【創作演芸】改名に至る病~きのころ劇団による最後の審判【現実化する妄想】
当noteは落語と演劇を組み合わせた新しい演芸ですが、
実在のきのころと大いに関係あり、
きのころの妄想は、現実に影響を及ぼします。
<序幕>落語風に
「◯◯に至る病」ってのがいろいろありましてな。
古くは、キルケゴールの『死に至る病』。
ミステリでは、我孫子武丸の『殺戮にいたる病』。
最近だと、『死刑にいたる病』、『恋に至る病』。
ついには、「◯◯に至る病」っていう短編を集めた、
『●●にいたる病』ってアンソロジーまで出たってんだから驚いた。
ところが、世の中には、
「改名に至る病」ってもんがあるそうで……
おい、きのころさん!
…………
……
<第1幕>目覚めよと呼ぶ声あり
きのころは、まばゆい光の中、目が覚めた。
そこは、見たことのない部屋だった。
<きのころ>

ここはどこだ?
そこにいたのは、神父……
いや、何者!?
<神父>

祈りなさい。きのころよ……
そして、汝の罪をかぞえるのじゃ。
<きのころ>

罪と言われましても……
別に、悪いことはしていません。
著作権の侵害も、誹謗中傷もしてない、はずです。
<神父>

そんなことではない。
そなたの罪は、汝の名前そのものじゃ。
<きのころ>

名前?
「きのころ」が罪だというのですか?
<神父>

「きのころ」という偽の名で世間を欺いてはおらぬか?
<きのころ>

いや、それ言ったら、このアイコンも、
実物とは似てないですよ?
<天使>

そうよ!
間の抜けたアイコンにぴったりの
とってもかわいい名前だと思うわ!
<きのころ>

(誰?)
(ていうか、何この悪夢?)
<悪魔>

おい、聞き捨てならねーな。
おまえ、偽名つかってんのか?
キノコロすぞ!
<きのころ>

(また、やべーヤツ来た……)
(ていうか、キノコロすって何?)
<神父>

そなた、
「きのころ@FP×司書×多趣味」
と名乗っているな?
これが、実に罪深い。
長すぎる。
ダサすぎる。
うさんくさすぎる。
スリーアウトじゃ。
<きのころ>

(ぐさぐさぐさっ。)
これでも、
ライターとして、何か特徴があった方がいいかな、
と思って、真剣に考えたんですよ!
<天使>

すごいよ!
どんな人か、ひと目でわかるし。
差別化もバッチリだよ!
<悪魔>

ひと目でわかんねーよ。
なんだ、「FP×司書×多趣味」って。
FPに相談したいときは、普通のFPに頼むんだよ。
司書に相談したいときも、普通の司書。
こんなわけのわかんねーやつに、
信用なんか、あるわけねーだろ!
<天使>

でも、多趣味って楽しそうじゃない?
<悪魔>

多趣味なやつから得られることなんて、
何ひとつねーよ!
何か聞きたいときは、その道のプロに聞くんだよ。
(※あくまで悪魔の見解です)
<きのころ>

(ヤバい)
(これは、確実にキノコロされる)
<第2幕>ガガガガと鳴る音あり
そのときだった。
それまで耳にしたことがない、
奇怪な機械音を聞く機会がやってきた。
ガガガガ
<ロボ教授>

ピーピー
きのころの言うことは浅いようで、深くもないが、
ブランディングの観点からは、間違っていない。
藤原和博氏の「100万人に1人」理論によると、
「1つの分野で100人に1人程度のスキル」を3つ掛け合わせることで、
100万人に1人の希少な人材になるのだ。
<きのころ>

そ、そう。それです!
希少性があった方が何かといいかな、と。
<悪魔>

そういう肩書ってのは、名刺とかに書いてあるもんだろーよ
こいつの場合は、
肩書を印刷したTシャツを着て歩いてるようなもんだぜ!
<きのころ>

Tシャツ?
↓
↓
↓
↓
↓ (頭の中に妄想が広がる)
↓
↓
↓
↓
↓
↓

(いやいやいや、さすがにダサすぎんだろ……)
<天使>

このハイセンスなデザインのTシャツを着て外を歩けるなんて、
さすが、100万人に1人の人材ね!
<きのころ>

グサグサくるな。
<悪魔>

いや、こいつの場合、
この名前を使って、他の人の記事に「スキ」押したり、
コメント書いたりしてるんだぜ!
どちらかというと、Tシャツ着て……というより、
あちこちに印鑑を押して回ってる感じだな。

<きのころ>

……なんか、世間の皆さまに
すっごい迷惑かけてるような気がしてきました……orz
<天使>

きのころさん、負けないで!
記事も、コメントも、誰も見てないから大丈夫よ!!
<きのころ>

ぐはっ
<松岡◯造>
「はい今死んだ!今 君の気持ち死んだよ!」

<悪魔>

おまえ、殺傷力たけーんだよ。
<天使>

また褒められちゃった!
てへぺろ!!
<第3幕>死して屍 拾う者あり
気がつくと、きのころは、別の場所にいた。
溶岩。血の池。針の山。

地獄である。
<エンマ大魔王>

勇者 きのころ よ。死んでしまうとは情けない。
おまえが悔い改め、
明日から、ただの「きのころ」として活動するなら、
生き返らせてやってもよい。
<きのころ>

悔い改めます。
もう、「@FP×司書×多趣味」は使いません。
<悪魔>

生まれ変わるんだったら、
今まで書いた記事も全部真っ白にしてやれ。
<天使>

それはかわいそうよ!
せめて、スキとフォロワー、全削除くらいにしてあげて!
そして、きのころは目覚めた。
次にnoteに書き込むときは、
ただの「きのころ」になっているだろう。
今までの記事やスキ、フォロワーがどうなっているかは、
神のみぞ知る。
……
…………
<終幕>再び、落語風に
てな具合で、きのころさん。
地獄から生還したってんだから驚きだ!
さらには、自分の名前を改名するっていうおまけ付き!
なに?
「改名に至る病」っていうのは何だったかって?
それは、こいつの「妄想癖」さ。

今回の茶番劇も、ぜんぶ、
こいつの頭の中で起こってたこと。
妄想のシナリオで、名前を変えちまうんだから、
どうかしてるさね、
妄想劇を演じていたのは、きのころ一座。
さぁ、カーテンコールの時間だ。





座長、きのころ。

妄想劇団の名前は「劇団しき」だ。
「なに、しき?
道理で、死期が近いと思った。」
おあとがよろしいようで……

噺家、笑茸亭 木乃香炉
がお届けしました。
なんのはなしですか
妄想に取り憑かれて、改名する噺です。
<あとがき>
さて、5夜連続でお届けしました
「なんのはなしですか」シリーズ。
ひとまず、これで小休止です。
お読みいただきましてありがとうございました。
私、きのころは、実際に明日から改名します。
ただの「きのころ」になるだけですが。
これまで、ありがとうございました。
明日からも、どうぞ、よろしくお願いします。
たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
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どうぞ、よろしくお願いします。
