小1の繰り上がりのあるたし算でつまずく子へ。原因は「10のかたまり」です【元小学校教師16年】
『8+5……指が、足りない』
……そこで止まりますよね^^;
9までは、できる。
10を超えた瞬間に、動かなくなる。
「10のかたまりを作るんだよ」
「さくらんぼ、書いてごらん」
「ほら、8にあといくつで10?」
そして、
「わかんない」で終わるんですよね😢
わたしは、この単元を毎年教えていました
わたしは元小学校教師です。
16年間、担任をしていました。
そして——
小1のくり上がりは、10月〜12月ごろに出てきます。
小1で、いちばん大きな山です。
(ここでつまずくと、そのあとの算数が全部重くなります)
そして、はっきり分かったことがあります。
「さくらんぼ計算ができない」子は、
さくらんぼが分からないのではありません。
その前が、終わっていないんです✨️
ズバリ、「10の合成分解」が終わっていません
まず、いちばん大事なところです。
さくらんぼ計算は、こうやります。
8 + 5
/\
2 3 ← 5を「2」と「3」に分ける
8 + 2 = 10
10 + 3 = 13
ここで、必要なものが2つあります。
① 8にあといくつで10になるか、即答できる
② 5を「2と3」に、すぐ分けられる
この2つが、先に終わっていないといけません。
そして——
つまずく子は、ほぼ全員、①か②です。
つまり——
くり上がりでつまずいているのではなく、
その前の単元が終わっていないんです💡
大丈夫です。
戻る場所が、はっきりしています☺️
30秒で判定できます
家で、これだけ聞いてください。
⭕ テスト①(10の補数)
> 「7といくつで、10?」
> 「6といくつで、10?」
> 「8といくつで、10?」
⭐ ポイントは、速さです。
・すぐ言える(2秒以内)→ ⭕ 大丈夫
・指を折って数える → ⚠️ ここが原因
・止まる → ⚠️ 確実にここが原因
⭕ テスト②(数の分解)
> 「5は、2といくつ?」
> 「7は、3といくつ?」
同じく、速さで見ます。
片方でも指が出たら、そこに戻ってください。
さくらんぼの練習を、いくらやっても伸びません💡
(土台が抜けているので)
家でやること、3つです
✅ 1. 「10の補数」を、口で言えるまでやる
書かせないでください。
口だけです。
親「7といくつで10?」
子「3!」
親「4といくつで10?」
子「6!」
⭐ 1日1分で十分です。
⭕ やり方のコツ
ランダムにしないでください。
最初は、順番に言ってください。
1と9、2と8、3と7、4と6、5と5
5組しかありません。
(1〜9のうち、5より上は逆になるだけです)
順番で言えるようになってから、ランダムにする。
この順番が大事です✨️
✅ 2. 手ではなく、10のかたまりを見せる
指で数える子は、10が見えていません。
⭕ 用意するもの
卵のパックが最強です。
(10個入りがなければ、10個の枠を紙に描いてください)
□□□□□
□□□□□ ← この形を、覚えさせる
やること
① 8個、入れる
② 「あと何個で、いっぱい?」
③ 空いている枠を、目で見る
「2つ空いてる」
これを、目で見せる。
数えさせるのではなく、見せるんです。
そして——
何度かやると、8を見ただけで「2」が出てきます。
これが「10が見える」状態です💡
✅ 3. さくらんぼは、片方だけ書かせる
両方書かせようとすると、止まります。
⭕ 親が、左側だけ先に書いてください。
8 + 5
/\
2 □ ← 「2」は親が書く。□だけ埋めさせる
埋めるところを、1つにする。
これなら、できます。
そして、慣れてきたら
8 + 5
/\
□ □
両方に増やす。
⚠️ 順番を飛ばさないでください。
(いきなり両方だと、また止まります)
⭕ 声のかけ方
> 「8は、あといくつで10になる?」
この一言だけで進みます。
「さくらんぼ書いて」とは、言わないでください✨️
「指で数える」のは、やめさせるべきか
よく聞かれます。
結論、いまはやめさせなくて大丈夫です。
理由は、
指は、途中の道具だからです。
10の補数が入れば、勝手に使わなくなります。
⚠️ ただし、1つだけ注意です。
小2の後半になっても指が出る場合は、
補数がまだ入っていません。
そのときは、戻ってください。
(小2でも、小3でも、戻って大丈夫です。
むしろ、戻らないほうが危険です)
⭐ 大事なのは、学年ではなく、順番です💡
この先、どこにつながるか
いま手を打つ理由を書いておきます。
小1 10の合成分解 ← いま、ここ
↓
小1 くり上がり・くり下がり
↓
小2 たし算・ひき算の筆算 … くり上がりで止まる
↓
小2 かけ算(九九)… 足し算が遅いと、九九も遅い
↓
小3 わり算 … 九九を逆から使うので、さらに重くなる
全部、つながっています。
そして——
小3・小4で「算数が苦手」になる子の多くは、
ここが残っています😢
逆に言えば——
いま1日1分やるだけで、
この先が変わります✨️
元担任として、正直に書いておきます
くり上がりを教えるとき、
若いころのわたしは、さくらんぼの書き方を教えていました。
「こうやって分けるんだよ」と、何度も。
そして、できない子は、できないままでした。
あるとき、その子に聞いてみました。
「8は、あといくつで10?」
……止まりました。
そこで、気づきました。
さくらんぼの前で、止まっていたんです。
書き方を教えても、意味がありませんでした。
それから、変えました。
くり上がりに入る前に、
毎朝1分、10の補数を全員で言うようにしました。
「1と9!」「2と8!」
声に出すだけです。
すると、くり上がりで止まる子が減りました。
あくまでも私の考えですが、
算数のつまずきは
その単元にはありません。
たいてい、1つか2つ前にあります。
だから、戻ればいいんです☺️
できなくて大丈夫です。
「さくらんぼ書いて」と言ってしまっても大丈夫です。
わたしなんて、16年算数を教えていたのに、
いまだに暗算より電卓のほうが早いですから^^;
今日、30秒だけやってみましょう。
「7といくつで、10?」
すぐ答えられたら大丈夫。指が出たら、そこが原因です☺️
今日はここまでです☺️✨️
【CTA・1つだけ】
「1つ前に戻る」は、どの学年でも同じです。
小1〜小6まで、つまずく場所と戻る先をまとめました👇
学年別「つまずく単元」だけを狙って教える(¥500)
https://note.com/kish_bansou/n/ne9b28870bd07
