遠くて近い地球の裏側
そういえば、数年前に日本からやって来る、留学生の親御さんをときどきアテンドすることがあった。色々と大変だったはずなのに、今振り返ると今回より楽だったと気づいた。それぞれがホテルに泊まり、自分でレンタカーを借りて、英語が堪能でなくても積極的に行動していた。アメリカの雰囲気に感激したりして、一緒に過ごす時間はとても楽しかった。
言葉が通じない国で友人の家に泊まるのは安心できるけれど、同時に誰かに依存しなければならない部分も多い。それはそれで、不便なこともある。一方で泊める側は「楽しませなきゃ」と気をつかい、言葉の橋渡しやガイド、運転まですべてを背負ってしまい、ちょっと重荷に感じる瞬間もある。
私は誰かの家に泊まったり泊めたりするのは少し煩わしく感じてホテルを選ぶし、気軽に誰かを招くこともないけれど、夫はその反対。
昨年の冬のベルリン滞在も、長女の言葉に甘えて五日ほど泊まらせてもらった。長女は日中は仕事をしていたけれど、夜になると必ずクリスマスマーケットを案内してくれた。すでに何度も行ってると思うのに一緒に楽しんでくれて心が温かくなるような思い出がたくさんできた。
先日まで我が家に泊まっていた日本から来た親友も、少しでも良い思い出を持ち帰ってくれていたら嬉しいな、と思う。もともと感謝している相手だから、これは私にとって恩返しのイベントでもある。そしてそれを一緒に形づくってくれた夫にも、やっぱり感謝している。長距離の運転を引き受けてくれたり、レストランの予約はもちろん、気分良く支払いもして一緒の時間を丁寧に楽しみ、自宅での手料理のもてなしまで色々としてくれて、相変わらず優しかった。
さて、今夜は夫が男友達と隣町のワインバーへ飲みに行くことになり、珍しく「車で送ってほしい」と頼まれた。今週は色々と助けてもらったこともあり、気持ちよく承知した。そしたら、ちょうど息子から連絡があり、カナダから戻って無事に隣町に着いたとのこと。今の滞在先は、そのワインバーから車で15分ほどなので、夫を送り届けたあと、息子に会ってお茶をすることになった。
親友を見送り、夫を送り、ついでに息子に会いに行き。今日は運転ばっかりの土曜日だけど、親友が無事に戻っていった安心感と、肩の荷が下りた解放感で心がいっぱいになっている。
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