リコーダーが吹けない子へ。指ではなく、息の問題です【元小学校教師16年】
『ピーッ』
家で練習しているリコーダーから、
あの音が聞こえてくる^^;
本人はもう、投げ出しそうです。
「なんで鳴らないの」
「もっとちゃんと押さえなさい」
「音楽の宿題、いつやるの」
そして、いちばん困るのがこれ。
親も、教え方が分からない。
……音楽って、そうですよね😢
わたしは、音楽も教えていました
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
そして——
音楽も、担任が教えることがあります。
(音楽専科の先生がいる学校もありますが、担任が持つ学年・学校も多いです)
リコーダーの導入も、音楽会の練習も、
わたしがやっていました。
そして、35人分のリコーダーを聞いてきました。
だから、はっきり言えることがあります。
吹けない子は、全員おなじ間違いをしています✨️
ズバリ、指ではなく息の問題です
いちばん大事なところから書きます。
リコーダーが「ピーッ」となる子は、
指の押さえ方が原因ではありません。
息が強すぎるだけです。
これ、ほぼ100%です。
理由は、簡単です。
リコーダーは、強く吹くと高い音が出る楽器だからです。
(オクターブ上の音が出てしまう)
つまり——
「ちゃんと吹きなさい」→ 強く吹く → もっと鳴らない
この悪循環に入っています😢
そして、子どもが強く吹く理由も、はっきりしています。
鳴らないから、もっと強く吹く。
逆なんです。
だから、家で言う言葉は1つだけです
> ⭕ 「もっと弱く。ろうそくが消えないくらい」
これだけで、たいてい鳴ります。
もっと具体的に言うなら、これです。
> 「あたたかい息で吹いてごらん」
冷たい息(フーッ)ではなく、
あたたかい息(ハーッ)。
手のひらに息を吹きかけて、
あたたかいほうを使う。
これで、その場で音が変わります💡
(35人の教室で、これを言うと一斉に音が澄みました)
指は「押さえる」ではなく「ふさぐ」
もう1つだけ、技術的なことを書きます。
指がうまくいかない子は、指先で押さえています。
正しくは、こうです。
> 「指のはら(指紋のあるところ)で、穴をふさぐ」
押さえるのではなく、ふたをする。
指先だと、面積が小さくてすき間ができます。
そして、すき間があると
「ピーッ」または「スカスカ」になります。
確認方法があります。
> 「吹き終わったら、指を見てごらん。丸いあとがついてる?」
指のはらに、穴の丸いあとがついていれば正解です。
ついていなければ、ふさげていません。
これ、子どもが自分で確認できます^^
大丈夫です。
リコーダーは、コツが2つだけです☺️
「歌のテスト」で固まる子へ
こちらは、別の問題です。
歌のテストは、多くの学校で1人ずつやります。
(グループのこともありますが、単独が多いです)
そして、これが
音楽嫌いになる最大のきっかけでした。
人前で1人で声を出す。
これ、大人でも相当きついですよね^^;
家でやること
歌わせる練習は、いりません。
代わりに、これをやってください。
> 「小さい声でいいから、最後まで止まらない」
歌のテストで見ているのは、上手さではありません。
(これは、評価する側だったので断言できます)
見ているのは、この3つです。
・最後まで歌えたか
・歌詞を覚えているか
・音の高さが、だいたい合っているか
声の大きさは、ほぼ関係ありません。
だから、家では
「大きい声で」と言わないでください。
「小さくていいから、止まらない」
これだけ言えば、テストは通ります✨️
そして、歌詞は
紙に書いて、トイレに貼るのがいちばん効きます。
(毎日、確実に目に入るので)
音楽の成績は、こう付いています
これも、知っておくと安心できると思います。
音楽の成績は、うまさで付けていません。
見ている観点は、こうです。
・進んで取り組んでいるか
・音楽の特徴に気づいているか
・友達の演奏を聞けているか
・楽譜のきまりが分かっているか
「歌がうまい」「リコーダーが上手」という項目は、ありません。
(図工の記事にも書きましたが、実技教科は共通してこうです)
つまり——
下手でも、◎は付きます。
わたしも、実際に付けていました。
音を外しても、毎回いちばん大きい口を開けている子は、
評価が高くなります。
逆に、
うまいけど、めんどうくさそうにやっている子は、そうなりません。
そこを見ています💡
家でやること、3つです
✅ 1. リコーダーは「1音」から始める
いきなり曲を吹かせないでください。
① 「シ」の音だけ(左手の親指と人差し指)
② 4秒、まっすぐ鳴らす
③ 鳴ったら「ラ」を足す
1音がきれいに鳴らない子が、曲を吹けるわけがありません。
1日3分。
「シ」だけを、まっすぐ4秒。
これで、1週間で音が変わります^^
✅ 2. 音楽会の曲は「聞かせる」だけでいい
音楽会の練習でしんどくなる子には、
演奏させないでください。
代わりに、曲を家で流す。
- 学校からもらった音源
- 動画サイトで曲名を検索
聞いているだけで、かなり違います。
理由は、
知っている曲は、怖くないからです。
そして、
次にどこに行くか分かっていると、周りに合わせられます。
(合奏でしんどい子は、たいてい「いま、どこ?」で迷子になっています)
家では、聞かせる。学校で、弾く。
この分業でいいんです✨️
✅ 3. 楽器の音を、家で嫌わせない
これがいちばん大事です。
家でリコーダーを吹いているとき、
こう言ってしまいがちです。
- 「うるさい」
- 「もっと静かにできないの」
- 「それ、いつまでやるの」
気持ちは、めちゃくちゃ分かります^^;
(リコーダーの練習音は、正直しんどいです)
でも、これを言われると
その子は、家で練習しなくなります。
そして、学校でだけ下手なままになります。
⭕ 代わりに、場所と時間を決めてください。
> 「7時までなら、いくらでも吹いていいよ」
禁止ではなく、枠を渡す。
(前に書いたゲームの記事と同じ考え方です)
これなら、お互い消耗しません☺️
元担任として、正直に書いておきます
音楽の時間で、いちばん覚えているのは
うまい子ではありません。
口を開けなかった子です。
高学年になると、増えます。
とくに男の子。
声を出すこと自体が、恥ずかしくなるんです。
そして、そういう子に
「大きい声で歌いなさい」は、絶対に効きませんでした。
わたしがやっていたのは、これでした。
歌わせるのをやめて、伴奏や打楽器に回す。
すると、その子は音楽の時間にいられるようになります。
歌えなくても、音楽の中にはいられる。
あくまでも私の考えですが、
音楽で大事なのは、上手に演奏することではありません。
音楽の時間を、嫌いにならないことです。
大人になって、
リコーダーを吹く機会は、たぶんありません。
でも、
音楽を楽しむ機会は、一生あります。
そこだけ、守ってあげてください☺️
「ピーッ」で大丈夫です。
うるさいと思ってしまっても大丈夫です。
わたしなんて、音楽を教える側だったのに、
自分のリコーダーがいちばん鳴っていませんでしたから^^;
今日、1つだけ言ってみましょう。
「もっと弱く。あたたかい息で」
それだけで、たぶん鳴ります☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
同じ「実技がしんどい」でいうと、体育のほうが深刻です。
鉄棒・跳び箱・水泳は、実は運動神経の問題ではありません。
35人を教えてきた順番を、家庭サイズにして書きました👇
体育が苦手な子へ。鉄棒・跳び箱・水泳は、家でひっくり返せます(¥500)
https://note.com/kish_bansou/n/n831d7825cf5e
