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【高校野球】広告の裏にトーナメント表を書いていた少年は、今も甲子園を見てまっせ⚾️🏏

 高校野球が始まりましたね。
今年も夏が来たなあ、と思う。いや、それにしても……暑い!!

 昔より明らかに暑い。グラウンドでプレーする選手も大変やけど、アルプススタンドで応援している人たちも大変やろなあと思う。そんなことを心配するようになった自分も、すっかりオッサンになったということかもしれない。笑

広告の裏が、俺の甲子園だった

 私は野球をやっていたわけではない。でも、小さい頃から高校野球が好きだった。夏になるとテレビで甲子園を見る。そして少年だった私は、なぜかトーナメント表を作っていた。ちゃんとした紙じゃない。広告の裏である。🤣

 そこに高校名を書いて、勝った高校を次へ進める。「ここが勝ったから、次はここか」なんてやりながら、せっせと記録する。夏休みの絵日記なんて、言われてもなかなか書かない。なのに甲子園の結果だけは、誰にも頼まれていないのに進んで記録する。なんなんや、あの情熱は。というような少年の夏を過ごしていました。🤣👍

福井代表といえば、福井商業だった

 福井で育った私にとって、当時の甲子園といえばやっぱり福井商業高校だった。自分の学校の校歌よりも、福井商業の校歌はなぜか覚えとるみたいな……(全国でいうとPL学園も同じ)それくらい常連だった学校でしたね。
 
 今でこそ敦賀気比高校が福井の高校野球を代表する存在になったけど、私の子どもの頃は、「福井代表=福井商業」というイメージが強かった。

 だから当然、甲子園では福井代表を応援する。
昔は一回戦で負けたりすると、
「うわぁぁぁ……負けたやんけぇぇ〜〜〜」
と本気で悔しかった。

 でも今はちょっと違う。たとえ一回戦で負けても、「ようやった。甲子園まで来たんやから」と思うようになった。これも歳を取ったということなんかな。笑考えてみれば不思議なもので、高校球児は昔からずっと高校生である。変わったのは、見ているこっちのほうなのだ。

住んだ土地が増えると、応援する高校も増えますよね。オレだけかな🤣

 大人になって仕事を始めると、私はいろんなところで暮らした。福井を離れて、大阪府。宮城県。京都府。兵庫県。広島県。そうすると高校野球の見方もちょっと変わった。

 福井代表はもちろん気になる。でも、「あ、今年の宮城代表はここか」「京都はここなんや」「広島はどうなった?」と、かつて暮らした土地の代表校まで気になるようになった。別に母校でもない。知り合いが出ているわけでもない。それでも、一度暮らした土地というだけで応援したくなる。高校野球って面白い。自分が暮らしてきた場所が増えるほど、応援したい高校も増えていく。甲子園のトーナメント表の中に、自分の人生の足跡まで少しずつ増えていったような気がする。

私の初めての甲子園

 私が初めて甲子園球場へ行ったのは、阪神戦ではないのです。夏の高校野球でした。子どもの頃からテレビで見ていた、あの甲子園。やっぱり憧れだった。そこで、プレイをしたいというよりも、あの聖地に行って高校野球を直で見たいという夢があったんですよね。🤣👍

 今みたいに外野席でお金を取る時代でもなかった。いろんなおっさんたちもおったよ。野球そっちのけで、日焼けしとるおっさんとか、おそらくそこが、指定席?なのであろう。そこが絶好の場所だとしているおっさん。いろんなおっさんいましたよね。

 そして甲子園といえば、当時からよく聞く言葉があった。「カチワリ」子どもの私は思った。カチワリってなんやろ?なんか甲子園名物の、めちゃくちゃうまいものなんやろか?よし、頼んでみよう。
そして出てきたものを見て…………えっ?氷やん。🤣ほんまに普通の氷水みたいなもんやった。
「これが……あの……カチワリ……?」
少年には若干の衝撃である。でも不思議なもので、何十年経ってもそんなことを覚えている。試合のスコアは忘れても、初めて甲子園で見た景色や、カチワリのことは覚えている。

そして、あの音がたまらない

 高校野球は試合だけじゃない。私は各校の応援も好きなんです。あのアルプススタンドのブラバン。高校野球の定番曲が聞こえてくると、それだけで、

嗚呼……甲子園やなあ!

となる。アフリカン・シンフォニーなんか、もう高校野球そのものみたいな感じがする。そして智弁和歌山のジョックロック。テレビで聞くのもいい。
でも、生で聞いたときは全然違った。音が身体に響く。スタンド全体が動いているような感じがする。そして思った。
こ、これやーーー!これやねーーーん!

 テレビで何度も聞いていた曲が、自分の目の前で鳴っている。あれは身震いした。応援団がいて、ブラバンがいて、選手がいて、観客がいて。全部ひっくるめて高校野球なんやと思う。

高校球児は、ずっと高校生

 あれから何十年経ったんやろう。広告の裏にトーナメント表を書いていた少年は、もう50歳になった。昔なら、「福井負けた!悔しい!」だったのが、今では、「よう頑張ったなあ」になる。

 そして最近は、「しかし暑いやろ……大丈夫か?」まで加わった。見る側だけ、ずいぶん歳を取ったものである。でもテレビからブラバンが聞こえてくると、今でもちょっとワクワクする。福井代表が出てくれば応援する。昔住んでいた土地の代表校も気になる。そしてトーナメント表を見れば、
「次、ここ同士か!」なんて思っている。

 結局、あの頃とあんまり変わっていないのかもしれない。高校球児は、いつの時代も高校生。甲子園も、ずっとそこにある。変わったのは、見ている自分のほうだった。

 今年もまた、夏の甲子園が始まった。暑さだけは、昔とはだいぶ違うけど。選手も応援する人たちも、どうか無事に。そして今年もまた、いろんなドラマを見せてもらおう。

 たぶん私はこれからも、夏が来るたび甲子園を見る。広告の裏にトーナメント表を書いていた、あの頃の少年の気持ちを、ほんの少し思い出しながら。

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