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お守りの赤いスカーフ【ゆるっとリレー小説1年A組|書く部スピンオフ・第10話】
以下企画の第10話です。
…ドクン、ドクン
心臓が大きく脈打つ。今しかない。
あたしは手紙をぎゅっと握りしめながら、啓太を見上げた。
「啓太、あのね。あたし、啓太のことが…」
「好きだよ。」
「えっ…」
「俺は、陽子が好き。本当はずっと言いたかった。でもどこか怖くて目を背けてた。この気持ちを言葉にしたら、この関係が終わってしまうんじゃないかって。でももう迷わない。」
啓太はしゃがみ込んで陽子に目線を合わせた。
「好きです。俺と付き合ってくれますか?」
「…あたしも、啓太が好きです。よろしくお願いします。」
屋上に心地よい風が吹く中、啓太は華奢な陽子の肩を優しく抱き寄せる。
もう言葉は必要ない。陽子の手から「好きだよ」と書かれた紙がこぼれ落ちる。
抱き寄せた肩をそっと離して見つめ合う2人、
唇が重なった。________
そういえば、と思い出したように辺りを見渡してみるけど、猫の姿は見当たらない。
そこにはそっと赤いスカーフだけが残されていた。
「これは大事なお守りだね。」
夕焼けに照らされながら赤いスカーフを拾い上げ、陽子は微笑んだ。啓太は初めて見る陽子の表情に胸がギュッとなった。
小海いとさん:言葉にするのを皆既月食まで待つか、今にするかとても悩みましたがこのような展開にしてみました!続き、よろしくお願いします☺️
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