サビアンシンボル
2025年7月4日 初稿
2026年2月7日 更新
サビアンシンボルってなに?
サビアンシンボルって知っていますか?
サビアンシンボル(Sabian Symbol)というのは黄道12星座(※)の360度それぞれに、「詩のような象徴的な一文」がつけられているものです。
たとえば
「牡羊座5度」には「A triangle with wings(羽のある三角)」
「牡牛座5度」には「A widow at an open grave(開いた墓の前にいる未亡人)」っていう、意味深すぎる謎の詩的イメージが割り当てられてるんです。
360度シンボルはいくつか存在します。有名なのはウェールズの透視者で占星術師のチャルベル(本名:ジョン・トーマス 1826〜1908)が提唱したもので、モダン占星術の祖であるセファリエル(本名:ウォルター・ゴーン・オールド 1864〜1929)やアラン・レオ(1860〜1917)に紹介されたことから有名になりました。
そして、そのチャルベルの360度シンボルに興味を持ったのがマーク・エドモンド・ジョーンズ(1888〜1980)でした。「ジョーンズ版」と呼ばれるものです。
マーク・エドモンド・ジョーンズはアメリカの占星術師で、霊感の強い女性・エルシー・ウィーラーさんのチャネリングで、一気に360個ぶっ続けて、リーディングしたものを書き上げたという、もはや「星の預言書」みたいなものです。
時は1925年、カリフォルニア州サンディエゴでのことです。
エルシー・ウィーラー(Elsie Wheeler)は関節炎で重度の障害を負い、車椅子生活を余儀なくされていました。しかし、マーク・エドモンド・ジョーンズの後援で、霊媒師として十分な収入を得てはいました。
ただ、障害のために世間一般の体験は非常に限られており、その限界が後に、360個の独立したユニークなイメージからなるサビアンシンボルを体現するという彼女の役割を決定づけることになります。
エルシーには、クレアボヤンス(透視)とチャネリングの能力がありました。
「度数のシンボルを霊視して、詩のような言葉で語る」という才能を持っていたのです。
一方、マーク・エドモンド・ジョーンズ(Marc Edmund Jones)は占星術家で神秘学研究家。神智学や数秘、占星術に通じた人物で、「星をもっと詩的に、人間の魂として読めるようにしたい」と思っていたのです。
それで、マークは度数が書かれた、順番のわからない360枚のカードを持ってきて、エルシーは1枚引くたびに、その度数に「ビジョン」を感じ取り、一気にシンボル(詩)を口にしていったのです。
それが360の魂の象徴=サビアンシンボルです。
サビアンの由来名「サビアン(Sabian)」はエルシーが霊的な通信先としていたとされる「古代メソポタミアの神官団=サビアン教団」から取ってるとも言われています。
つまり 「魂の知恵を預けてくる存在」と通信していた設定なんです。
あと、サビアンシンボルが謎の詩的なのは、エルシーが感じた(見た)ものを言葉で描写するのと同時にマークが鉛筆でそれを記録した・・・というところにも原因はあるかもしれません。
※ 黄道12星座の12という数は、太陽のみかけの軌道である「黄道」と、赤道を天球に投影した「天の赤道」の交差する春分点をスタートにして黄道を12等分にしたものです。
12は神秘学で創造的運動を表す「3」と環境を示す「4」の最小公倍数であるという理由からです。
サビアンシンボルの構造
さて、ではサビアンシンボルはどのように楽しめばいいでしょう。
マーク・ジョーンズは著書『サビアンシ・シンボル占星術』でそれぞれの星座シンボルに対し、肯定的な解釈と否定的な解釈を付けています。ちょうどタロットの正位置と逆位置みたいな感じです。
しかし、これは物事には反作用があるということを表しているにすぎません。
つまり、リーダーシップとして、みんなを引っ張っていくことができる資質を持っている人が、みんなのことを考えて行動すれば大きな力を発揮するでしょう。しかし、自分の利益追求に走ってしまえば、傲慢な行動となってしまう・・・つまりそういう意味で、肯定的・否定的な解釈があります。
春分点、つまり牡羊座の0度から始まる360個のサビアンシンボル。
四柱推命で甲、乙など陰と陽があるように。
マヤ暦占星術に起承転結の赤・白・青・黄があるように。
サビアンシンボルもただ、自分のシンボルがなんだ、というだけではなく、フェーズがあります。
さらにドデカテモリーという手法もあり、これも取り入れるとさらにわかりやすくはなるのですが、最初から多くの情報を入れると混乱するので、ドデカテモリーについては別記事にて解説します。
2026年以降に書いた個別のサビアンシンボルの記事(「西洋占星術ワーク④」にリンクがはってある記事)はドデカテモリーも掲載しています。
度数のエネルギー
1~5度 始まりの力
6度~10度 感受性の成長
11度~15度 実体化・行動
16度~20度 外へ向かう・対外エネルギーの注入
21度~25度 成熟・完成
26度~30度 次のエネルギーへの準備
・・・・・・・・
実は360段階できちんとフェーズがあります。
それぞれは各サビアンシンボルを説明する際に合わせて解説していきます。
まずは自分のサビアンシンボルの意味を考えよう
西洋占星術で「わたしは牡羊座!」という場合は、太陽星座を意味しています。太陽は「人生の目的や方向性」を象徴しているからです。第一印象で〇〇座っぽいっていうのは、結構感じることができます。だから、占いを太陽星座でみていくのは間違いではないでしょう。
でも、月星座ってのもあります。月は「潜在意識、感情、人生の土台」を象徴しているので、プライベートなことは月星座のほうがしっくりくる場合もあるかもしれません。
あるいは金星は「趣味、恋愛、お金」を象徴しているので、恋愛運や金運は金星星座をみると、太陽星座でみるよりよいかもしれません。
しかし、とりあえずはサビアンシンボルは、ネイタルチャートの太陽の位置(サイン・度数)で判断します。
たとえばネイタルで「牡羊座 10°10′(3ハウス)」の場合。サビアンシンボルは小数点以下を切り上げるので、牡羊座11度になります。
(この出し方もそれぞれのサビアンシンボルの解説ページに都度詳しく書いておきます。)
牡羊座11度サビアンシンボル
「The president of the country(国の支配者)」
キーワード
・指導力
・カリスマ性
・自分の人生を自分で統治する
・自立的な行動
・大きな視点から方向性を示す
・決断と実行力
解説をするならば・・・
自分自身の人生のリーダーであり、他者にも方向性を示す存在
状況を客観的に見て判断し、自ら切り拓く力を持つ
周囲に流されず、自分の決定に責任を持ちながら行動できる
「指導者的な役割」を引き受ける場面が人生で多くなる
自分の中に満足できるものを見つけるのではなく、集団の中での自分の位置にアイデンティティを確立するタイプです。
牡羊座らしい スピード感・行動力・直感の強さ がさらに高まり、
「自分で舵を取り、前進する」生き方が合っています。
・・・という解説となります。合わせてハウス3とコンビネーションで解説すると・・・
3ハウスは 情報・学び・コミュニケーション・発信・地域社会 を司るので、
・教える・伝える・まとめる役割でリーダーシップを発揮
・SNS・ブログ・講座で自分の言葉を通して方向性を示す
・学び続け、得た知識を他者に伝える中で影響力を持つ
・・・と、なります。
この記事を書いてから分厚いサビアンシンボルの本を3冊読みました。
単純に自分のサビアンシンボルの意味を読んでいくという作業は、サビアンシンボルの本来の目的の最初の一歩にすぎません。
しかし、それをしないと何も始まらないのです。
サビアンシンボルの解説を360個書くのが大変なので(笑)
依頼されたら、詳しい鑑定書として、お届けします。
また、少しづつ記事にしていこうとも思っています。
360個のサビアンシンボルについては「西洋占星術ワーク④」にすべて書いています。

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