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被験者さんぷる:駐夫(主夫)を始めてみて。

こんちは。shushuです。

なんだかんだと主夫(駐夫)のスタートをきって、
早8ヶ月が経過。

異世界に来るまでに色々あったが、
来てからも気づくことから、反省点。

いろいろ心理的にくるものもあったりなかったり。
そんな、今年学んだことのまとめの記録。

※タイへ駐在帯同。
#今年学んだこと


家族と向き合う異世界(駐夫)へ

 ここでの異世界とは「駐夫」という立場。この言葉自体を知ったのは、実際に駐夫になってから2ヶ月ほど経った頃。以前の職場では、業務は日中でも現場は365日稼働。休みのサイクルも、一般的には知られていない形。休みといいつつ、休日にも顧客応対やイレギュラー。やりがいはありつつも、家族には申し訳なさを感じる日々。そんな中、海外勤務を挑戦してみたいという妻の努力が実り、異世界行きが具体的に決まる。家族との関わりが希薄になりつつあることを痛感していたことで帯同を決意。なにより、以前にコロナに感染した時のことが強く記憶に残っていた。

コロナ禍での衝撃と葛藤

 コロナに感染したのは2022年。最初に私。そして妻。最後に息子(7歳)であった。始まりは同僚が、咳をごほごほしだしたこと。不安がよぎる中でも業務は続く。結果、自分も発熱し、咳と倦怠感に襲われた。その後、自宅での療養生活。自分の部屋に閉じこもり、動けるまでの2日間休み。その後は"仕事をしながら"、息子には「ごめんな」という日々。

何とか外出できるまでの体調に至るときには、妻に感染。家の中だけでの生活は社会的な影響はもとより、家庭まで色濃く影響を与えていた。日々、引きこもり生活を送る中で、小さな息子にはなるべく感染しないようにと距離をとりつつ、嵐が過ぎ去るのを待つしかないと考えていた。そんな中、寝室で遊んでいた息子の声が急に静かに。

「さみしい…。」

そして、ぱたりとベッドの上で倒れる。

急いで駆け寄り、熱がないかを確認。手に伝わってくる温度に驚きつつも、言葉自体にも衝撃を受けた。あまりにも…。その一言は、強く心を揺さぶった。

その後、全員に感染したんだからと、和気あいあいと療養生活に入る。夫婦ともに仕事をしながらだったが、部屋には息子を入れ、時には一緒に遊びながら。お話しをきいてあげながら。LaQやレゴにも助けられながら。でも、先日の一件は、強く心に残ったまま。

家族としてというよりも、
自分自身の優先順位を変えるべきなのではないか?

その後の3年間は、家庭への努力をしていたが管理職へ。やりがいはありつつも、なおのこと仕組みを変えなければ両立は目指せない。そのリソースが割けない。エッセンシャルワーカーでは無理なのかと考えつつ、しかし、子供が自分の手を離すまでは寄り添うべきなのではと思い起こされていく。そんな狭間で、妻が希望する仕事に挑戦していくことに。それを支える側に回るのも良いのではないか…。

 海外勤務が決まったと妻から話しがあった時。自分の中のモヤモヤは大きく、大きく渦巻きながらも、帯同することを決める。自分自身の色々なことを手放すことに躊躇しつつ、それでも、一つの目的が達成できるならいいのかもしれないと。

異世界準備と新生活

 異世界行きの準備を始めた際の最初の課題が荷物。持っていくもの、捨てるもの、保管するもの、譲るもの、そして売却するもの。パターン分岐して対応を進めていく必要がある。

 取捨選択を進めていく中で、次々と出てくる忘れ物。倉庫からは大量の手作り梅酒たち。ここ数年の新しいものは存在しない。息子が保育園の頃の作品。保管したままの釣り具や、積読の山。そして大量のホコリ。会社で日中の何割を過ごしているのか。疎かにしていたことが露わになっていく。取捨選択をして処分していく中で、しみじみと忘れていた日常を感じた。

 そして、慣れない海外生活のスタート。まずは生活基盤を整えることに注力。知らない土地だからこそ、何がどこで買えるのか。何が手に入って、何が手に入らないのか。実際に歩いて自分の生活圏を拡張していく。わくわくと冒険心が、大人ながらに湧いてくる。息子とは、探検と称して地域探索の協力を仰ぎ一緒に行動。いきいきした息子と楽しめる時間は大切であると噛みしめる。

 攻めにまわっている妻のこと。慣れない海外での業務に加え、言語学習も引き続き行いながら、さらにタイ語を開始。頑張りを応援しながらも、以前の仕事重視だった自分と重なって見える。だが現在は、役割分担が明確な分だけ注力して”全く”問題ない。心もすり減る中、ゆっくり休める場所を作ることが自分のやるべきこと。環境を変えて働くということは良くも悪くも色々ある。「いつでも違う道に入ってもいいから、やれるだけやってみて」と背中を軽く押すぐらいしかできない。どうなるにせよ、やったからこそわかる事があるので収穫は大きい。

 一方で家庭のこと。改めて気づいたのが、家族と対話をしていなかったこと。相手の話をきいて、共感し、一緒にその時間を楽しむこと。会社勤めでありがちな、結果を急ぐ話の仕方が染み付いたことで、経緯に対する意見にゆっくりと耳を傾けることが出来なくなっていた。染み付いたものは簡単に拭い去ることはできず、徐々にでも心をほぐしながら変えていくしかない。そんな気づきを得た機会に感謝しつつ、妻が限界を感じたら迷わず日本に戻るつもりでもある。

重要ミッション 息子へのお弁当!

 タイの日本人学校では、給食はない。お弁当の提供会社はあり、注文すれば届けてくれる仕組みはある。だが、折角の機会であり、気合を入れて作ることにした。日本にいた頃も、お弁当づくりはたまに行っていたが、稀なレベル。海外にきて、どこで何が買えるかの調査から始まったお弁当作り。この8ヶ月で日々進化している。一目瞭然で、これらの2段階進化は驚きだ。最初が下手すぎる。

初期作品。見返すと苦笑してしまう。
アレンジしつつ、努力が感じられる。
ついにはスープジャーまで到達。

 最初のお弁当作成時は、これでもよく頑張っていたと自分で思っていたが、如何せん、何がどこに売っているかさっぱりわからずいまいち。また、船便も届いてなかったので、「何か野菜を!何かおかずを!」っとありものから捻り出していた。船便が到着してから、調理器具・調味料が補完され、お弁当について少しずつ学び、容量とカロリーの意識がつくことで、変貌を遂げていく。初期のころから、「美味しいよ!」っと言っていた息子に救われていた。特に、スープジャーに突入してからは、毎朝、新規作成。

 この挑戦が、息子との繋がりを深めるきっかけになっている。

社会人で得たものと―

 転職をしているが、いずれも同僚には恵まれていたのかもしれない。それぞれ、業務状況であったり思うところがあって変遷はあった。タイにきてからも、もと同僚からの連絡や、もと上司(友人?)からも、状況を聞かれたり過去の件で雑談だったり。心の安定に繋がっている。職場にべったりだった分、人間関係はよかったのかな。トラブルはさておき。

 その分といっては何だが、もともといた友人との関係は希薄になっていた。地元から出ているので当たり前であり、自分の要領が悪いだけ。自覚はありつつ、集中して仕事をしていたのだろう。今にして考えれば給料をもらうということで、アイデンティティを保ちつつ、好き嫌いの感情をある程度は飲み込みつつ(時に顔に出ている)、何のために働くかの部分は忘却しつつあった。

 以前の会社に所属していた時に知り合った10歳上の人生の先輩・友人に、釣りに誘ってもらった。その時の会話の中で「あれ?」っと考え出す。物事が上手く行くことと、本来、自分が楽しいと思うことにギャップが出来ていた。プライベートも含め、何事もないことが安心となってしまい、起伏を楽しめなくなっていたことに気づく。送別で家族ぐるみで食事をしたりと感謝しかない。こんな機会があったからこそ、自分の不器用さ加減にも意識が向いた。

肩書と経済の狭間

 駐夫となった現在、肩書がなくなり社会との接続を少なく感じる。恐らく、アイデンティティ・クライシスというやつだ。自分は何者なのか?家事・育児は大切なことでありながら、否定している自分がいるのかもしれない。穏やかに過ごすこと自体にも、言い知れない不安感が付きまとう。

 先に専業主婦・主夫であった方には、その精神力に頭があがらない。考えすぎかも知れず、自分の中のモヤモヤという不安感に、先駆者を偶像化しているだけかもしれない。皆が抱えてきたものを、今さら感じているだけなのだろう。産休に入った主婦も、こんな気持ちだったのかもしれない。実際に妻もそんな気持ちになっていたそうだ。昨日まで働いていたのに―っと。

 前段の収入を得るということへの依存も計り知れない。現状、ほんの少しばかり家計とは別に好きなものを自分で買える。これが、相方に完全依存だったら、精神崩壊しているかもしれない。そんな必要はなくともね。

おしまいに

 生活環境を整えることや日本に残した案件の手続きがおわり、落ち着いてきた。ここからは、自分から外に向かって歩いていく必要があると認識中。SNSやnoteがある時代でよかった。何もなければ、孤独で心細いものだ。

 以上、こんな記事を書きながら、自分の所在を整理。不器用な自分が、駐夫になったことで、”今年学んだこと”は様々。家族と向き合う姿勢。自分を支えていた要素の脆さ。状況に応じて優先順位を変える柔軟さ。出来ているかは別として、やってみたからこそ知り考えることができた。

結局、重要なのは「物事に正面から向き合う」ことに尽きる。


以上で、タイ料理教室関係とともに
自分に課した「今年学んだこと」記事は終了!

普段通りの投稿ペースに戻ります。たぶん。
読んでくださった方、
いつもスキをくださる方、フォローしてくださった方。
ありがとうございます!
(゚Д゚)ノ

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shushu もし内容を楽しんでいただけたら、執筆の何よりの活力になります。 子ども達のおやつ代に( ´艸`)