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息子のゲーム依存と、家族の関わり直しのプロセス②~父性のチカラ~

上の記事の続編。


ゲーム自粛中に試したこと

突如、息子に言い渡した1週間のゲームなし宣言。

ただ、ゲームをなしにするのではなく、息子の本当のニーズ『心満たされる関わり』を模索。

具体的にしてみたことは・・・


①息子の、ゲーム以外の「好き」「やりたい!」を探す手伝い

ゲームにハマるようになって、それ以前にあったものへの興味が薄れていった息子。

ゲームなし宣言中、少しでも息子の「やりたい!」に付き合い、チャレンジしてみた。

釣り・・・福袋で釣りグッズ一式購入。パパと釣り体験。アウトドアはパパの苦手分野だけど、パパ 息子のためにチャレンジ。海に2日通うが、釣れず。息子、撃沈。現実世界はゲームのようにいかないことを肌で体験。イライラするが、パパ&ママで息子を励ます。

あとで調べて、時期がよくないこと判明。また、時期を改めてチャレンジすることに。

釣りの間中、人目が気になってしかたがなかったという息子。そういう息子の声も尊重し、息子が釣りを楽しむはじめの一歩として、人が少ない穴場スポットを探すことも大切だと夫婦でシェア。

新しい『家族』を迎える・・・以前は、いきもの大好きだった息子。家族でお世話できるいきものを検討。犬?ねこ?小動物!?鳥?爬虫類???魚???

家族で話し合って、いろいろと調べたり、私たちのライフスタイルを考えて、「小動物」はどうか?ということに。

ハムスター?ウサギ?モルモット?

事前調査して、デグーというネズミの仲間も候補に。ほかの小動物と比べても、よく懐くということがその理由。

実際に、後日ペットショップに行って、どの子を家族に迎えようか吟味。

結局、この子たちをおうちにお迎えした。

デグーのクリ&クッキー(名前も家族会議で決めた)。

見た目はネズミそのものだけど、とってもかわいい♪

すでに、我が家のアイドル。

お世話もこどもたちを中心にしている。

本来、いきもの好きの息子もメロメロ。

命を預かるため、親にとって大きな決断だったけど、結果的に息子にとっても、家族にとってもいい選択になったと感じている。

・・・

今までトライしたのは、以上だけど、これからも息子の「好き」「やりたい」は応援することを、息子にも伝える。

②家族でゲーム

夜、下の子たちが寝静まったあと、UNOやカードゲームを家族(上の子たち&親)で楽しむ。

上のカードゲームは、たまたま本屋で見かけて長女のススメで購入。

家族のコミュニケーションを円滑にしてくれ、とってもおもしろいし盛り上がる。

すっかり我が家に定着している。

あとは、カードゲームではないけど、パパが昔大好きだったというテレビゲーム「桃太郎電鉄」も「家族と一緒に」という条件付きで解禁。

今も、家族みんなで桃鉄大会も楽しんでいる。

③息子とスキンシップをとる

ゲームをやめてから、素直に「ママ、さみしい」「マッサージして」「抱っこして」と甘えてくるようになった息子。

以前だったら、もう小6なんだから・・・と拒否していたけど、なんだか息子が3歳児くらいに戻ったように感じ、スキンシップをとるようになった。

これってきっと、心理学的に言う「退行」だ。

ゲームで今までごまかしてきた本当のニーズに気づき、今、息子は甘え直し、育ち直ししてるんだという理解がわいてきている。

それにも、親として丁寧に付き合う覚悟を決めている。

④押しつけをやめ、息子を尊重。

ついつい今までのやり方で、親は一方的に親の権限を使って押し付けたり、抑えようとしがち。

だけど、「意識して」押しつけをやめた。

「押しつけ」してしまったと感じたら、素直に息子に謝って、その先どうしようか一緒に考えるというスタンスに切り替えるよう努めた。

例えば、ゲーム自粛中、課題になったのはユーチューブとの付き合い方。

つい私が「ゲームもユーチューブもダメ!!!!」ってキーーーーッとなってガミガミ言い出したら、一気に息子は顔が固くなって、反抗モード。

「ゲームは自分でもいけないって思ったから、がんばろうって思ったけど、ユーチューブまで制限されたらぼくはどうすればいいの?

ぼく、居場所がなくなるよ。

そんなことしたら、出ていくよ!!!!」

その言葉にハッとして、謝った。

・ユーチューブも脳に影響あるから、親として心配なこと

・だけど「押し付け」たのは悪かったこと。

・今、十分、息子が頑張ろうとしていることは伝わっていること。

・ユーチューブ制限はしないけど、それだけだと体にも悪いし、関わることが少なくなるから、最低限にしてほしい。

自分でコントロールできなかったら、親が制限の声掛けをして協力することもできる。

そんなことを伝えたら、息子も「じゃ、30分経ったらやめるから、声かけて」と。

親としては我慢どころだけど、ここは息子との信頼関係のためにもとっても大切なポイントなのだと改めて実感。


ゲーム解禁後の息子の変化

・ゲーム自粛1週間生活があけて大好きなフォートナイトというゲームをしたときの息子の一言が印象的。

「あれ?ゲームの世界に集中できない・・・。いつもは、スーッとゲームの中に吸い込まれていくような気がするのに、今日はゲームの外側にいる!!!」

ゲーム依存は、脳の障害である。

それを、よく示す一言だなぁと。

息子は「ゲーム画面をみるときに、フレームがみえるし、部屋の雑音も聞こえてるのが新鮮!!!!」と表現していたけど

ゲームを1週間やめてみて、ゲームと現実との境界線が感じられるようになったよう。

しばらく経つと、いつもの感じに戻るらしいけど、これって、息子にとって大切な気づきだなと感じる。

「ゲームをすると、頭がぼーっとする」という自覚をもてたこと

これも、大切なシェアで、息子がゲームをしてるときのフェルトセンス(体感)を感じられたことってすごく大きかったと思う。

ゲーム漬けから、一歩外に出て、自分の体の存在を思い出せたってことだから。

会話が増え、自分の内面もシェアしてくれるようになった。

もともと、会話好きだった息子。

ゲーム以外の会話が増え、繊細な内面についても話してくれるようになった。

「自分も家族の一員なんだ」という意識が芽生えた。

それまではお手伝いを頼んでも拒否されていたが、自らお手伝いするようになった。

この間、びっくりしたのは、風が強かった日おでかけから帰ったら、一人で留守番してた息子に「そういえば、風が強かったから洗濯物を取り込んでおいたよ」と言われたこと。

今まではゲームに没頭するのみで、そんなこと気がつきもしなかっただろうし、頼んだとしても嫌がってただろうに、その日はゲームをしていても外の状況に気がつき、家族の一員として適切な行動ができたなんて、息子にとってはすごいこと!!!!

家族の関わりを意識して増やすことで、息子が抱えてた『疎外感』みたいなものも和らいできたのかも。


新しいゲームのルール

新しいゲームのルールについては、「息子が納得できる形」というのを優先した。

話し合い、息子が守れるルールのアイディアを出しあった。

関わりポイント、導入!

もともと、人と関わるのが苦手なために、ゲーム依存になった息子。

主人と話し合い、今後も「関わる」ということを積極的に息子がしていけるように、関わりをポイント化して、ゲーム時間に還元できるというシステムをつくって、導入してみた。

例えば、学校に行ったら10ポイント。

ゲーム以外の趣味へのチャレンジに10ポイント。

お手伝いに10ポイント。などなど。

関わりポイント1点=ゲーム時間1分。

関わりポイントは、主人の提案で、詳細を家計簿アプリを使って記載している。

これ、すごく便利で、貯めたポイントと使ったポイントが一目瞭然だし、息子にとっても自分の関わりの種類やポイント、がんばりが見える化するので、モチベーションもアップしている。


父性のチカラ

ゲーム依存症の場合、コミュニケーションスキルの低さ(傷つくのを恐れ自分を守るため)がもっとも問題とされており、その背後には①父親不在 ②威圧的な父親が支配するのどちらかといわれておりますが、結果、「母子カプセル(やさしい暴力)」を生むことになり、埒があがりません。
すなわち、機能不全家族に陥った子どものこころの特徴は、①低い自尊心(閉じこもり) 
②自己主張が苦手(IT機器で疑似的な人間関係をつくる) 
③不得手な対人関係(威嚇または同情を買う)
が代表格で、とても各々が厄介なため、じっくり腰を据えて治療することが必要となります。

(ネット・ゲーム依存症について ながうしクリニックHPより引用)

上の図は、『中毒』という原因を「肥大化した母性」と「不在の父性」という観点から捉えたもの。

これ、以前の我が家にも当てはまっていた。

私は育児に没頭し「こどもたちを守る」「こどもたちを育てる」という名目で、家庭内でエネルギーを大きく大きくして、こどもたちをコントロールしようとしたり、チャレンジの機会を奪ったりしてきた。

(もちろん、そのときは無意識だし、そのやり方しか知らなかったのだけど・・・)

そして、育児における主人の存在感も奪ってしまった。

よく、主人のやり方を否定して、ケンカにもなってたな。

今思うと、主人もじぶんの「こども」のように関わって、扱ってしまってきたかもしれない。

だけど、私自身が癒されたことで、肥大化した母性の撤退が起こった。

すると、家庭の中に『父性のエネルギー』『父の威厳』が戻ってきた。

今、我が家での『パパ』の存在感は大きい。

釣りを通して、男同士の関わりをもてたこと。

息子の『好き』を応援するため、投資するという決断。

ルールをつくり、システム化すること

母性とはちがった質の、柱や骨組みとなるようなしっかりした包容力や安心感。

このゲーム依存への取り組みも、私だけではダメで、パパのチカラ・父性のチカラってすごくすごく大きいと感じる。

もし、何かの『中毒』や『依存』に向き合い、解決しようとするときは、この『母性』と『父性』についての課題は、切っても切れないものになるのだと実感している。



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