インド占星術を読み解こう/ハウス
インド占星術では、ラグナ(アセンダント)が第一ハウスになり、反時計回りでサイン(星座ごと)に1室ごとに割り当てられます。
ハウスの持つ基本的な意味
各ハウスの持つ基本の意味は以下のとおり。
1室 / 自分自身・身体・個性
2室 / 財産・価値観・話し方
3室 / 行動力・兄弟・努力
4室 / 家・母・心の安定
5室 / 恋愛・子ども・創造性
6室 / 健康・競争・仕事の課題
7室 / 結婚・ビジネスパートナー
8室 / 死生観・変容・霊的学び
9室 / 幸運・信念・哲学
10室 / 職業・社会的地位
11室 / 友人・利益・達成
12室 / 潜在意識・損失・解放
ラーシ(星座)とバーヴァ(室)
ラーシ(星座)は星が「どんな性質のサイン」にあるか・・・
たとえば太陽が魚座にあればやさしく直感的。
バーヴァ(室)は星が「人生のどの分野」に影響するか・・・
たとえば太陽が第4室にあれば家庭・心の世界に光を当てる。
つまり、「ラーシ」は天の性質、「バーヴァ」は地上での現れ方になります。そしてふたつを合わせて読むと・・・
たとえば:「太陽が魚座の第4室にある」
魚座(感受的・癒し)という性質で、第4室(家庭・心)という分野を照らす・・・ということで、
家族思いで、精神的に温かい環境を求める人
・・・みたいな読みになります。
支配惑星・存在惑星
インド占星術では、惑星には2種類あります。それが「支配惑星」と存在惑星」。
これらは、インド占星術を読む上で惑星の関係性を理解するための超基本でありながら、最初はちょっと混乱しやすいポイントです。
図でいうと「誰の家に誰が住んでるのか」っていう世界と考えるとよいです。
日本のサイトだとチャートを出す際に、解説も載っていたりしますが、ここが省略されているものが多いのです。存在惑星がいる室の支配惑星は省略しちゃう・・・
だから本家のインドのサイトで出しています。省略がなくすべて表示されます。
ただ、それを割り当てていくのがちょっとめんどくさいですが。
支配惑星(LORD / RULER)
そのハウス(室)を管理・統治している惑星です。
インド占星術では、12の星座(ラーシ)それぞれに「支配する惑星(ルーラー)」が決まっています。西洋占星術でもルーラはありますが、天王星・海王星・冥王星があるので、12星座の担当はピッタリ1:1ですが、インド占星術では惑星は9しかないので、掛け持ちもあります。
牡羊座 / 火星
牡牛座 / 金星
双子座 / 水星
蟹座 / 月
獅子座 / 太陽
乙女座 / 水星
天秤座 / 金星
蠍座 / 火星
射手座 / 木星
山羊座 / 土星
水瓶座 / 土星
魚座 / 木星
たとえばラグナ(上昇宮)が射手座なら、1室の支配星は木星。
だから木星がどこにあるかを見ることで「あなた自身(1室)の運命の方向」がわかります。
つまり、支配惑星は「この部屋のオーナー(家主)」。
1室が射手座とします。
2室は山羊座。
3室は水瓶座・・・・・
1室/射手座その支配星は木星。これが支配惑星
2室/山羊座・土星
3室/水瓶座・土星
4室/魚座・木星
5室/牡羊座・火星
6室/牡牛座・金星
7室/双子座・水星
8室/蟹座・月
9室/獅子座・太陽
10室/乙女座・水星
11室/天秤座・金星
12室/蠍座・火星
これで各室の支配星がわかりました。
次に、表から各部屋にいる惑星を入れていきます。これが存在惑星。
存在惑星は固まっていたりします。
4室に 太陽・水星・木星
7室に 月
8室に 火星・ラーフ
太陽(存在惑星)が4室にいて、4室は魚座。魚座の支配惑星は木星。
このエネルギーの流れは「精神性を拡大し自己表現」
水星(存在惑星)も4室にいて、4室は魚座。魚座の支配惑星は木星。
「直感的知性で表現」
木星(存在惑星)も4室にいて、4室は魚座。魚座の支配惑星は木星。
「魂の中心は自己成就」
月(存在惑星)が7室にいて、7室は双子座。双子座の支配惑星は水星。
「対人関係の経験が家庭・内面に影響」
火星(存在惑星)が8室にいて、室は蟹8座。蟹座の支配惑星は月。
次に
「支配惑星(Lord)と存在惑星(Tenant)の関係性をどう読むか」
ここを理解すると、チャート全体が生きた地図になるんです。
さきほど書き入れた存在惑星の最後の項目を一緒に読み解いてみましょう。
8室の家主(支配惑星)は月、
その家に今、火星が居候している状態。
これを読む3ステップ
① 支配星のテーマ(ハウスのオーナー)
まず「どんな性質のテーマのハウスか」を決める。
8室=死・変容・共有資産・深い絆・潜在力など。
その支配星(月)は、どのハウスにいるかを見る・・・存在惑星として「家のオーナー(月)」がどこで何してるかを確認します。
今回は、月は7室にいます。
7室 / 結婚・ビジネスパートナー
「関係性を通じて変容が起きる」「深い絆で結ばれている」
と読めます。
② 存在惑星の性格(火星)
次に、「誰がその部屋に滞在しているか」を見ます。
火星=行動力・情熱・葛藤・外科的な切断・生命力
8室にいるから「深い変化の場に火星的な動きが起きる」ということを意味しています。
変化を恐れず、自ら変容を起こす人、という解釈が可能です。
③ 支配星(月)と存在惑星(火星)の関係(主客関係)
ここがキモです!
存在惑星がその支配星と調和的(友好)なら:
「居候と家主が仲良し」=エネルギーがうまく流れる。
→ 火星(蟹)は月と友好なので、感情と行動が一致しやすい。
支配星のいるハウスも確認する:
→ 月が7室にいれば「他者との関わり(7室)」で起こる変容。
→ 火星(8室)はそのきっかけを感情的・本能的に動かすと読めます。
まとめて読むと・・・・・
「火星が8室にある(=変容を求める衝動が強い)」
その室の支配星(月)は7室にある(=他者関係を通じて変化する)」
→ 人との絆・関係を通して自己変容を体験する人。
特に感情(月)と意志(火星)が相互に刺激し合う傾向。
めんどくさいかもしれませんが、与えられたリーディングを読む前に読み方を少しでも知っていると、それに自分なりの解釈を加えられます。
「占いについて思っていること」にも書きましたが、自分を一番知っているのが自分です(逆に一番、見ていないという場合もありますが)。
だから、自分で解釈をしてみるということはとても重要になります。気づいていない(見ないふりをしていた)部分にも気づけるかもしれません。
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