マヤ ハアブ暦(Haab’)
このところ、マヤのツォルキン暦について綴っていましたが、もう一つマヤにはハアブ暦というものがあります。こちらは太陽の動きに合わせていてグレゴリオ暦にも近いものです。
260日だと季節がずれちゃうのでね。
ツォルキン暦は260日。20の紋章 × 13の音で構成されていました。
これは、精神・魂・宇宙リズムです。
ハアブ暦は365日。18か月×20日+5日。
太陽・季節・生活リズムの暦です。
つまり、ツォルキンで意識や魂の時間を、ハアブで現実世界の時間と、2つ組み合わせて「宇宙と地球の両リズム」を見てたのです。
現代を生きるわたしたちは、1年は12カ月でないと都合がわるいから、グレゴリオ暦+ツォルキン暦で生きていくことにしますが、今日は知識というか雑学としてハアブ暦の紹介をします。
18カ月+5日
Pop(ポプ)=マット(始まりの月)
Wo’(ウォ)=黒い征服
Sip(シプ)=赤い征服
Sotz’(ソッツ)=コウモリ
Sek(セク)=空・種まき
Xul(シュル)=犬
Yaxk’in(ヤシュキン)=太陽の第一光
Mol(モル)=集める
Ch’en(チェン)=井戸・暗闇
Yax(ヤシュ)=新緑
Sak(サク)=白
Keh(ケフ)=赤の鹿
Mak(マク)=覆う
K’ank’in(カンキン)=黄色い太陽
Muwan(ムワン)=フクロウ
Pax(パシュ)=音楽・太鼓
K’ayab(カヤブ)=亀
Kumk’u(クムクウ)=トウモロコシ
Wayeb(ワイエブ)=5日間の静寂・あわいの時間
この「太陽の動き=地球の季節」を測る暦は現代の「1年」に近く、農業や祭礼のスケジュールに使われていました。
ワイエブ(Wayeb’)とは?
最後の5日間で、「次の年との境界」みたいな特別な期間。
古代マヤでは「神々と人の世界の境目」とされてて、外出や重要な行事を避けて、祈りと静寂で過ごす期間でした。
今でいえば、年末の大晦日ウィーク+魂のリセット期間みたいな感じでしょうか。
ハアブはどんなところで使われていたのか
農耕:いつ種をまき、いつ収穫するか
祭祀:太陽・雨・豊穣の神に捧げる儀式日程
政治:王の即位、建築の開始日など
つまり「現実の時間軸」を示すカレンダーでした。
二つの暦の関係(マヤの天才システム)
2つの暦を同時に回すことでカレンダー・ラウンドと呼ばれる52年のサイクルを作っていました。
・ハアブ(365日)
・ツォルキン(260日)
この2つの歯車が、18,980日(52年)で一度ぴったり噛み合う・・・つまり最小公倍数です。
だから、マヤの人々にとって「52年=人生の一巡」と考えられていました。
日本で言えば「還暦(60年)」みたいな感覚でしょうか。
マヤの人たちはこの「18,980日(約52年)」をカレンダー・ラウンド(Calendar Round)って呼んでいました。
わたしたちは、グレゴリオ暦で社会に合わせていきて、七十二候で季節の移ろいを感じて、ツォルキン暦で宇宙のリズムに合わせて魂を整えていきましょう。
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