「今日どうだった?」に「べつに」しか返ってこない子へ【元小学校教師16年】
『今日、どうだった?』
『べつに』
……終わり^^;
『何かあった?』
『ない』
……終わり。
「何も話してくれない」
「学校で何があったか、全然分からない」
「隠してることでもあるのかな」
……この壁、しんどいですよね😢
わたしは、その子の1日を全部見ていました
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
つまり——
親御さんが知りたい「今日」を、
わたしは全部見ていました。
朝から帰りまで、6時間。
そして、個人懇談でこう言われました。
「うちの子、家で全然話さないんです」
これ、毎年、何人もの方から言われました。
だから、はっきり言えることがあります。
話さないのは、その子だけではありません✨️
ズバリ、隠しているのではありません
まず、いちばん大事なところです。
「べつに」は、隠している言葉ではありません。
答えられないだけです。
理由は、はっきりしています。
「今日どうだった?」は、大人でも答えられない質問だからです。
考えてみてください。
「今日の仕事、どうだった?」
そう聞かれて、すぐ答えられますか^^;
「……ふつう」
これしか出てこないですよね。
そして、子どもはもっと難しいです。
6時間分の出来事から、
話すことを選んで、順序立てて、説明する。
これ、大人でも面倒なんです💡
そして、もう1つ理由があります
子どもは、帰ってすぐは話せません。
これは、教室でも同じでした。
下校直後の子どもは、疲れています。
- 6時間、集中していた
- 35人の中で、気を使っていた
- 給食を食べて、掃除をして、歩いて帰ってきた
大人でいえば、退勤直後です。
その瞬間に「今日どうだった?」は、きついです^^;
だから——
タイミングの問題でもあります。
大丈夫です。
聞き方とタイミングを変えるだけで、話しはじめます☺️
効く質問は、こういう形です
共通点は、1つだけ。
答えが1つに決まる質問。
「どうだった?」は、答えが無限です。
だから、答えられません。
⭕ 効く質問の例
・「今日、いちばん笑ったのはいつ?」
・「給食、何が出た?」
・「今日、誰と遊んだ?」
・「先生、今日なんか言ってた?」
・「体育、何やった?」
・「今日、いちばん眠かったのは何時間目?」
全部、答えが1つです。
そして——
答えたあと、勝手に続きます。
「給食、カレーだった」
「あ、でも◯◯くんがこぼして」
この「あ、でも」が本体です✨️
入口さえ通れば、話は勝手に出てきます。
いちばん効いた質問
16年、いろんな親御さんに教えてもらった中で、
いちばん効いたのはこれでした。
> 「今日、いちばん眠かったのは何時間目?」
これ、ほぼ100%答えます。
理由は、3つあります。
① 必ず答えがある(眠くない日はない)
② 責められない(眠いのは悪いことではない、という前提)
③ 時間割の話につながる
そして、答えると
その時間に何をやっていたかが、自動的に出ます。
「3時間目」
「3時間目、何だった?」
「社会。地図の勉強」
これで、その日の教室が1つ見えました💡
家でやること、3つです
✅ 1. 「帰ってすぐ」に聞かない
タイミングを変えてください。
⭕ よく話す時間帯
・おやつを食べているとき
・お風呂
・寝る前の布団の中
・車の中(横に並んでいる)
・一緒に何か作業しているとき
共通点は「向かい合っていない」ことです。
目を合わせないほうが、話します。
(これ、教室でも同じでした。
面と向かうより、作業しながらのほうが本音が出ます)
とくに車と布団は、強いです✨️
✅ 2. 親のほうから、先に話す
これ、いちばん効きます。
子どもに聞く前に、
自分の1日を1つだけ話してください。
> 「今日ね、会社でコピー機が壊れて大変だった」
それだけです。
すると、子どもは
「話す形」を思い出します。
そして——
「あ、こっちも」
これが出ます。
質問より、雑談のほうが強いんです。
(尋問にならないので)
先に話す。これだけで変わります💡
✅ 3. 話し出したら、質問しない
ここ、大事です。
子どもが話し始めたとき、
深掘りしないでください。
- 「え、それでどうなったの?」
- 「なんでそうなったの?」
- 「先生は何て言ったの?」
これ、止まります。
質問された瞬間、報告に変わるからです。
⭕ 代わりに、こう返してください。
> 「へえ」
> 「そうなんだ」
> 「それで?」
相づちだけ。
そして、沈黙を怖がらないでください。
子どもは、間をあけて続きを話します。
(大人が先に埋めてしまうと、そこで終わります)
5秒待つ。
これだけで、話す量が変わります✨️
「話さない子」は、心配な子ではありません
これも、書いておきます。
家で学校の話をしない子は、たくさんいます。
そして——
その子たちが、学校で困っていたことは、ほとんどありませんでした。
むしろ、逆のことがありました。
家でよく話す子のほうが、教室で我慢していることがある。
(話すことで、発散しているので)
だから、話さない=問題あり、ではありません。
性格です。
とくに、男の子は話さない傾向がありました。
(あくまで傾向です。よく話す男の子もたくさんいます)
そして、高学年になると
さらに話さなくなります。
これも、正常です。
自分の世界を持ちはじめた証拠なので☺️
ただし、この変化には気づいてください
話さないこと自体は、心配いりません。
でも、変化があったときは別です。
- 前は話していたのに、急に話さなくなった
- 特定の子の名前が、出てこなくなった
- 「学校」という言葉に反応しなくなった
- 聞くと、明らかに話をそらす
- 表情が、前と違う
とくに1つ目です。
「もともと話さない」と「話さなくなった」は、別です。
そして、変化に気づけるのは
毎日見ている家の人だけです。
(担任には、その子の「前」が分かりません)
そのときは、
担任に一言伝えてください。
> 「最近、家で学校の話をしなくなっていて、
> 少し気になっています。
> 教室での様子はいかがでしょうか」
家からの情報が、いちばん早いです💡
元担任として、正直に書いておきます
個人懇談で、
「うちの子、家で何も話さないんです」
そう言われるたびに、
わたしはこう思っていました。
「学校では、めちゃくちゃしゃべってますよ」
これ、本当によくありました^^;
家では一言もしゃべらない子が、
教室では友達と大笑いしている。
同じ子です。
そして、逆もありました。
家ではよく話すと聞いていた子が、
教室ではほとんど声を聞かない。
子どもは、場所によって別の顔を持っています。
これは、問題ではありません。
そういうものです。
だから、正直に書きます。
家で話さないことを、心配しないでください。
親御さんが心配していることの多くは、
教室では起きていませんでした。
あくまでも私の考えですが、
子どもが学校のことを話すのは
親を安心させるためではありません。
話したいことがあったからです。
だから、
聞き出そうとしなくて大丈夫です。
話したくなったときに、隣にいる。
それだけで、じゅうぶんです☺️
「べつに」で大丈夫です。
つい質問攻めにしてしまっても大丈夫です。
わたしなんて、16年子どもの話を聞く仕事をしていたのに、
家では「今日どうだった?」しか聞けていませんでしたから^^;
今日、1つだけ聞いてみましょう。
「今日、いちばん眠かったのは何時間目?」
ほぼ100%、答えが返ってきます☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
もし返ってきた答えが「学校つまらない」だったとき。
それが感想なのかSOSなのか、見分ける3つの質問があります。
教室で見てきたことを書きました👇
「学校つまらない」と言われたとき(無料)
https://note.com/kish_bansou/n/ne2b602e72788
