① 荒御霊とは何か ― かぐや姫が教えてくれる「自分の意志」
前回は、私たちの中で働く四御霊について書きました。
荒御霊は「動く力」。
和御霊は「整える力」。
幸御霊は「愛する力」。
奇御霊は「感じとる力」。
この四つはどれも大切で、
どれが良くてどれが悪いというものではありません。
ただ、女性にとって特に難しいのが、
荒御霊なのではないかと私自身は感じています。
荒御霊という言葉には、
少し強い響きがあります。
荒い。
激しい。
ぶつかる。
そんな印象を持つかもしれません。
でも本来の荒御霊は、
攻撃性ではありません。
自分の意志を持つ力。
自分の道を選ぶ力。
境界線を引く力。
そして、
「私はこうしたい」と
静かに立つ力だよ。
そう教わりました。
私は荒御霊を考えるとき、
かぐや姫の物語を思い出します。
多くの求婚を受けながら、
かぐや姫は誰にも従いませんでした。
望まれても、
期待されても、
情に流されることなく、
自分の運命を選び、
月へ帰っていく。
それは冷たさではなく、
軸の強さ。
外の調和よりも、
内なる真実を選ぶ力。
荒御霊とは、
こういう力なのではないかと感じるのです。
かぐや姫は、竹から生まれます。
竹はまっすぐに伸び、
天へ向かい、
中は空洞。
古くから竹は、
中心軸や背骨の象徴とされてきました。
背骨が伸びると、
人は自然に凛と立ちます。
荒御霊とは、
この「軸が通る感覚」に近いのかもしれません。
周りに合わせて揺れるのではなく、
自分の中心に立つこと。
私たちは「心」というとき、
胸に手を当てたり、
ハートの形を思い浮かべたりします。
可愛らしく、
やさしく、
愛の象徴として使われるハート。
わたしもハート❤️ の形は、大好きです。
でも、
本来、魂の中心である直霊は、
丸のようなものと教わりました。
丸は欠けていない形。
歪みのない形。
内と外が自然につながる形。
混じりけのない「素」の状態。
安定していて、
完全で、
調和したかたちです。
女性は長いあいだ、
愛すること(幸御霊)と
調和すること(和御霊)を大切にしてきました。
それはとても美しい力です。
でもその中で、
自分の意志(荒御霊)を
少し小さくしてきた歴史もあります。
本当はこうしたい。
でも言わない。
でも合わせる。
でも我慢する。
その積み重ねの中で、
丸ではなく、
荒御魂が抑えられて、丸から
ハートの象徴に近づいていったのかもしれないと思うのです。
本来の魂の中心は、
もっと安定していて、
欠けていない。
丸に近い。
荒御霊が戻るとき、
御霊はもう一度、丸へ近づいていくんじゃないかな?と、考えています。
優しさを保ったまま、
軸を持つ。
愛を持ったまま、
意志を持つ。
それは強さというより、もともと持っていた感覚なんでしょうね。それを忘れてしまったわたしがいました。
荒御霊とは、
「私の人生は、私が生きる。」
そう静かに立つ力なのだと、教わりました。
わたしも、
「自分は本当は何したいのかな?」
この質問をなん度も自問し、自分の想いを確かめていく、これを地道にやっています。
あなたの中にある荒御霊、どうぞ発動させてみてください。
