【馬券データ分析】夏は牝馬、冬は牡馬。~そして「魔の3月」を回避せよ~
気象庁より2025年の平均気温が発表されました。
ということで今回は、昔からよく言われている「夏は牝馬」という格言に関して、最新のデータをご紹介します。😆
なぜ、真冬のこのタイミングでご紹介するかというと、この格言の本当の価値は「裏を返せば、冬は牡馬が強い」という事実を示唆していることにあるためです。
今日はこの「冬の牡馬の強さ」と、データを見て初めて分かる「3月の牝馬に潜む罠」について、実際のデータでご確認いただければと思います。
結論
まず、私の結論から言いますと
長期的には、気温が20℃を超えると牝馬の回収率が高くなる(夏)
逆に、11月~3月(冬)は、圧倒的に「牡馬/セン馬」が強い
特に3月は「魔の月」。牝馬の回収率が極端に下がるため注意が必要
前提
平均気温について
私は「季節」というファクターを分析する場合は、必ず月や年ごとの東京の平均気温と比較をするようにしています。
理由としては、年によって『暑い夏』や『涼しい夏』があり、また『寒い冬』や『暖かい冬』があるように、年差が生じるためです。
分析対象データ詳細
期間:2018/1/1~2025/12/31(約8年分)
除外データ:障害競走、牝馬限定戦、出走取消、競走除外
データ分析
1. 性別ごとの基礎成績
まず、約8年分の全データを対象に、性別ごとの回収率を集計しました。

ここで「セン馬」はデータ数が少なく、また生物的にはオスなので「牡馬」と同じグループにまとめて再集計します。

見ての通り、季節を考慮しない「基礎スペック」としては、牡馬の方が複勝回収率で約5%ほど高くなっています。これを基準に、季節変動を見ていきましょう。
約8年分の全データを対象に、性別ごとの月別の平均複勝回収率を集計した結果が下の表です。

これを見ると、次のことが分かります。
長期的には6月~9月にかけて「牡馬/セン馬」よりも「牝馬」の方が回収率が高い
牝馬の回収率としては3月が最も低い(58.0%)
2. 【衝撃】月ごとの「勝敗」カウント
次に、過去8年間の月別複勝回収率を年別に集計し、推移を見ていきます。

ここで、「結局、その月はどっちを買えば儲かるの?」という疑問に答えるため、「牡馬 vs 牝馬」の勝敗をカウントしました。
結果は、衝撃的です。
1月: 牡馬 7勝 - 1勝 牝馬
2月: 牡馬 7勝 - 1勝 牝馬
3月: 牡馬 8勝 - 0勝 牝馬 (牡馬の全勝!)
4月: 牡馬 6勝 - 2勝 牝馬
5月: 牡馬 6勝 - 2勝 牝馬
6月: 牡馬 3勝 - 5勝 牝馬 (※ここから逆転)
7月: 牡馬 1勝 - 7勝 牝馬 (※夏は牝馬)
ご覧の通り、冬(1月~3月)は牡馬がほぼ全勝です。 「夏は牝馬」という言葉は有名ですが、データ上は「冬の牡馬」の方がよほど鉄板の法則であることが分かります。
3. 年ごとの傾向分析
次に、東京の平均気温も含めた年ごとの推移を細かく見ていきます。 8年分のデータを分析すると、気候によって大きく3つのパターンに分類できることが分かりました。

① 【王道パターン】(夏に牝馬がしっかり爆発)
該当年度: 2018, 2020, 2023, 2024
特徴: 格言通り、6月~9月にかけて牝馬の回収率がグンと伸びた年です。特に2023年6月は回収率109%という驚異的な数字を叩き出しています。(赤枠)
② 【ズレこみパターン】(初夏や残暑に活躍)
該当年度: 2019, 2021,2022
特徴: 例年に比べて、真夏(7月、8月)にはエンジンがかからず、6月(初夏)や、8月~10月の遅い時期(残暑)に牝馬の数字が跳ね上がりました。冷夏などの影響と考えられます。(青枠)
③ 【異常事態】(猛暑すぎて牝馬もバテた?)
該当年度: 2025年
特徴: 直近の2025年がこれです。本来得意なはずの夏場でも、牝馬の数値があまり伸びませんでした。
考察: 2025年8月は歴史的な猛暑(平均気温29.6℃)でした。「牝馬は暑さに強い」と言われますが、「限界を超えた暑さだと、牝馬も牡馬同様にバテてしまい、優位性が消える」という可能性があります。(緑枠)
4. 散布図で見る「気温と牡馬」の関係
最後に、平均気温と「牡馬/セン馬」の複勝回収率の相関を視覚化しました。

赤い線(近似直線)が見事に右肩下がりになっています。 これは、「気温が高くなればなるほど、牡馬の成績は落ちていく」ということを如実に表しています。
このグラフから読み取れる「分岐点」は、気温20℃です。
20℃以下(冬・春): 牡馬の独壇場(ボラティリティが低く安定して強い)
20℃以上(夏): 牡馬の回収率が下がり、牝馬が逆転する
最期に(考察:なぜこうなるのか?)
データ分析から見えてきた「3つの重要な気づき」をまとめて終わります。
① 冬は「パワー」と「安定」の牡馬
なぜ冬に牡馬がこれほど強いのか。理由は2つあると考えています。
斤量差の縮小: 夏場に3歳牝馬が受けていた斤量の恩恵(アローワンス)が、冬には無くなります。
タフな馬場: 冬の芝やダートはパワーやスタミナが要求されるため、体力に勝る牡馬が有利になります。
また、データを見ると牡馬は回収率の振れ幅(ボラティリティ)が小さく安定しています。
一発逆転を狙うなら夏の牝馬ですが、「堅実に勝ちを積み重ねる」なら冬の牡馬が最強の投資対象です。
② 「魔の3月」を回避せよ
今回の分析で最も注意すべき点は、3月の牝馬の弱さ(8戦全敗)です。 牡馬の回収率74.9%に対し、牝馬は58.0%まで落ち込みます。
これには、春特有の「フケ(発情)」の影響があると考えられます。繁殖シーズンに入り、牝馬のコンディションが不安定になる時期です。
「桜花賞シーズンだから牝馬」というイメージで買うと、思わぬ痛手を負う可能性があります。3月は、心を鬼にして牝馬を疑ってください。
③ 2025年の教訓(29.5℃の壁)
2025年のデータが示した通り、「暑すぎると牝馬もバテる」ようです。
来年以降も災害級の猛暑になった場合は、「夏は牝馬」を過信せず、フラットに予想する柔軟性が必要になりそうです。
というわけで、今の時期(1月)のアクションプランはひとつ。 「迷ったら、タフな牡馬を買え」。
ぜひ、明日の予想から意識してみてください! 読んでいただいた方、ありがとうございました。
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