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日常に戻る絶望

今回の一時帰国も楽しすぎて、あっという間の1カ月間だった。一分一秒が惜しくて、NOTEを書く暇がほぼなかった。

実は今回、ちょっとしたシンクロが起きた。 私たちが日本を発つタイミングと、息子がシカゴを引き払うタイミングが重なったのだ。これは予想外の展開だった。息子はまた、しばらく我が家で過ごすことに。
空港には、一足先に自宅に着いた彼が車で迎えに来てくれた。

実は半年前も、彼は一ヶ月ほど我が家にいて、日本への一時帰国から戻った私たちを空港で迎えてくれていたので、強烈なデジャブに襲われた。 全く同じメンバーで、全く同じ行動をしている私たち。なんだか振り出しに戻ったような、不思議な感覚。でも、悪くない繰り返し。リセットともまた違う。

バゲージクレームでスーツケースを待っているとき、隣から誰かの深いため息が聞こえてきた。 「あーあ、旅行も終わり。明日からまた現実世界か……」 その声には、絶望とまではいかないけれど、隠しきれないガッカリ感が滲んでいた。
私たちには、日常に戻る絶望なんて、どこにもない。日本滞在は最高に楽しくて終わらせたくはなかったけど、アメリカの日常の再開も待ちきれない。いつもの場所。いつもの顔。早く戻りたいと思った。


日本で再会した両親も、友人も、新しく出会った人たちも、みんな口を揃えてこう言っていた。「自分の住んでいる場所が好きだし、今の生活に満足しているよ」 その言葉を聞くたびに、私の胸に温かな灯がともる。私の創造する世界には、こんな言葉が飛び交っている。

もちろん、日々の暮らしの中に不満や問題がゼロなわけがない。たまに視点を変えて「アメリカでの生活は将来が不安だわ」なんてこぼしてみると、「いや、日本の将来だって不安だよ!」という話に花が咲いたりもする。そう、どこに住んでいようと、誰もが見えない将来に多少の不安は抱えている。 けれど、そんな不安さえもひっくるめたうえでの「満足感」。 自分なりの幸せの形を知っていれば、どこにいても、私たちの軸がブレることはない。

さて、息子はリモートワークの真っ最中。 シカゴの会社に辞表は出したけれど、当分はそのままリモートで働けるらしい。ZOOM会議から聞こえてくる、チームメートたちの明るい笑い声。その円満ぶりに嬉しくなった。新しい仕事への希望と、今の自由な環境。 そんな心地よい現実を創造した息子に、ちょっとだけ感心する。

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