【馬券データ分析】新聞の「色」に騙されるな。前走着順の新しい正解 2026
今回のテーマは前走着順です。
最新のデータ傾向を分析し、馬券検討で特に注目すべきおすすめの競走馬の評価条件をご紹介します。
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前走着順の考え方
前走着順というファクターは、競馬ファンにとって最も注目されやすい要素であるため、馬券の回収率向上に直結しやすいという特徴があります。
その一方で、時代とともにファンの意識やオッズ形成に変化が生じやすく、優位性の高い条件が変動しやすいという側面も持っています。
そのため、常に最新のデータを慎重に分析し、評価条件を調整していく必要があります。
実際、数年前までの私の分析では、「前走着順が4着から9着の馬を高く評価する」というアプローチを採用していました。しかし、近年のレース傾向をみると、そのデータ的な優位性が変化してきているため、現在、この評価方法については見直しを行っています。
かつて「前走4~9着馬」を高評価していた理由
私が以前、「前走着順が4着から9着の馬」を高く評価していた理由からご説明します。
多くの方がご覧になる競馬新聞や競馬予想サイトの出馬表(いわゆる馬柱)では、競走馬ごとの直近5レース分の結果が記載されています。
ここで注目すべきは、1着から3着に入線したレースの欄が、赤や青などで着色され、非常に目立つように表示されているのが一般的であるという点です。

この「目立つように色が塗られている」という点が、実は非常に重要なポイントになります。
出馬表を見た多くの人は、無意識のうちに着色された部分に目が奪われ、「色がたくさん塗られている馬=強い馬」という印象を抱きがちです。その結果、前走で1着から3着に入線した馬の馬券が過剰に購入され、オッズが下がりやすくなる傾向があります。
しかし、冷静に考えれば、同じレースで3着だった馬と4着だった馬との間に、実力としてそれほどの大きな差はないはずです。
つまり、前走で1着~3着に入った馬は、4着以下の馬と比較して人気が先行しやすく、結果として回収率が低くなるのではないか、と推測できるわけです。
一方で、前走で二桁着順(10着以下)だった馬については、大穴狙いの競馬ファンに実力以上に馬券が買われることで、こちらもまた回収率が低くなる傾向が見られます。
実際に、数年前まではデータ上でも、この「人気と実力の歪み」が明確に出ていたため、私は「前走着順が4着~9着の馬」を狙い目として高く評価していました。
では、現在もそのような傾向が出ているのかどうか、ここから改めて最新のデータで確認していきましょう。
分析の前提条件
今回の分析で用いるデータの前提条件は以下の通りです。
分析対象データ
2016年以降の約10年間にわたる中央競馬の全レースを対象とし、信頼性の高い傾向を抽出します。
(データの詳細条件)
期間 :2016年1月1日~2025年10月19日
除外レース:障害競走、新馬戦
除外データ:今走がデビュー戦のデータ
今走、または前走が障害競走のデータ
今走で出走取消/競走除外となったデータ
前走で出走取消/競走除外/競走中止/失格となったデータ
データ分析
約10年間の傾向を検証
それでは、前述の前提条件に基づき、約10年分のデータを対象に、前走着順ごとの単勝・複勝回収率を集計した結果が以下の表になります。

私は、確率収束が早い複勝回収率を特に重視して分析を進めます。
この観点から表を確認すると、まず、赤枠で示した前走1着から10着の馬の回収率には、明確な優位性を示すほどの大きな差は見られません。
一方で、青枠で示した前走11着から18着の馬については、着順が悪化するほど回収率が低下していく傾向にあると言えます。
回収率低下の背景にあるオッズの歪み
以前のデータでは、前走1~3着の馬はもっと回収率が低い傾向にありました。しかし、私が先に述べた「着順の色塗り」によるオッズの歪みに関する分析は、すでに一般書籍などでも広く語られるようになったため、その優位性がオッズに織り込まれてしまったと考えられます。
次に、前走11着〜18着の馬の回収率が着順が悪くなるほど低下する傾向について深掘りします。
競馬の解説記事やテレビ中継、全頭診断などでは、「二桁着順」や「二桁順位」といった表現が頻繁に使われるため、多くのファンが「一桁か、二桁か」という点に注目しやすくなります。
そして、「二桁着順」とひとくくりにされることが多いため、10着だった馬と18着だった馬が、実力的に同程度であるかのように認識されやすくなっている状況にあると言えるでしょう。
この結果、前走の着順が下がるほど、実力以上に過大評価される度合いが強くなり、回収率が低下していく傾向にあると分析しています。
新たな評価軸の設定
以上の分析を踏まえ、今回は「前走1着~10着」と「前走11着~18着」の2つのグループに分割し、回収率を再集計することで、より明確な傾向を抽出していきます。

再集計した結果を確認すると、データは明確な差を示しており、前走1着~10着のグループが、前走11着~18着のグループと比較して、単勝回収率で8.0ポイント、複勝回収率で12.1ポイントも高くなっていることが分かります。
これほど大きな回収率の差が生まれるのは、「前走着順」というファクターが、競馬ファンにとって最も注目度が高く、馬券の購入判断に直結しやすい要素であることの裏付けだと考えられます。
直近5年間の年別データ検証
次に、この傾向が一時的なものなのか、それとも継続的なものなのかを確認するため、先ほどと同じ条件で直近5年間(年別)の回収率を見ていきましょう。

直近5年間の年別データを分析した結果、赤枠で示した2025年の単勝回収率のみ、グループ間の結果が一時的に逆転していることが確認できます。
しかし、私はこの程度の変動は一時的な下振れの範囲内であると捉えています。長期的な視点で見れば、「前走1着~10着の馬の回収率が高い」という傾向は、依然として高い信頼性を持つ傾向であると判断します。
この年別データの検証結果を踏まえ、以前の「前走4着~9着の馬を高く評価する」という評価基準を、「前走10着以内の馬(1着~10着)を高く評価する」というように、評価条件の見直しを実施しました。
回収率をさらに高めるための条件設定
ここからは、先ほどの「前走10着以内」という基準をベースに、さらに回収率を高めるための追加条件と、その効果についてご紹介していきます。
ここまでは「前走」という一つの視点だけで分析してきました。 しかし、私のデータラボでの検証により、ここに「もう一つの条件」を掛け合わせることで、回収率の精度が劇的に向上することが判明しました。
多くの競馬ファンは「前走の着順」しか見ていません。しかし、実は「○○○」を見ることで、過小評価されているお宝馬が驚くほど鮮明に浮かび上がってきます。
ここからは、私が実際に使用している「より実践的で高精度なフィルタリング条件」とその検証結果を公開します。
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