかったら、お互いに気まずくなるぢゃないですかあ。
「そ、そうですね…2センチくらい切ってください」
僕は初対面の感じで答えました。そしてシートを何枚も被せられ、首にもタオルを巻かれます。マダムが商売道具である鋏を持ちました。それを見届けた僕は、目を閉じます。全然眠くないけどネ。
慣れた手つきでマダムが髪の毛を切っていきます。ここまでお互い無言。ってか、僕は目線をどうすればいいの? 鏡越しにマダムをガン見したらキモいでしょ? だから僕は眠くもないのに目を閉じたのです。
それに何を話したら良いのか。マダムと共通する話題があるのか否か。僕は思案しながらモジモジするけれども、そもそもマダムは仕事中だ。僕が話しかけた勢いで誤って5センチくらい切られたら嫌ですからネ。
ちなみに僕が女性に散髪してもらうのは、もう20年振りくらいです。その頃僕は美容院で散髪をしており、担当者も毎回指名しておりました。烏賊耳さんという女性の方です。
烏賊耳さんはずっと話しかけてくるタイプの方でした。僕より4歳年上で、明るくて笑顔が素敵なお姉さんでした。それから月日が流れたある日曜日の夜、烏賊耳さんの仕事終わりに僕の車に乗ってもらい海を見に行きました。ジュースを飲みながら、たわいもない話しをした記憶が残っています。
僕も中々やるでしょ? えへへッ。うふふッ。
あれから長い月日が流れ、僕は無口の意気地なしの中年メタボになってしまいました。無言のままマダムの鋏の音だけが店内に響きます。ちなみにお客さんは僕しかいません。
20分後、寝たふりをした僕は、マダムの声で目を開けます。
「こんな感じでいかがでしょうか?」
僕は首を左右に振りながら、いかにも髪型にこだわっている感じをアッピールしながら、「はい。大丈夫です」と答えました。だるっ。
そしてマダムが床に落ちた髪の毛を、箒でかき集めながらこう言ったのです。
「ゴールデンウィークは出かけました?」
きたっ! 本日最初のボールがマダムから飛んできました。僕は頭をフル回転させてゴールデンウィークの引き出しをOpenしました。
「ぎ、魚介類が食べたくなったので、海沿いのお店に入店して昼間からお酒を飲みました。それで近くの民宿に投宿したのです」
するとマダムが半笑いの感じになったのです。
「混んでたでしょ?」
マダムが敬語からため語になりました。わずかですが距離が近づいた気がします。僕の手のひらは汗でビチョビチョです。
「その逆です。全然空いてましたよォ」
このあと会話が弾むかと思いきや、これにて終了。もみあげと首元を剃刀でジョリジョリされると、次いでシャンプーの時間となりました。これが気持ち良くて。僕はもう喋ろうと言う気にならなかったのです。
シャンプーのあとは脳天にヘアートニックをチョンチョン。ヘアマッサージ&肩もみをされて撃沈。シートを倒され髭剃りの時間となったのです。髭を剃られながら、僕はガチで爆睡してしまうところでした。
最後にドライヤーでフィニッシュ。サッパリスッキリしました。
会計時に次回の予約をしようと思ったのですが、恥ずかしくてやめました。またここに来る保証が自分の中で確立できなかったからです。なんか、なんか恥ずかしいんですよォ………。
「さっ。今日の大一番が終わりました。11時10分。チンラの時間です。久方ぶりにあの餃子のお店に行こう。そうしよう。わーい!」
以上、場末のkindle作家、床屋で人見知りが発動するの巻でした。
本日も最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。
日曜日です。ゆったり過ごしましょう。YES!
【了】
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