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友達関係のトラブルに気づいた時の関わり方


「大丈夫」の裏にあるもの

私は現役15年目の教員です。友達関係のトラブルに悩む子どもたちと、これまで数多く向き合ってきました。

子どもに「学校で何かあった?」と聞いても、「大丈夫」の一言で終わってしまう。でも、様子がいつもと違う。そんな違和感を覚えたことはありませんか。

友達関係のトラブルは、子ども自身が「大したことじゃない」と思い込もうとしたり、心配をかけたくないという気持ちから、大人に話さないことがよくあります。

この記事で手に入るもの

この記事では、友達関係のトラブルに気づいた時の関わり方をまとめています。あわせて、木村泰子さんと工藤勇一さんの考え方も紹介しながら、なぜその関わり方が効くのかをお伝えします。

読み終えたときに、「何かあった?」だけで終わらせない、次の一歩を持ち帰っていただければと思います。

まず今日から変えられること1つ

「何かあった?」を、**「最近、いつもと少し違う気がして」**という気づきを伝える言葉に変えてみてください。

質問ではなく、大人が気づいたことを伝える形にすると、子どもは「見てもらえている」と感じやすくなります。

場面別・言い換えフレーズ集

【家庭用】

| 場面 | 言いがちな言葉 | 言い換え |
|---|---|---|
| 様子がいつもと違う時 | 「何かあった? 言いなさい」 | 「最近、いつもと少し違う気がして。気になってるよ」 |
| 「大丈夫」と言われた時 | 「本当に大丈夫なの?」 | 「そっか。何かあったら、いつでも話してね」 |
| 友達の名前が出なくなった時 | 「〇〇ちゃんとはどうなの」 | 「最近、誰とよく一緒にいるの?」 |

【教室用】

| 場面 | 言いがちな言葉 | 言い換え |
|---|---|---|
| 一人でいる様子が気になる時 | 「一人で大丈夫?」 | 「今日はどんな一日だった?」 |
| トラブルの気配を感じた時 | 「何かあったら先生に言ってね」 | 「困ったときは、いつでも来ていいからね」 |

この考え方の背景にある、2人の元校長先生

木村泰子さんについて

木村泰子さんは、大阪市立大空小学校の初代校長です。2006年から9年間校長を務め、すべての子どもが同じ教室で学び合う教育を実践しました。その様子を追った映画「みんなの学校」は大きな反響を呼びました。

木村さんは、トラブルを完全になくそうとするのではなく、起きたときにどう向き合うかを大切にする姿勢を語っています。トラブル自体をゼロにすることは難しくても、起きたときに子どもが安心して話せる関係を持っておくことはできます。

工藤勇一さんについて

工藤勇一さんは、東京都千代田区立麹町中学校の元校長です。2014年から2020年まで校長を務め、宿題の廃止など公立中学校としては異例の改革を行いました。著書『学校の「当たり前」をやめた。』は10万部を超えるベストセラーになっています。現在は横浜創英中学・高等学校の校長です。

工藤さんは、トラブルが起きたとき、大人がすぐに答えを与えるのではなく、当事者同士が対話を通して自分たちで解決の糸口を見つける関わり方を大切にしています。

なぜこの言い換えが効くのか

木村さんの、起きたときにどう向き合うかという視点は、「トラブルがあってはいけない」というプレッシャーから子どもを解放し、話しやすい空気を作る助けになります。

工藤さんの、対話を通して自分たちで糸口を見つけるという考え方は、大人がすぐに介入しすぎず、子ども自身が状況を整理する時間を持てるようにする関わり方につながります。

つまずきやすい場面と対処

「気づいたことを伝えても、話してくれない」という相談を受けたことがあります。

こういう場合、その場で話を引き出そうとせず、「気になっている」という気持ちだけを伝えて、いったん引くことをおすすめしています。子どもが自分から話し出すタイミングを待つことも、関わり方のひとつです。

続けるための工夫

友達関係の見守りは、1回の声かけで終わるものではありません。

日々の小さな変化に気づけるよう、普段の子どもの様子を、なんとなくでも記憶しておくことが役立ちます。変化に早く気づけるほど、子どもが一人で抱え込む時間を短くすることができます。

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