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船上から見たキューバ。


先週の話になるが、私たちの乗ったクルーズ船は寄港したキーウエストを発ち、メキシコに向かった。

海から見える朝陽やサンセット、どこまでも青い海は、船上にいる多くの人にとってはパラダイスの光景である。さんさんと降り注ぐ太陽の下で日焼けをしようとする、他州から来ているであろう白人客たち。
私たちにとってトロピカルな世界は日常生活の延長線。だから、なんとなく余裕を持って楽しんでいる気がした。

お茶の時間に夫とコーヒーを飲んで、美味しいプリンをつついていたら、通りすがりのカップルが窓の外を指して、ほら、キューバだよ。と言うので驚いた。確かにうっすらと島が見えた。スマホのロケーションマップを見ると、すごく近くを通過していた。



グーグルマップによると、アメリカ湾を進んでいた。メキシコ湾という慣れ親しんだ名称はまだ正式名なんだっけ。困惑するほど堂々とそう記載されている。実際に大海原の中で、その名称を目にすることに、とても複雑な感情を覚えた。他人ごとに思えるけど、日本海の名称が変わってしまうことを想像するとどうだろう。

今やアメリカからは観光で行けなくなってしまったキューバ。

私は実にタイミング良く、オバマ政権のときに同じくクルーズでフロリダからキューバに渡った。ハバナの港に着いたときの感動は今でも忘れることができない。情緒たっぷりの古い街並み。海沿いの道路を走るカラフルなアメ車のエンジン音。

そこにもヘミングウエイの足跡がたくさんあった。
彼が愛した行きつけのバー。滞在していたホテルには、彼の部屋が残っている。タイプライターまであった。

そのときに私はヘミングウエイの作品を再度読むべきだったんだけど、忘れたまま今になってしまった。なので、今ひとつピンと来ないのが残念なところ。彼のファンだったら感動したんだろうな。

私が愛してやまないのは、同じ時代に生きていたテネシーウィリアムズの方。彼の日本語訳も訳者によっては優秀で、本を読みながらとろけた。舞台や戯曲ではなく、小説である。「ストーン夫人のローマの春」など、好きすぎて何度繰り返し読んだことか。
国内外で引っ越しを繰り返してるのに、今でもちゃんと手元にある。知ってるかぎり、もう入手できない宝物。

テネシーウイリアムズはゲイだった。
なので、マッチョなヘミングウエイに会うことに不安を感じたようだ。バカにされたらどうしよう、みたいな感情があったのかもしれない。

でも、ハバナにあるヘミングウエイの行きつけのバーで会ったとき、健康の話で盛り上がった、とどこかのサイトに書かれていた。
1959年のことだそうだ。不確かな情報ではあるけれど。

こんな写真を拾ってきた。

出展元が不明。。

久しぶりに彼らの本と自伝を読みたくなった。

最後に、もしこの記事を読んで「キューバに行ってみたい!」と思われた方がいたら、ひとつだけ大切な情報を。 現在、2021年以降にキューバへ渡航した記録があると、アメリカのESTA(ビザ免除)が使えなくなるというルールがあるらしい。

その後にアメリカへ入国するには、少し手間のかかるビザ申請が必要になるとのこと。両国の旅を計画される際は、念のため最新の情報をチェックしてみてくださいね。


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