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完璧主義でしんどくなる子への声かけ


「失敗できない」と感じている子はいませんか

私は現役15年目の教員です。完璧を求めすぎて、自分を追い詰めてしまう生徒たちと、これまで数多く向き合ってきました。

真面目で努力家な子ほど、「完璧にできなければ意味がない」という感覚に陥りやすい傾向があります。少しのミスにも過剰に落ち込んだり、失敗を恐れて新しいことに挑戦できなくなったりする姿は、一見「頑張り屋」に見えて、実は本人がとてもしんどい状態にあることがあります。

大人が「よく頑張ってるね」と結果だけを褒め続けると、かえって「完璧でなければ褒められない」という思い込みを強めてしまうことがあります。

この記事で手に入るもの

この記事では、完璧主義でしんどくなっている子への理解と、力の抜き方を伝える声かけをまとめています。あわせて、工藤勇一さんと木村泰子さんの考え方も紹介します。

読み終えたときに、「もっと頑張れ」ではない形で寄り添える言葉を持ち帰っていただければと思います。

まず今日から変えられること1つ

「よく頑張ったね」だけでなく、**「今回、力を抜けたところはある?」**という問いかけを加えてみてください。

頑張りだけを評価すると、頑張り続けることが目的になってしまいます。力を抜けた瞬間にも目を向けることで、完璧でなくてもいいという感覚を伝えることができます。

完璧主義の子に見られやすい特徴

1. ミスを過剰に引きずる

小さな間違いを、必要以上に長く引きずってしまう傾向があります。ミスそのものよりも、ミスをした自分を責める気持ちのほうが、本人を苦しめていることが多くあります。

2. 挑戦する前から諦めてしまう

「うまくできる自信がない」と感じると、挑戦すること自体を避けるようになります。失敗する可能性がある行動を、最初から選ばなくなってしまうのです。

3. 他人からの評価に敏感

「どう見られるか」を強く意識するあまり、自分がどう感じているかよりも、周りの評価を優先してしまう傾向があります。

4. 休むこと・力を抜くことに罪悪感を持つ

頑張り続けることが当たり前になっていると、休むことや手を抜くことに、罪悪感を覚えるようになります。

この考え方の背景にある、2人の元校長先生

工藤勇一さんについて

工藤勇一さんは、東京都千代田区立麹町中学校の元校長です。宿題の廃止など異例の改革で知られ、著書『学校の「当たり前」をやめた。』はベストセラーになりました。現在は横浜創英中学・高等学校の校長です。

工藤さんは、失敗を悪いものとして扱うのではなく、試行錯誤の一部として捉える環境づくりを大切にしています。完璧を目指すことよりも、まず行動してみて、そこから修正していくという姿勢を、大人自身が体現することが、子どもの完璧主義をやわらげる助けになります。

木村泰子さんについて

木村泰子さんは、大阪市立大空小学校の初代校長です。すべての子どもが同じ教室で学び合う教育を実践し、映画「みんなの学校」で大きな反響を呼びました。

木村さんは、「できているか、できていないか」という一つの物差しで子どもを評価しないことの大切さを語っています。完璧主義の子どもには特に、結果ではなくその子自身の過程に目を向ける関わりが必要です。

場面別・言い換えフレーズ集

| 場面 | 言いがちな言葉 | 言い換え |
|---|---|---|
| ミスを引きずっている時 | 「そんなに気にしなくていいよ」 | 「そのミス、次にどう活かせそう?」 |
| 挑戦をためらっている時 | 「やってみればいいじゃない」 | 「失敗しても大丈夫な場面から始めてみようか」 |
| 頑張りすぎている時 | 「よく頑張ったね」 | 「今回、力を抜けたところはある?」 |
| 休むことに罪悪感がある時 | 「たまには休みなさい」 | 「休むことも、ちゃんと役割のひとつだよ」 |

つまずきやすい場面と対処

「力を抜いていいと伝えても、本人が納得しない」ということがあります。こういう場合、いきなり大きく力を抜かせようとせず、「今日はこの1つだけ、完璧を目指さなくていい」と、範囲を限定して伝えると、受け入れやすくなります。

また、大人自身が完璧主義的な価値観を持っている場合、無意識のうちにその価値観を子どもに伝えてしまうことがあります。大人自身が失敗を認め、それでも前に進む姿を見せることも、大切な関わり方のひとつです。

続けるための工夫

完璧主義との付き合い方は、一度の声かけで変わるものではありません。小さな失敗を許容できた瞬間を、その都度言葉にして伝え続けることで、少しずつ「完璧でなくてもいい」という感覚が育っていきます。


ここまで読んでくださり、ありがとうございました。もしこの記事が、頑張りすぎるお子さんや生徒への向き合い方を考えるきっかけになったなら、「スキ」を押していただけると励みになります。真面目な子ほど気づかれにくい悩みだからこそ、こうした視点を知っておくことに意味があると思っています。同じような気づきをこれからも届けていきたいので、「フォロー」していただけると嬉しいです。

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