国語の読解力をつけるには。本を読ませても、上がりません【元小学校教師16年】
『……国語だけ、点が取れない』
……不思議ですよね^^;
漢字は書ける。
本も、それなりに読んでいる。
なのに、テストになると取れない。
「ちゃんと読んだの?」
「もっと本を読みなさい」
「読解力がないんだよ」
そして、
どうすればいいか、分からないんですよね😢
わたしは、毎年国語のテストを採点していました
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
国語のテストを、毎年何百枚も採点する。
そして——
間違え方には、はっきりした型があります。
毎年、同じところで落ちます。
そして、はっきり分かったことがあります。
国語で点が取れない子は、
読めていないのではありません✨️
ズバリ、国語は「探す」教科です
まず、いちばん大事なところです。
小学校の国語のテストは、こうできています。
・答えは、必ず本文の中にある
・自分の考えを書く問題は、ごく一部
・ほとんどは、「どこに書いてあるか」を探す問題
つまり——
国語は、読む教科ではなく、探す教科です。
そして——
点が取れない子は、探していません。
思い出して、書いています。
・1回読む
・本文を閉じる(または、見ない)
・記憶で答える
これで、落とします。
⭐ 答えは、目の前にあるのに、見ていないんです💡
大丈夫です。
探し方には、型があります☺️
だから、本を読ませても上がりません
ここが、いちばん誤解されています。
読書量と、国語の点数は、そこまで関係しません。
(この話は、別記事にも書きました)
理由は、はっきりしています。
・読書 … 全体をなんとなく味わう読み方
・テスト … 一か所を正確に探す読み方
まったく別の作業です。
⭐ 本をたくさん読む子でも、
テストで探せない子は、普通にいました。
逆に——
本を読まなくても、探し方を知っている子は取れました。
つまり——
必要なのは、量ではなく、やり方です💡
家でやること、3つです
✅ 1. 「どこに書いてあった?」と聞く
これが、すべてです。
丸つけのあと、必ずこう聞いてください。
> 「それ、どこに書いてあった? 指さして」
⭐ 合っていた問題でも、聞いてください。
・指させる → ⭕ 探せています
・「なんとなく」→ ⚠️ 当たっただけ
当たっていても、探せていなければ、次は落ちます。
そして——
⭕ 間違えた問題は、答えを教えないでください。
> 「答えは、この中のどこかにあるよ。探してみて」
⭐ 探させる。
これを繰り返すだけで、変わります。
「探す」という作業を、知らないだけなんです✨️
✅ 2. 問題文に、線を引かせる
⚠️ 本文ではなく、問題文です。
多くの子は、問題文をちゃんと読んでいません。
・「〜はなぜですか」→ 「〜から」と答える必要がある
・「何と書いてありますか」→ 本文の言葉をそのまま抜く
・「どんな気持ちですか」→ 気持ちの言葉で答える
聞かれ方で、答え方が決まります。
⭕ だから、問題文のここに線を引かせてください。
・なぜ → ○で囲む
・どんな → ○で囲む
・どこ → ○で囲む
・何 → ○で囲む
⭐ 「聞かれている言葉」に印をつける。
これだけで、答え方のずれが激減します💡
(「なぜ」と聞かれて「〜から」で終わっていない答案が、毎年山ほどありました)
✅ 3. 「本文の言葉で答える」を教える
これ、いちばん点になります。
小学校の国語では、自分の言葉に直す必要はありません。
⭐ むしろ、本文の言葉をそのまま使ったほうが正解になります。
本文:「たろうは、うれしくてたまらなくなりました」
問「たろうの気持ちは?」
❌「よろこんでいる」 → △になることがある
⭕「うれしくてたまらない」 → ○
⭕ 家では、こう言ってください。
> 「本の言葉を、そのまま使っていい」
自分の言葉にしなくていい。
⚠️ これ、知らない子がとても多いです。
(親切に言い換えて、点を落としています)
⭐ 「写していい」と知るだけで、点が上がります✨️
学年ごとに、つまずくところが違います
参考までに書いておきます。
小1〜2 … そもそも本文を見返さない(記憶で答える)
小3〜4 … 「なぜ」に「〜から」で答えられない
小5〜6 … 説明文で、筆者の主張と例を区別できない
⭐ 小5〜6が、いちばん差がつきます。
説明文には、必ずこの2つがあります。
・筆者が言いたいこと(主張)
・そのための、たとえ話・データ(例)
そして、問題で聞かれるのは、たいてい主張のほうです。
⭕ 家では、こう聞いてください。
> 「この文章で、書いた人がいちばん言いたいのは、どこ?」
⭐ 目印になる言葉があります。
・つまり
・このように
・大切なのは
・〜ではないでしょうか
この後ろに、主張があります。
印をつけさせてください💡
「気持ちを書く問題」が苦手な子へ
これも、書いておきます。
物語で「どんな気持ちですか」が苦手な子がいます。
⚠️ このとき、想像力の問題にしないでください。
探し方の問題です。
⭕ 気持ちは、たいてい3か所のどれかに書いてあります。
① 気持ちの言葉(うれしい・かなしい・くやしい)
② 体の動き(うつむいた・かけだした・こぶしをにぎった)
③ 言ったこと(セリフ)
⭐ ②が、いちばん見落とされます。
> 「体が、どうなってる?」
この一言で、見つかります。
気持ちは、想像するものではなく、探すものです✨️
元担任として、正直に書いておきます
国語のテストを採点していて、
毎年、同じことを思っていました。
「これ、本文に書いてあるのに」
答えは、すぐそこにあります。
でも、書けていない。
あるとき、その子に聞いてみました。
「これ、本文のここに書いてあるよ」
そうしたら、その子はこう言いました。
「え、見ていいの?」
あのときは、驚きました。
その子は、テストは記憶で答えるものだと思っていたんです。
(考えてみれば、算数も漢字も、覚えたことを出す教科です。
国語だけが違う、とは誰も言っていませんでした)
それから、変えました。
国語のテストの前に、必ず言うようにしました。
「国語は、本文を見ていいテストです。
答えは、全部この中にあります」
これを言うだけで、平均点が上がりました。
あくまでも私の考えですが、
読解力は
センスではありません。
探し方を知っているかどうかです。
そして、それは教えられます☺️
取れなくて大丈夫です。
「もっと本を読みなさい」と言ってしまっても大丈夫です。
わたしなんて、16年国語を教えていたのに、
説明書を読まずに家電を壊したことがありますから^^;
今日、テストが返ってきたら、1つだけ聞いてみましょう。
「それ、どこに書いてあった? 指さして」
合っていた問題でも、聞いてください☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
「本を読ませれば上がる」と思っている方に、先に読んでほしい記事です。
読書量と国語の点数の関係を、正直に書きました👇
本を読まない子へ(無料)
https://note.com/kish_bansou/n/n925d7b427a4d
