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結婚は、決めつけを外した瞬間からラクになる

読者の方が「最近始まった朝ドラが面白いんです」と教えてくれた。
小泉八雲とその妻をテーマにしていて、国際結婚がめずらしかった時代に、2人がどんな関係を築いていったのかが描かれているらしい。

調べてみたら、シャーロット・ケイト・フォックスも出演している。彼女が主演していた「マッサン」は、私もアメリカでリアルタイムで観ていた。あの頃はまだNetflixもストリーミングではなく、我が家はTVジャパンを入れていた。子供の日本語教育のためだったんだけど、そこはうまくいかなかったので、自分のドラマ視聴タイムになっていた(笑)

「マッサン」は、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんと妻リタさんの実話をもとにした物語。マッサンはスコットランドに渡ってウイスキー製造の技術を学び、現地で出会ったリタと恋に落ちる。だが、日本に戻った2人を待っていたのは、国際結婚ゆえの苦労と、世間の冷たい目だった。当時そのドラマを観ながら、私は深いため息をついてしまった。何もかもが大変すぎる!

ちょうどその頃、私自身の結婚生活も危うく、精神的にも、物理的にも、本当にぎりぎりの時期が待ち受けていた。でも、それは“国際結婚だから”ではなく、どんな関係にも起こり得る試練だったと思う。幸い、アメリカという国は私に優しかった。少しずつ、自分を取り戻していった。

マッサンが晩年、孫の孝太郎さんに残した最後の言葉は、「国際結婚だけはするな。」というから、ショックでもあり、分かる気もする。
親の葬儀にも行けず、色々と苦労させてしまった妻への悔いが滲む、切実な一言だと思うとジーンとしてしまう。

でも、時代はすっかり変わった。

私がもし「国際結婚はやめたほうがいい」と言うとすれば、それは子どもがいる場合の離婚の大変さを思ってのことかもしれない。元夫と争わなかった私のようなケースの方が稀かもしれない。

文化の違いよりも、システムの問題。

そして老後の不安は……シニアとはいえまだ分からない(笑)。
日本にいても「不安ばかり」という声を聞くから、どこに住んでいても同じなのかもしれない。

さて、その朝ドラを教えてくれた読者の方が、もう一つ別の作品を薦めてくれた。「『じゃああんたが作ってみろよ』っていうドラマも面白いですよ」と。

男女の固定観念をユーモラスに描きながら、家事や役割分担のあり方を問いかける内容らしい。その方が書いてくれた感想が印象的だった。「感じたことを相手に伝えないことの危うさを見て、自分も変わりたいと思いました」。

ああ、まさにそれだな、と思った。
国際結婚でも、日本人同士でも、固定観念が小さいほど関係は楽になる。
けれど、その固定観念は年齢や状況によっても変わっていく。
「変化しないもの」と思い込むこと自体が、すでに固定観念なのだ。
「分かり合えない」と諦めてしまうと、そこから苦しみが始まる。

諦めない方がいいよ。と、先日友達に言ったばかりだ。

変化はいつだって起きるのだから。その保証はなくても、共に創り出せる可能性はある。ときは直感を信じて距離をとることも大切だし、自分ひとりで抱え込む必要はない。

おすすめ作品、みなさまも、ぜひ教えてくださいね。
人は、物語を分かち合うたびに、少しずつ変わっていけるのだから。



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