原油のスーパーサイクル??
いや~金融知識の突貫工事中なんですが、こっちのほうが難しいです。
どうも原油はスーパーサイクルの転換点に入ったと言われているそうです。
JPモルガンのアナリストは、コモディティにおける原油のスーパーサイクルについて以下のように指摘しています。
2020年に長期のダウンサイクル(価格下落サイクル)が終わり、新たなスーパーサイクルの上昇局面に入ったと分析している。
前回のスーパーサイクルは1996年に始まり、2008年にピーク、2020年に底を打った。この期間は中国を含む新興国の経済成長が主要な価格上昇のドライバーだった。
今回の新たなスーパーサイクルは、パンデミック後の景気回復、金融緩和、ドル安、インフレ圧力、環境政策強化などが価格上昇の要因となると予測されている。
これに伴い、複数の資産に投資するマルチ・アセット・ポートフォリオ運用にリスクが及び、商品への配分を高める必要性が示唆されている。
主要な情報源としては2021年のJPモルガンのリポートや2023年のコモディティチームの分析があり、世界の石油需要が2030年までに大きく増加し、価格は100ドルを超える可能性が示されています。
JPモルガンのスーパーサイクル報告書の著者として知られている主要なアナリストは以下の通りです。
ララ・リチャードソン(Lara Richardson):JPモルガン・チェースのコモディティリサーチ部門のヘッド
アーロン・クイル(Aaron Quill):エネルギー・コモディティストラテジスト
リチャード・ブレア(Richard Blair):グローバルコモディティリサーチのシニアアナリスト
これらのアナリストがチームとしてレポートを作成しており、レポートは「J.P. Morgan Energy Supercycle Report」などのタイトルで発表されています。役職は主に「ヘッド」「ストラテジスト」「シニアアナリスト」とされています。
「Energy supercycle: Will oil prices keep rising?」レポートの要旨
JPモルガンの「Energy supercycle: Will oil prices keep rising?」レポートの要旨をまとめます。
このレポートは、世界的な石油需要の強さと供給の逼迫を背景に、新しいエネルギースーパーサイクルの波が到来している可能性を指摘しています。具体的には、OPECが生産を増やしつつも予備能力が減少しているため、1バレルあたり20~30ドルのリスクプレミアムが価格に上乗せされている状況です。これに加え、長期の高金利環境が資金コストを押し上げ、新規供給の拡大を抑制しています。
米国の戦略石油備蓄(SPR)は過去平均の約40%減少しており、商業在庫も低水準です。加えて、シェールオイルの生産は技術的なピークに達し、企業は成長よりも株主利益を優先しているため、新たな大規模供給は見込みにくいとしています。
一方、世界の石油需要は人口増加と新興国のエネルギー消費増加により、2030年には、2023年比5.5百万バレル増の、106.9百万バレルに達すると予測されています。クリーンエネルギーへの移行はまだ成熟しておらず、化石燃料の需要は引き続き高いとされます。
その結果として、2025年には石油市場で約110万バレルの供給不足が生じ、2030年には710万バレルに拡大する見通しで、近中期的には1バレル150ドルまで価格が急騰する可能性も示唆されています。長期予測では100ドル超えも視野に入っており、これらは2008年や2011年の実質価格よりも低い水準であるため、世界経済にとって耐えうる範囲だと分析しています。
また、地政学的不安定さやインフレ、金利上昇といったマクロリスクに対し、エネルギー株は株式市場全体に対するヘッジとしての役割を果たすと評価されています。したがって、JPモルガンはエネルギーセクターに対して強気のスタンスをとっています。
著者はグローバルエナジーストラテジー責任者のChristyan Malekで、彼の分析を通じて、これからのエネルギー市場の動向と投資機会について詳細に述べられています。
以上がレポートの主なポイントです。
https://www.jpmorgan.com/insights/global-research/commodities/energy-supercycle
https://www.env.go.jp/earth/ipcc/special_reports/srren/pdf/SRREN_Ch10_ja.pdf
https://www.zaohnet.co.jp/wp-content/uploads/9986_20250625.pdf
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/233.html
https://jp.investing.com/news/stock-market-news/article-1292000
ETF
米国シェールオイル企業に関連する代表的なETFとそのティッカーコードは以下の通りです。
VanEck Oil Services ETF (ティッカー:OIH)
SPDR S&P Oil & Gas Equipment & Services ETF (ティッカー:XES)
iShares U.S. Oil Equipment & Services ETF (ティッカー:IEZ)
Energy Select Sector SPDR Fund (ティッカー:XLE) ※米国のエネルギー大手企業を中心に投資
これらのETFは米国のシェールオイル企業を含むエネルギー関連企業に広く投資しています。例えばXLEにはエクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップスなど大手シェール企業が上位銘柄として組み込まれています。perplexity+3
https://us.kabutan.jp/themes/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB
https://kabutan.jp/themes/?theme=%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%AB
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/detail/?ID=JP90C0009319
経費率

シェール関連株オープン(手数料高い)

組み入れ銘柄

2025年現在の米国の戦略石油備蓄(SPR)
2025年現在の米国の戦略石油備蓄(SPR)の状況は以下の通りです。
備蓄量は約4億バレル(約4億0900万バレル)で、最大収納能力の約7億バレルに対して約60%程度のレベルにとどまっています。
2022年のロシアのウクライナ侵攻以降、バイデン前政権は過去最大規模の約1億8000万バレルを市場に放出しました。そのため備蓄量は大幅に減少しました。
トランプ大統領は「SPRを満杯にする」方針を打ち出しており、原油購入のための予算も計上されていますが、補充は遅れておりメンテナンス等の影響で2025年末まで原油搬入は完了しない見込みです。
米エネルギー省は市場価格が比較的安い局面を利用して約100万バレルの原油購入を検討、さらに積み増しを目指していますが、新たな法案成立が必要な状況です。
SPRは中東リスクなど供給不安時の調整弁として機能しており、今後数年で5~6億バレルまで回復することが目標とされています。
これらの情報を総合すると、SPRは依然として重要な戦略資産であり、供給リスクや価格変動の緩和策として活用されつつ、備蓄回復と維持が進められている段階です。note+4
https://note.com/vxllain/n/n98400cff0741
https://jp.reuters.com/markets/commodities/NLXPCNZZGBKRHMBFVQTA3OW46I-2025-10-22/
https://jp.reuters.com/markets/commodities/CZHZRS2IZZP4VOXPHKQCPM6FYU-2025-06-27/
https://jp.tradingeconomics.com/united-states/strategic-petroleum-reserve-crude-oil-stocks
https://en.wikipedia.org/wiki/Strategic_Petroleum_Reserve_(United_States)
https://www.nli-research.co.jp/files/topics/80666_ext_18_0.pdf?site=nli
https://en.wikipedia.org/wiki/Strategic_petroleum_reserve_(China)
https://jp.reuters.com/markets/commodities/PEUY2EIFJRINLDM7MWBHDTW5SU-2025-10-22/
以上です。

