妄想日報 5月15日「永遠の淑女」
8:47出勤。
うちの部長はご本人いわく「昭和体質」。バリバリ働いてバリバリ遊ぶ。少しはきわどい遊びだってするよ。なんて、危なっかしいことまで口にする。
それをユミさんに言わせると
「前にデレデレしながら、若い子とのツーショットの写真なんか見せてきて。あれ『パパ活』だよ、たぶん。お金お金。部長がモテるわけない」
と手厳しい。
その部長が、同い歳くらいのダンテさんにからんでいる。なんでも、ダンテさんにはベアトリーチェという憧れの女性がいるそうだが
「いや、だからさ、そんな憧れてるだけなんてあるワケないじゃない!下心あるのよ。ワレワレは男なんだからさあ」と部長。
「いやいやいや!」とダンテさん
「だって、お相手のベアトリーチェさんって『永遠の淑女』ですよ。ないないない!ワタシがそういう関係になれるなんて思ってないし。思わないし。そもそも『応援』したいだけですからね」
部長も負けておらず
「いやいやいや!
握手会?チェキ会?お店で指名?せかせか通って、時間とお金つかって?
それで『下心ない』はないじゃない。『応援』したいだけ?わたし、そういうムッツリしてるのはダメだ」
「いやいやいや!部長さんお言葉ですがね…」
ユミさんに向かって声を落とし
「あれ、どっちに転んでもなんか両者キモチわるいですね」と言った。
真っさらな無表情をしたユミさんは
「さ、仕事仕事」と言いながら、二人の議論を天国だか地獄だかへ吹き飛ばすくらいの風圧でキーボードを叩き出した。
