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あの娘の耳に開いた穴を数える

 眠れない夜。
 僕は隣で眠る君を眺めている。
 「すーすー」
 寝息の度に水玉のパジャマがわずかに揺れる。
 小さくて、子供みたいな体。
 それを見ていると頼りがいのない僕でも頑張らなきゃと思える。
 君とはこの一年半の間に色んな話をしてきたし、色んな体験もしてきた。
 そして、それがこれからも続いていけばいいなと思っている。
 でも…。
 君が寝返りをうつ。
 右側に8個。
 左側に7個。
 両耳に開いた15個の穴は僕の知らない君の孤独の数みたい。
 「そんな深いこと考えてないよ」
 と君は笑うけど、本当かどうか僕にはわからない。
 誰かを理解し過ぎようとすることは誰かを縛りつけることになる。
 そうなりたくはないと思って、寝返りをうつ。
 布団が湿気はじめて、ますます眠れなくなってきた。
 だから今度は自分の腕にある煙草の火傷の跡を数えてみた。

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