『宇宙でウンチ』の読書感想文|笑って終わらせない5つの質問【元小学校教師16年】
『読んだよ! めっちゃおもしろかった!』
……で、そこから進まない^^;
課題図書は読んだ。
めずらしく、笑いながら読んでいた。
なのに、原稿用紙は白紙のまま。
「おもしろかった、の続きは?」
「どこがおもしろかったの?」
「……わかんない」
……この本、まさにここで詰まります😢
わたしは、その感想文を読む側でした
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
そして——
夏休みの読書感想文を、何百枚も読んできました。
集めて、目を通して、コンクールに出す分を選ぶ。
あれを、16年やってきました。
だから、はっきり言えることがあります。
おもしろい本ほど、感想文は書けません✨️
この本は、どんな本か(3行だけ)
『宇宙でウンチ:みんなの知らない宇宙トイレのひみつ』
A・ボンドー=ストーン、C・ホワイト 作/L・ケンセス 絵/千葉茂樹 訳(あすなろ書房)
2026年(第72回)の課題図書・小学校中学年の部の1冊です。
> 宇宙空間に「快適なトイレ」をつくるにはどうすればいいのか。
> 意外と知らない宇宙トイレのひみつに迫る絵本です。
> 32ページ。対象は小学校低学年から。
あらすじは、ここまでにします。
理由は、あとで書きます✨️
ズバリ、この本は「おもしろかったです」で終わります
先に、いちばん大事なところを書きます。
この本の感想文は、ほぼ全員が同じ落とし方をします。
・宇宙のトイレの話でした
・びっくりしました
・おもしろかったです
3行で終わります。
原稿用紙3枚(1,200字)に、まったく届きません。
そして、これは子どものせいではありません。
理由は、はっきりしています。
笑って満足してしまうからです。
満足した話は、書けません。
(心が動いたあと、もう1回考える余地が要るんです)
つまり——
この本で必要なのは、「もう1回考えさせる質問」です💡
だから、親が絶対に言ってはいけない一言があります
> ❌ 「おもしろかったね!」
これ、いちばん出やすい言葉です。
そして、これを言った瞬間に終わります。
理由は、
「おもしろかった」で会話が完結してしまうからです。
子どもは「うん」と言って、そこで話が閉じます。
⭕ 代わりに、こう言ってください。
> 「どこが?」
たった3文字です。
でも、ここから感想文が始まります。
大丈夫です。
この本は、質問さえ変えれば、いちばん書きやすい本です☺️
親が聞くだけの5つの質問
上から順に聞いてください。
答えは一言でOK。単語でも構いません。
そして、メモは親が取ってください。
(子どもに書かせると、それだけで止まります)
Q1. いちばん「へえ!」と思った仕組みは、どれ?
入口の質問です。
「おもしろかった」を、1つに絞らせるのが目的です。
答えが出てこなければ、こう聞き直してください。
> 「ページをめくって、いちばん最初に『へえ』って言ったとこ、どこだった?」
本を開かせて大丈夫です。
(探す時間は、考える時間です)
Q2. それを最初に考えた人は、なんでそれを考えたと思う?
ここから先は

読書感想文キット|小1〜中学生・学年別
元小学校教師16年。読書感想文を「書かせる」のではなく、その子の言葉が出てくる形にするためのセットです。学年別の割り付け表(800字/12…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
