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音楽を愛するすべての人へ。自分らしく生きるための「.ENDRECHERI.」

6月8日(日)、「.ENDRECHERI.」の全国ツアー「REBORN」の千秋楽公演(東京国際フォーラム)に参加してきました。

「.ENDRECHERI.」をご存じないという方も、
今、この記事に出会ってくださったのは、きっとご縁がある証拠

引き返さずに、ちょっとの間だけお付き合いください。

音楽を愛する者として、
音楽を愛するあなたにお伝えしたいことがあります。

一言でいうと、
「自分らしく生きることの大切さ」を教えてくれる音楽
についてのお話です。


「.ENDRECHERI.」って?

「.ENDRECHERI.」(エンドリケリー)は、「KinKi Kids」(もうすぐ「DOMOTO」に改名)の一員である堂本剛さんのソロ・プロジェクトです。

アイドルである堂本剛さんからは想像しにくい、ゴリゴリの「ファンク・ミュージック」を全宇宙に発信しています。

私は常々、「.ENDRECHERI.」が一流のアーティストとしてどんなに素晴らしい音楽活動をしていても、「KinKi Kids」や堂本剛さんのファンとその周辺、または、ファンクが好きな方以外には1ミリも届いていないと思われる現状を、非常に歯痒く思っています。(私の悲観的観測であれば良いのですが)

「ファンク」は、ファンク・ファンだけのものではありません。
ジャンルを超えて、すべての音楽好きに届いてほしい音楽です。

「自分らしく生きること」の大切さ

「自分らしく生きよう」
「人生は1回きり。でも、何度でも生まれ変わることができる」

ケリーさん(※)が、折に触れて発しているメッセージです。
(※「.ENDRECHERI.」として活動している堂本剛さんのこと)

私は、「.ENDRECHERI.」の音楽を聴いて、
50代でFIRE(早期退職)することを決めました――

と書くと大げさすぎますが、その背景には、

「もう十分、会社には貢献した。
 これから先の人生は、自分のために、自分らしく生きたい」

という思いが強くあり、
ケリーさんの言葉に背中を押されたということも、
間違いなくあります。

これから、ファンの方なら百も承知のことを書いていきたいと思います。
(ほんのちょっとでも、新しい発見があったら嬉しいです)

時間がない方(正直、あまり興味がない方)でも読めるように、なるべく簡潔に、だけど全力で書いていきますね。

「.ENDRECHERI.」の魅力3選

楽曲が良い、歌がうまい、ギャグが面白い、個性が強い、全部好き!
……など、人によって魅力に感じるところはそれぞれあると思います。

私が「.ENDRECHERI.」の魅力(すごいと思うところ)を3つ選ぶと
以下のようになります。

(1)ファンクへの熱量の高さ

自分のファンクラブの名称が、「funk love(ファンク・ラブ)」。

もう、これだけで、ファンクへの愛情が伝わると思います。
ただダジャレを言いたいだけで、こんな名前は付けられません。

我々世代で、ファンキーなミュージシャンの代表である久保田利伸さんも、「.ENDRECHERI.は本当にファンクをやってていいなあ」と羨むほどの本格的なファンク。

2021年に出したアルバム「GO TO FUNK」は、本場アメリカのファンク専門の音楽メディア「Funkatopia」が選ぶ「2021年のファンクアルバムベスト20」に選出されたほどのマジもんのファンク。

それでは、そもそも「ファンク」ってなんでしょう?

ここで、ファンクとは、
「ブラックミュージックをルーツに持つ音楽で….…」とか、
「16ビートが」とか「グルーヴ感が」とか、
そういうことは一切言いません。
(今少し言ったような気がしますが、気のせいです)

ケリーさん自身は
・「ファンク」=「自分」
・「ファンキー」=「自分らしい」
というオリジナルの意味を込めています。

さらには、「ファンク=自分の命の匂い」とも語っており、
ファンクラブの有料会員には「Epunpunther(イープンプンダー)」(※)という名前が付けられています。
(※)「良いぷんぷん (匂い) だー」という意味。

ケリーさんは、ファンクへの愛を常々語っていますが、圧巻は、ファンクラブ発足後初のイベントとなった、2023年8月の「ファン・ミーティング」。

私も「Epunpunther(イープンプンダー)」(現在の呼称)としてリアルに参加させていただきましたが、ここでは1時間にも及ぶ「ファンクとは何か」を語る講義(?)があり、バンドによる実演を交えて、ファンクの歴史を紹介しつつ、自分自身の「ファンク観」を語っていました。

ケリーさんがなぜ、ファンクという音楽に惚れ込んだのか。
その理由は、次のようなものです。

・アイドルとして生きてきて、自分らしい自分と世の中が自分に求めるイメージとのギャップに悩んでいた

・パニック障害と過換気症候群を発症し、死にたいほど苦しんだこともあったが、生きることを選択した

・そんなときに出会ったのがファンク。ファンクを聴いて、「自由さ」「音を楽しむ人間力」を感じ、自分を取り戻せた

・ファンクをやるたびに、生きようと思ったあの日に立ち戻れる。自分を惜しみなく表現できるし、自分の命を最大限に生きることができる

――「ファンク」を選んだことに、これほどの熱い思いが込められているんですね!

(2)名前に込めた意味の深さ

「.ENDRECHERI.」っていう名前がそもそも凄い。

これは、堂本剛さんのソロ・プロジェクトの名前であり、堂本さん自身の別名なんですが、この名前に込められた名前が深いんです。

しかも、それが1つや2つではありません。

今日は、私が知っている「.ENDRECHERI.」という名前の由来をすべてお伝えします。
メモの準備はよろしいですか?

①古代魚の名前
まず、エンドリケリーとは、4億年前から姿を変えずに生息しているといわれる、アフリカの古代魚です。
(正式名称は「ポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリー」)

ここで多くの人は、
「あ、なーんだ、古代魚の名前なのね!ガッテン、ガッテン!」
……とはならず、
「なんで古代魚の名前を名乗ってるの?」
という新たな疑問が湧いてくると思います。

少し長くなりますが、ご本人のインタビュー記事をお読みください。

.ENDRECHERI.という名前は古代魚から取ってるんですよ。デボン紀から何億年も地球にいる古代魚なんですけど、このエンドリケリーの驚くところは、そのデボン紀からこの令和まで姿や形、機能を変えずに、この時代を生きているところです。そこに魅了されてしまいました。環境や時代がどれだけ変わっても、エンドリケリーは変わってないんです。ファンクのビートってワンコードで延々いくじゃないですか。そこに共通したものを感じて。人間は地上で暮らしていると、ここに信号もあるし、横断歩道もあるし、2車線、4車線、坂道があって、こっから高速に乗って降りて、エレベーターで上がって下がって……と自分の進みたいように進んではいるけど、そこには規制がいっぱいある。

「音楽ナタリー」インタビューより

でもエンドリケリーは湖にいる古代魚で、水中にはそういう社会のノイズがない。海の航路は人が作っているけど、魚はそんなの関係なく潮の流れをなんとなく感じながら、食べ物のある場所、居心地のいい場所を求めて生活している。.ENDRECHERI.の音楽を聴くとき、ライブに来てもらうときは、水中にいるようなイメージで、地上のルールは一旦置いといてほしいんです。水中では水の流れる音と、自分のハートビートがめちゃくちゃ聞こえますよね。.ENDRECHERI.そんなイメージを持って付けた名前で。.ENDRECHERI.に触れるときは、それこそこのインタビューを読んでもらうときもそうですけど、ちょっと水中に入って、地上のノイズを切ってほしい。自分に向き合って、感じてもらう。そういうことを頑なにずっとやっているんです。

「音楽ナタリー」インタビューより

付け加えると、エンドリケリーはアクアリウム中で「混泳」を行なう際に、異種軋轢を起こしにくくすることに貢献する下層魚であることから、自分自身も「〈このミュージシャンとこのミュージシャンを合わせちゃいけない〉という概念を覆す混泳を実現させたい」という意味も込められています。(『音楽と人』2019年9月号より)

古代魚から名前を取るのに、これだけ語れるってすごくないですか?

②「END」と「RE」
実は、古代魚の名前の綴りは「ENDRECHERI」ではなく、「ENDLICHERI」なんですね。

実は、ケリーさん自身も、最初にソロ活動を始めたときは、「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」と名乗っていたのですが、いったん活動を中断し、その後、活動を再開するときに「LI」が「RE」に変わりました。

(ちなみに、今回の「REBORN」ツアーでは、
 ディスプレイに表示されるエンドリケリーの綴りが
 「LI」から「RE」に変わる、という演出がありました)

わざわざ綴りを変えたのには、こんな意味があります。

・「.ENDRECHERI.」という名前に含まれている「END」は「終わり」を、
「RE」は「再び」を表現

・「人生は一度きりでも、何度だって生まれ変われる」、「はやりとか、毎日によって作り上げられてしまった『自分じゃない自分』を終わらせて、『自分を始める』という喜びを共感しあいながら生きていく」という思い

・名前の最初と最後に付いている「ドット」は、「終わりがあることは、それと同時に新たな始まりがある」という意味

さらには、「END」と「RE」にはこんな意味もあるそうです。

ここ数年、何かに偏った思考で議論している社会の構図が目立つようになったと感じていて。物事を解決へ導くその発想が極端になりがちだなと。僕は本来、何かを考えるときには偏ることなく両極の考えや方法を理解したうえで答えを出すべきだと思っているので、そのメッセージを「終わりと始まり」という両極にある言葉「END RE」をアルバムのタイトルへと選び、これらの思いを集約しました。

「音楽ナタリー」インタビュー(アルバム「END RE」について)

「END」と「RE」で、これだけ語れるってすごくないですか?

③両親への感謝
ケリーさんが、「エンドリケリー」(魚の方)を飼い始めたときのエピソードです。

「『お母さんが今までに生きてきた中で叶えられていない夢って何?』って聞いたんですよ。それでこの残りの人生で、僕が叶えてあげられることがあるなら、一緒に叶えてあげたいなって話をして。そしたらその中のうちの一つに『お母さん魚飼いたかったけど飼えなかった』って話が出てきたんですよ」と言います。
そのため「それやったら僕と一緒に飼おう」「僕の家で飼おうよ」となったそうです。
それがきっかけで熱帯魚屋さんに行ったという剛さん。「その中に恐竜みたいな魚が一匹水槽に入っていて、店員さん呼んで『この魚なんですか』って聞いたら『エンドリケリーっていう古代魚です』ってなって…」と、剛さんも母親も二人とも同じ魚に興味を持ったのだと明かしました。
そのときにエンドリケリーを「飼う」ことにして、その後、自身のソロプロジェクトに『ENDRECHERI☆ENDRECHERI』という名前を付けたと言います。続けて、剛さんは「お母さんの夢を叶えてあげたいというところから始まったのがENDRECHERI☆ENDRECHERIなんです」
「その思いがこもっている名前でもある」と告白。
そして、生まれてきたのは父親と母親のおかげだと思っていると語った上で「感謝の気持ちも歌ってきている」と話しました。

「堂本剛とFashion & Music Book」より

エンドリケリーという名前1つに、これほど深い意味があるんですね。

(3)ライブパフォーマンスの凄さ

一流のシンガーソングライターであり、一流のボーカリストであるケリーさんは、ライブでは、一流のプレイヤー、一流のエンターテイナーでもあります。

まず、ケリーさん自身が、ギター専門誌の表紙を飾るほどのギタリスト。
(「ギター・マガジン」2015年6月号)

そして、ギターだけでなく、ベースやピアノ、ドラムを演奏することもあります。

伝説の音楽バラエティ番組「LOVE LOVE あいしてる」のギター教室コーナー(カムカム GUITAR KIDS)で、KinKi の2人が初めてギターを手にした頃から知っているものとしては、ライブで演奏する姿を見るたびに、こんなにうまくなったんだな、と感無量だったりします。

そして、ライブでは、1曲だけ「撮影OKタイム」が用意されています。
それが「日替わり曲」だったりするのです。
そんなの、よっぽどパフォーマンスに自信がないとできないこと!

先日の「REBORN」ツアー千秋楽の日替わり曲「ナイトドライブ」の模様

さらに、ライブの終盤には、毎回、40分にも及ぶ「セッション」タイムがあります。

これ、本格的なジャズバンドでもあんまりないんじゃないでしょうか。

凄腕プレーヤーが、ソロ、掛け合い、コール&レスポンスなどを次々に繰り出すセッションは、毎回、ライブの一番の見所となっており、40分の長尺にもかかわらず、まったく飽きさせません。

他にも、ライブパフォーマンスのすごいところは

<演奏家としてのすごさ>
ファンクの神様、ジョージ・クリントンのステージに「ギタリスト」として飛び入り参加。客席のファンク・ファン(堂本剛ファンはたぶん一人もいない)から喝采を浴び、その縁で『雑味』という曲をコラボ制作する

<演出家としてのすごさ>
平安神宮での奉納演奏では、炎柱、水柱、シャボン玉などに加えて、世界にひとつしかない特殊照明機器「BEAMTWISTER(ビームツイスター)」で夜空に光のアートを描く

<番外:ファンの民度のすごさ>
今回の「REBORN」ツアー千秋楽では、ケリーさんが客席に降りて通路を一周したのですが、手を伸ばせば届く至近距離を歩いているというのに、誰も手を伸ばそうともしない。これって、ほんとにすごいこと!

などなど。書き切れません。

若い頃からパニック障害と過換気症候群に悩み、さらには突発性難聴まで発症してしまったケリーさんですが、さまざまな困難や障害を乗り越えて、新しい自分として、命の匂いをぷんぷんさせながらパフォーマンスしている姿を見ることができるのが「.ENDRECHERI.」のライブなんです。

<ケリーさんのお言葉>

本当に外に出るのが怖くなって、内向的になってしまった時期もあったけど、僕はジョージ・クリントンとファンクミュージックに出会って生まれ変わることができた。そういう自分の姿、音楽を伝えることで、今いる環境から旅立とう、新しい自分に生まれ変わるんだと思えるお力添えができる気がするんです。

「音楽ナタリー」インタビューより

.ENDRECHERI.のライブは来た人をマジで後悔させないんで、音楽好きの人はぜひ足を運んでください! 皆さんに会えることを楽しみに、会場で待っていますね。

「音楽ナタリー」インタビューより

「.ENDRECHERI.」は、これからも進化し続けるはず。

去年は台風のため中止になってしまった平安神宮での奉納演奏、
今年もエントリーしたいと思っています。

当初予定していたより大幅に長くなってしまいましたが、
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

この文章を読んで、ちょっとでも、
「.ENDRECHERI.」聴いてみようかな、と思っていただけたら、
こんなに嬉しいことはありません。


最後に:自分らしく生きるとは

「自分らしく生きる」と言うのは簡単だけど、
実際には、とても勇気がいることです。

私たちはつい、「こう見られたい」とか
「これくらいできないと」といった“外の基準”に合わせてしまいます。

でも、ケリーさんは、何度も何度も、
自分を壊して、また生まれ直してきた人。

「他人にどう思われるか」ではなく、
「自分がどう在りたいか」を大切にしてきた人です。

それは、誰にでもできることじゃない。
でも、だからこそ、こう思うんです。

“自分らしく生きる”って、派手なことをすることじゃなくて、
自分の“ちいさな声”を、ちゃんと聴いてあげることじゃないか
――と。

なんだかモヤモヤする。
なんだか違う気がする。

そんな、うまく言葉にならない“自分の匂い”に、
気づいてあげること。認めてあげること。

それがきっと、「自分らしさ」のはじまりです。

そして、それを大切にしようとするとき、
誰かの音楽が、そっと背中を押してくれることがあるのです。

音楽は、目に見えません。
でも、たしかに“届く”ものです。

それは、言葉よりも早く、理屈よりも深く、
心の奥に、するりと入り込んできます。

ある人の音楽が、
「自分のままでいていいんだ」と教えてくれることがある。

ある人の音楽が、
「まだ、終わっていない」と気づかせてくれることがある。

そしてその音楽が、
見えなかった扉を、そっと開けてくれることだってあるのです。

ケリーさんの音楽は、まさに、そんな音楽でした。

それは、私だけでなく、
きっと多くの誰かにも、届くはず。

たったひとつの音が、
たった一度のライブが、
たった一人の人生を変えることがある――

だから私は、「.ENDRECHERI.」という音楽を、
音楽を愛するすべての人に届けたいのです。


<おすすめプレイリスト>
Amazon Musicに「Best of ENDRECHERI」という
61曲 • 4時間52分にも及ぶプレイリストがあります。

「Amazon Music Unlimited」の方は、
追加料金なしでお楽しみいただけます。


<おすすめアルバム>

7曲入りの最新ミニアルバムで、先ほどご紹介した『雑味』
(ジョージ・クリントンとのコラボ)も収録されています。

2025年2月の発売以来、車に乗るとこれがエンドレスでかかっているので、
もう100回は聴いていると思います(笑)。
不思議と飽きません。名盤です。

《収録内容》
[CD]
M1. 雑味 feat. George Clinton
M2. .ENDRECHERI. Brother
M3. Dr. Ancient Funkish
M4. REborn
M5. super special love
M6. Machi....
M7. 愛を叶えたい -RAION-


たくさんのnoteの中から、私の記事を見つけて読んでいただき、
ありがとうございました。
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