あなたのために、料理する
読者さんに教えてもらったドラマ「じゃああんたが作ってみろよ」をアメリカで観ている。気軽に見始めたつもりが、もう止まらない。主人公・勝男のキャラが強烈に魅力的で、カツオ中毒者が出るという噂も納得。
料理ができる男って、なぜあんなにも惹かれるのだろう。誰かのために作り、同じテーブルで味わいたいという純粋な気持ちが素敵。でも、本当は性別は関係ない。熱中し、感動を求め、何かを生み出そうとする姿がいい。
しかも勝男、最初はちょっと嫌なやつなのに、気づけばどんどん良い男に変わっていく。このギャップがたまらなくて、次のエピソードが待ちきれない。
ちなみに、我が家の夫もかなりの料理好き。私がレストランで感動した料理を家で再現しようと必死に研究してくれる。
昨日は、近所のカフェで私が惚れ込んだターキッシュ・エッグを朝食に用意してくれた。見た目はかなり違うけれど、ポーチドエッグは驚くほど完璧。あの優しい味を思い出しながら作ってくれたと思うと、それだけで十分すぎるほど嬉しい。

一昨日のディナーはフィレミニョンのステーキ。
高級ステーキハウスみたいに美味しかった。

昨晩はタイ風グリーンカレーを作ってくれた。香りだけで幸せになれるレベル。残っていたナスがまだあるので、今夜は私がパスタを作るつもり。今朝も私が朝食を担当した。買い物から片付けまで夫がやってくれることの方が多い。私も自分のペースで気分よく動いている。でも、互いに時間に余裕があるからできること。
どちらも忙しければ、当然イライラは出てくるはず。
これが「当たり前」扱いになって依存されたり、こちらに時間がないのに当然のように任されたり、協力も感謝もない状態が続くと、そりゃあ心がすり減るだろうなと思うし、その気持ちはよくわかる。
夫はよく「君のために」と言いながらキッチンに立つ。その言葉が妙に引っかかる日もあって、「自分たちのため、でしょ?」とつい返してしまうこともある。親切が“善意の押し売り”に聞こえる瞬間って、ほんの少しだけど違和感がある。
とはいえ、彼が自分は飲む時間もないのに私のためだけにカプチーノを淹れてくれるときは、確かに「君のため」である。そういう行動はとても多い。なのに細かいことを言うのは可哀想だけど、違和感は大きくなる前に軽く言葉にしておく方が、お互いに優しい。(もちろん、スルーした方がいいときもある笑)
料理って、誰かに喜んでもらえると嬉しくて、つい“ごほうび”を求める気持ちが芽生える。せっかく作ったものを残されたり批判されたりすると妙に傷つく。あのドラマにもそんなシーンがあるけれど、それは人として自然な反応。
ただ、それが悲しみを大きくしたり、人間関係まで重くしてしまうなら、一度立ち止まったほうがいい。「何が悪いのか」と自分を責めるのではなく、「今の自分はどうしてこう感じているのか」って内観してあげる。そんなふうに感情を見てあげることで、料理も人間関係も、もっと気持ちよく楽しめるようになる。
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