ダンサー・イン・ザ・ダーク えいがよこのわたし

ダンサー・イン・ザ・ダーク えいがよこのわたし④

先日「ダージリン急行」を鑑賞した。
三兄弟が進んでいくさまを見届けた今、
ずっと避けてきた作品がふっと頭をよぎった。
これこそ今観るタイミングなのではないか。
それは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だ。


2000年公開当時、ビョーク主演で話題になっていた作品だ。
私たち三姉妹(私は真ん中)も「観に行きたいなー」と話題にしていた。
そんなある日、家に帰ると姉と妹が二人で映画を観てきたことを知った。

約束をしていたわけでもない。
置いて行かれた、とも違う。
二人に悪気があったわけでもない。
それでも気持ちがどんより沈んでいった。

鑑賞後の数日間、
ふとしたきっかけで二人で歌を真似したり話題を口にする。
そのたびに苦しくなった。

今思えば姉妹のあいだではよくあることだ。
私だって姉と二人で出かける日もあれば、妹と二人で出かける日もある。
なのにあの頃の私は、
一人で映画に行き話題を共有すればいいという、単純な解決策も浮かばなかった。

感情に足をすくわれ、最善の行動が取れないことが私にはよくある。
だからこそ、この出来事を一度きちんと消化しておきたいと思った。

観たかったのにずっと避けてきた映画。
今、ようやく観終えた。


な、何というしんどい映画だ……

けれどセルマ(ビョーク)は辛さの中でミュージカルを思い描き、自分を保っていた。
見えかたひとつで、しんどさのかたちは変わるのだと思った。
その姿に、今の自分の心境と重なるものがあった。
今観ることができてよかった。



エンディングのビョークの歌声に魅了され、
久しぶりに手持ちのCDを棚から取り出した。

Bjork/Gudmundsdottir

ビョークが十一歳のときに出したアルバムだ。
子どもにしか出せない、のびやかで無邪気さを感じる声。

これまた魅力的だ。
昔よく聴いていたなあ。

また、聴きながら絵を描こう。

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