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【映画】『Michael(マイケル)』を家族で観にいって、歌って踊れることの大事さを再認識した

 先日、家族で『Michael(マイケル)』を見物にいったんです。子どもたちは3度目、私は何の予備知識もなく連れていかれただけでしたが、これが「色褪せない大スター」ってやつでしょうか。山本家を凌ぐパワハラ家庭からおのれの歌声と生来の生真面目さで才能を大爆発させ、ハゲながらも世界で大活躍して人々を魅了した、MJの凄さを感じるわけです。

 エンターテイメント史に深く刻まれるマイケルジャクソンの前半生は必ずしも光ばかりではないというのは、私のような業界に生きる人間からすれば常識ではあるんですが、こうやって映像にされると「ああ、もっと息子たちをベルトでぶん殴っていれば私も入ってくるカネを数えるだけの人生だったのかな」と思わないでもありません。

 でも、ジョセフとの父子関係だけでなく、めちゃリアル激似の母ちゃんや、担当弁護士というよりビジネスパートナーに近かったジョン・ブランカ、さらにはボディーガードだったはずなのに精神的支えになってたビル・ブレイなんかもしっかり登場人物として枢要な位置を占めてました。よくあんな俳優さんを都合よく見つけてくるもんだなあというぐらい、ビルブレイとか変な帽子をかぶってイメージ通りの激似だったですね。

 もちろん、才能を輝かせ、成り上がっていくマイケルの足跡を、ヒット曲をしっかり再現させた映像とともに振り返っていくという構成なので、映画というよりはでっかいMVというかプロモーションムービーのような出来になっておるわけですが、個人的にジャネットジャクソンが好きであったのでミリも出てこない展開は残念でした。許諾しなかったのかな、知らんけど。

 ジャクソン5時代のマイケルを好演したジュリアーノ・ヴァルディ(Juliano Valdi)とか、マジ凄くない? 才能が凄すぎる。良く見つけてくるなあという。若い頃のマイケルのことはまったく知らんかったので、映画を観て触発されていろいろビデオ買っちゃったりしましたわね。

 で、主演したジャファー・ジャクソン(Jaafar Jackson)もクソうまい。なにあれ。マイケルに似せたというよりは、ジャファーの才能を観に行った、という感じすらする凄さ。なんかこう、確かにマイケルは不世出のエンターテイナーだったと思うけれども、ジュリアーノヴァルディであれジャファーであれ「なんちゃって」で終わらせてはいけない何かを強く感じるんであります。

 鑑賞し終わって、面白かった旨をSNSに書いたりしていたら、映画製作の事情を知るおっさんがたから止まってる寿司を喰わされつつレクチャーを受けるという珍事も発生しました。いや、子どもたちがハマっていたので私はその熱量に押されてついてって自腹で映画観ただけなんだけどね…。

 しかし、スタッフ的には前作のQUEEN『ボヘミアン・ラプソディ』なんかもそうですが、その時代を代表するアーティストの作品を、さらに次の世代に語り継がせる文化的事業なんだとか説明されたんですが、確かにまだ7歳の娘やら高校生息子たちやらが「凄かった」と言って、古いマイケルのMVをヘビロテしてるんを観ると、やっぱり本物の凄さは違うってことになるんでしょうかねえ。私だって、なんだかんだマイルスデービスとかジェームス・ブラウンなんかも聴くようになるもんね、ジジイになると。

 死んだ親父が古い演歌とか口ずさんでたのを覚えてるけど、人間、年を経るごとにどこかへ帰っていくものなのかもしれん。

 そんなこんなで、面白かったですよマイケル。お薦めです。はい。



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山本一郎(やまもといちろう) 神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント