早くしなさいで育った私達へ
【ゆっくり動くことで、見えてくる世界】
私達は、
身体はここにいても、
意識だけが、ずっと先へ先へ飛んでいることが多い。
次の予定。
次の不安。
次にやること。
次に返す言葉。
頭の中は、いつも次でいっぱい。
気づけば常に急いでいるし、
先を読んで動ける人が「すごい」と評価される世の中。
ご飯を食べながらスマホをしたり、
人の話を聞きながら別のことを考えたり。
休んでいても、どこか落ち着かない。
これが今の私たちの普通なんじゃないかな、と思うことがあって。。
それはきっと、
子どもの頃からずっと、
「早くしなさい」
と言われて育ってきたことにも所以があるように思うんです。
遅くしなさい、なんて言われた人は
ほとんどいないんじゃないでしょうか😅
早いことは良いこと。
仕事ができる人は早い。
遅い人はグズ。
だから知らないうちに、
「遅い私はダメなんだ」
と思い込んでしまっている。
もちろん、私も。
どこかでずっと、そう思っていました。
だけど、舞をしていて、
すごく気づいたことがあって。
実は、
ゆっくり動く方が、ずっと難しいんです。
速く動く時は、
勢いや流れでいけることもある。
でも、
ゆっくり動く時は、
ごまかしが効かないんです。
少しのブレ。
少しの雑さ。
少しの意識のズレ。
それが全部、動きに出る。
だから、ゆっくり動くほど、
そこに意識を向けていないとできない。
呼吸。重心。指先。空気。間。
全部を感じながら動く必要がある。
これって、人生にもすごく似ているな、と思うようになりました。
だから、たとえばこんなことを試してみたんです。
わざと少しだけ、ゆっくり動いてみる。
ゆっくりお茶を飲む。
ゆっくり歩く。
ゆっくりご飯を味わう。
ゆっくり相手の話を聴く。
すると不思議なくらい、
見える世界が変わってきたんです。
今まで気づかなかった風の音。
鳥の声。空の色。相手の表情。
そして、自分の本音。
急いでいる時って、
「処理」はできても、「感じる」が弱くなる。
脳がずっと、次・次・次になっているから。
そして面白いと思うのは、
動作って、ゆっくりな方が美しかったりする。
茶道も、舞も、料理人の手元も、職人さんの動きも。
本当に極めた人ほど、
静かで、丁寧で、無駄がない。
それは単に遅いのではなく、
一つ一つを感じながら動いているからなんだと思います。
自然もそうなってる。
発酵も、熟成も、植物の成長も。
大切なものほど、時間をかけて育っていく。
なのに人間だけが、
急がなきゃ、止まっちゃダメ、早く結果を出さなきゃ、と
ずっと自分を追い立ててしまう。
でも本当は、
ゆっくりだからこそ、見えるものがある。
ゆっくりだからこそ、感じられることがある。
ゆっくりだからこそ、
置き去りになっていた本来の自分を取り戻せる気がして。
だから最近私は、
「今日は少しだけ、ゆっくり動いてみよう」
そう意識する時間を、一日の中で大切にしています。
すると、世界の見え方が、本当に変わるから。
忙しい日々の中で、すべての時間をゆっくり過ごすのは難しいかもしれません。
でも、ちょっとした時間に、わざと動作をゆっくりにしてみてください。
きっと、違った感覚を味わえるはずです。
今日も読んでくださってありがとうございます💕
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