うさ×ゆき ~コミュニティの力で未来をつくる~
こんにちは!コミュニティ入ってますか?
今回はmixi2がスタートした事もあり、コミュニティ効果についての記事にしたいと思います。
●今回のテーマ
コミュニティ効果 (Community Effect)
所属感や共感を生み出すコミュニティは強力な動機づけになります。
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【孤軍奮闘からの気づき】
「ええっと……この販促企画のアイデア、どうすればいいんだろう……」
昼下がりのオフィスに、ユキちゃんの弱々しい独り言が落ちる。社会人2年目の彼女は、小さな中小企業で販促業務を任されていた。しかし、任されていると言っても、「前任がこんな感じでやってたからヨロシク!」程度の引き継ぎだけで、具体的な指示もマニュアルもなく、実質ほぼ丸投げ状態だ。企画会議では皆「じゃあユキちゃんが考えて」と言うばかり。上司すら「うちの流儀でやってれば大丈夫だろう」などと呑気なコメントを残す始末。

デスクの上には資料とメモが散乱している。販促ポスターのデザイン候補、顧客リスト、そしてSNS投稿案など、ごちゃごちゃと積み上げられた紙の山。それらを眺めれば眺めるほど、頭の中は真っ白になる。社内は古い慣習が根強く残り、誰も新しいアイデアを積極的に出そうとしない。「やり方がわからない」と素直に聞いても、「まあなんとかなるんじゃない?」と流されてしまう。ユキちゃんは頬をふくらませてため息をついた。
(私が一人で全部解決しなきゃいけないの? なんで誰もちゃんと教えてくれないのよ……)
その日の帰り道、夕暮れの商店街を抜けてマンションへ向かう。マンションのエントランスで少し呼吸を整え、部屋のドアを開けると――ふわふわした小さな姿が出迎えてくれた。
「お帰り、ユキちゃん。今日も困っているようだね。」
部屋の隅で両耳をぴんと立てた「うさぎ先生」が、柔らかな声でそう言った。うさぎ先生は元々は人間で、マーケティングと心理学の大家として名を馳せた伝説の教授。しかし、社会の闇に触れたことで何者かにウサギの姿に変えられてしまったという不思議な経歴を持つ。今ではユキちゃんのマンションに居候しており、モフモフな体ながらも鋭い洞察力でユキちゃんを導く頼もしきパートナーだ。
「先生……ただいま。もう頭がぐちゃぐちゃで、企画の方向性が定まらなくて……私ひとりじゃ手が回らないです。」
「ふむ、君は一人で何とかしようとしているようだね。でも、人が集まる組織では一人で全てを背負う必要などない。もっと周囲を巻き込んでみてはどうだろう。」
「周囲を巻き込むって……うちの会社、みんな自分の仕事で手一杯だし、目新しいことを提案しても『まあ前例通りで』って反応ばかり。誰も積極的に協力しようとしてくれませんよ。」
ユキちゃんはスーツのジャケットを脱ぎながら、肩を落とす。
「しかし、人間は一人では成長しづらい生き物だ。心理学でも、仲間との情報共有や知識の交流によって、新しいアイデアが生まれるとされている。マーケティングも同じだ。過去、私が支援した数多くの企業では、“コミュニティ”を形成して知恵を出し合うことで、革新的な成果を出してきた。」
「コミュニティ……って、勉強会とか、意見交換会みたいなものですか?」
「そう。小規模でもいい。まずは一人じゃなく、何人かを巻き込んで情報を交換してみると良い。そうすれば、個々人が気づかなかった視点が集まり、問題解決の糸口が見つかるはずさ。」
「でも、うちの会社でそんなこと、前例ないですよ……」
「前例がないなら、君が作ればいいじゃないか。『販促について意見を交換する小さな集まりを持ちたい』と声を上げてみればどうだい?」
「うーん……」ユキちゃんは少し渋い顔になる。今まで、周囲に積極的に働きかける勇気がなかったのだ。一歩踏み出すのは怖い。けれど、何もしなければ状況は変わらない。

翌朝、ユキちゃんはオフィスで上司に声をかける。
「あの、課長……今度、社内で販促に関する小さな勉強会というか、ブレスト会みたいなものを開いてみたいんです。皆さんの知恵を借りて、アイデアを出してみようかなって……」
「勉強会? まあ、好きにやってもいいけどね。集まるかは知らないよ。」
上司は意外とすんなり許可したが、関心は薄いようだ。「勝手にやってみな」という態度だ。
ユキちゃんはメールで「販促企画に関して情報共有したいので、ランチタイムに軽い勉強会を開きます。興味があればぜひ」という案内を出してみた。社内の反応はまばらだった。忙しい部署の人は参加できないと返事。返事なしの人も多い。でも、若手のミカや、営業サポートの吉田さんなど、数名から「面白そうだから参加するよ」という反応があった。
(わずかだけど、参加してくれる人がいる……! )
ユキちゃんは少しだけ胸が弾む。これで、まったくゼロではない。誰かと一緒に考えるチャンスが生まれたのだ。
その晩、帰宅してうさぎ先生に報告する。
「先生、何人かは参加してくれるみたいです! 少人数ですけど、なんとか形になりそう。」
「ほう、それは上出来じゃないか。最初から大勢を集める必要はないんだよ。小さなコミュニティから始めればいい。」
「でも、これで本当に新しいアイデアが出るかなぁ……」
「大丈夫。人は一緒に考えることで、思わぬ方向へ知恵を広げていけるものだ。君は、一人で苦しむ必要はないんだ。」
うさぎ先生はモフモフの尻尾をふりふりしながら、満足げに微笑む。その姿にユキちゃんはなぜかホッとする。こんな毛玉のような見た目なのに、言うことは一流のマーケッターそのもので、不思議な安心感を与えてくれる。
夜、ユキちゃんはこれまでバラバラだったメモを少し整理して、勉強会で話してみたいトピックを考える。「顧客が何を求めているか」「SNS活用の有無」「実店舗でのPOP戦略」など、自分一人では堂々巡りだった課題を、一緒に考える材料として用意する。
部屋の窓からは、街のネオンがちらちらと輝く。その光を見ながら、ユキちゃんは学生時代のサークル活動を思い出していた。仲間と一緒に写真展を開いたとき、アイデアが飛び交い、何度も作り直して、最後に素敵な展示ができた。あの時も一人では成し得なかった成果だった。社会人になってから、いつの間にか周囲を頼ることを忘れていたのかもしれない。

うさぎ先生がふと口を開く。
「ユキちゃん、人はコミュニティという場があると、自分が成長できる余地に気づくものだよ。君はこれまで、『自分一人が頑張ればなんとかなる』と思っていたかもしれない。でも実際には、人が集まることで想定外の成長が訪れる。」
「わかりました、やってみます。私が率先して動かなきゃ、何も始まらないんですよね。」
「そうさ。君にはその力がある。」
ユキちゃんは小さく頷く。明日からの社内勉強会に向けて、少しだけ気持ちが軽くなった。
【コミュニティの力を体験する】
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