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子どもに教えてもらうこと

日本のランドセルCMを見て、思わず涙が出た。 子どもたちが「自分の好き」を選ぶ姿が、あまりにまぶしかったからだ。

多種多様なカラーが並ぶ現代のランドセル選びのドキュメンタリー。子どもたちは最初、隣室で見守る親の顔色を読んで、親が喜びそうな色を選ぶ。けれど、「本当に自分の好きな色を選んでいいよ」と言われた瞬間、彼らの顔がぱっと輝く。まっすぐ走っていき、「これがいい!」と心から楽しそうに選び直す姿に、胸がじんわりと熱くなった。

親としては、からかわれない色にしてほしい、無難であってほしいという気持ちがどうしてもよぎる。けれど、子どもが「好き!」と心から感じる瞬間のときめきは、親の心配すら吹き飛ばしてしまうほど強くて美しい。


その光景を見ていたら、アメリカの常夏フロリダで、突如「スーツで高校に通いたい」と言い出した息子の姿が重なった。

ここはリゾート街。学生も先生もカジュアルな服装が当たり前で、スーツ姿の生徒なんて一人もいない。それでも「着たい」と言う息子とショッピングモールへ行き、3着のスーツとネクタイ、革靴を揃えた。

実際、その純粋なときめきは優しい世界を引き寄せた。 スーツが彼のトレードマークになり、周囲から声をかけられ、友達が増え、先生たちからはネクタイをプレゼントされることさえあった。ビジネスクラブの会長になり、卒業アルバムにはベストドレッサー賞として彼の姿が載った。

親が心配しすぎるとき、それは愛ではなく、ただの「不安の投影」になってしまうことがある。 少しくらいからかわれたっていい。息子にもそんな瞬間はあったはずだ。けれど、彼は自分で対処する術を学び、自分のままで社会に溶け込んでいった。

大切なのは、子どもを信じること。 この子は大丈夫。この子には、自分の内側から湧き出る輝きで道を切り拓く力がある。 その目で見守れるかどうかが、親としての本当の愛のまなざしなのだと思う。

卒業式の日、校長先生や掃除のおじさんまでが私の元へやってきて、息子の明るさを褒めてくれた。

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