小児科受付で知った「共振」と「同調」の違い
以前、私は医療機関で
小児科の受付の仕事をしておりました。
毎日たくさんのお母さんが
不安そうな顔で来院されます。
熱が続いている
咳が止まらない
ぐったりしている
子どもの体調不良は
お母さんにとって
とても大きな不安です。
先生に聞けないこと、不安なことは受付にそのままダイレクトに届きます。
お母さんの声が震え涙ぐむこともあります。
「大丈夫でしょうか」
「悪い病気じゃないですよね」
点滴や入院になると、お母さん達の不安は一氣に大きくなります。
その不安に触れ、お母さんのお氣持ちを落ち着かせてあげようと思いながら、私はいつも、自然に胸がいっぱいになり、気づくと一緒に涙ぐんでしまうことも何度もありました。
私はただ
寄り添いたかった。
不安な気持ちを
少しでも軽くしてあげたかった。
でもあるとき先輩の受付の方に
注意を受けたんです。
「気持ちを入れすぎないように」
その言葉に
私は少し戸惑いました。
寄り添うことは
大切なことだと思っていたから。
でも同時に、確かに私は仕事が終わっても気持ちが沈んでしまうことが
よくありました。
家に帰ってもお母さんの不安そうな顔が浮かぶ。
胸が重いまま夜まで引きずる。
あのとき私は
寄り添っていたのか
それとも
同調していたのか。
今振り返ると
はっきり分かります。
私は
相手の感情に入り込んでいたんだと。。
共感していたのは確かだとおもうのです。
でも同時に
お母さんの不安が
自分の内側に流れ込み
自分の感情のように感じていた。
境界が薄くなり
一緒に沈んでいた。
これが
「同調」ってことでした。
相手の感情に
自分を合わせてしまう状態。
もしあれが共振だったら
どう違ったのか。
今だからこそ、分かるようになりました。
共振は
相手の感情を感じるけれど
自分の中心は保たれている状態。
不安に触れても寄り添いながら
自分はここにいるという感覚がある。
だから
一緒に涙が出ることがあっても
終わると回復できる。
持ち帰らない。
同調は感情を持ち帰ります。
共振は感情が流れます。
あの頃の私は、相手の不安を
そのまま受け取っていました。
深く共感しすぎてたんです。
医療現場では感情に入りすぎると
仕事ができなくなる、スタッフが消耗する
だから「入れすぎないで」と
言われたのだと、今になってわかるようになりました。
あの時のわたしには、同調と共振の違いなんてわからなかったから。
でも今なら分かります。
私がしたかったのは
同調ではなく共振でした。
寄り添うとは
同じになることではなく
相手を感じながら
自分を失わないことなんだと。
共振できる関係では
相手も安心し
自分も消耗しません。
むしろ
静かにあたたかい。
もしあなたが
人の話を聞くと、どっと疲れることがあるなら、相手に同調してるのかもしれません。
そして同時に
共振の感性を
持っている証でもあります。
寄り添う人ほど同調しやすい。
でも
中心を保ったまま感じられるとき
それは共振に変わります。
私はあの経験を通して
同調と共振の違いを
身体で学びました。
あのとき出会った
たくさんのお母さんたちの不安は
今も忘れていません。
でももう
持ち帰ることはありません。
寄り添いながら自分でいられること。
それが共振なのだと思います。
皆様も誰かの相談にのって、すごく疲れてしまう時は、同調してるかもって、疑ってみてください。
相談は、共振の氣持ちで寄り添ってあげたら、相手へのアドバイスも自然と的確なことを言ってあげられるようになります。
今日も読んでくださりありがとうございました💖
